「誰でも魔法をひとつは持っている。」(角野栄子)
児童文学の世界で幅広く活躍する、角野栄子(1935年~)が書き続けた『魔女の宅急便』は、主人公の魔女キキの成長を見つめながら、様々な人々との出会いの中で、微妙に揺れ動く心情を鮮やかに映し出している。
幼年童話からファンタジーまで、人気作品を軸に、豊かな想像力とユーモアに支えられた多才な世界を、人生の軌跡とともに紹介している。
神奈川近代文学館で、角野栄子の企画展が9月24日(日)まで開催中だ。
本展では、長く読み継がれている『魔女の宅急便』『小さなおばけ』シリーズなど、数多くの作品群について、原稿や創作ノート、挿絵原画などを紹介している。
童心にかえって眺めていると、夢が膨らんできてこの世界観が結構愉しい。
本展関連イベントとして、9月3日(日)には角野栄子自身による記念講演「おばけも魔女もおもしろい」、9月16日(土)には角野栄子と横山真佐子(児童書専門店「こどもの広場」経営者)のトークイベントも行われる。
また、8月27日、9月3日、10日、17日の各日曜日には、展示館1階エントランスホールでギャラリートークも予定されている。
この神奈川近代文学館、9月30日(土)からは特別展として「没後50年 山本周五郎展」の予定だ。
次回このブログでは日本映画「結婚」を取り上げます。
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お久しぶりです。
やっと、夏休みが‥。
丁度この間、私は「角野栄子さんの毎日いろいろ」
というエッセイ集を読んだばかりです。
実は亡くなった愛猫に「ジジ」と名前を付け、
なんとトイレマットもジジなのに、
「魔女の宅急便」には手を付けていませんでした。
恥ずかしながら、67歳の今にして読み始めました。
今日より早い日はないですものね。
そこへJulianさんからのお知らせが!
ともかく、魔女の宅急便を早く読み終わってから
駆けつけるつもりです。
ありがとうございました。
毎日暑い日が続きますが、お変わりございませんか。
「魔女の宅急便」というと、ほうきに乗って空を飛ぶ少女ぐらいにしか記憶していないのですが、これ、魔女であるキキが使える唯一の魔法なんですね。
6巻の単行本として最終的に完結するまで、24年もの歳月を要したのですね。
少女が成長し、結婚し、母親となり・・・、仕事、恋愛、また生き方を教えてくれる身近な存在として、読み継がれているようです。
図書館でも、いつも誰かが借り出しているようです。
ありがとうございました。