徒然草

つれづれなるままに、日々の見聞など、あれこれと書き綴って・・・。

「メールやめろ!」―爆発した怒り―

2008-12-28 13:15:00 | 雑感

相変わらず、携帯メールのトラブルがあとを絶たない。
先日、JR 東海道線の車内で、50代の男性が殴りあいの喧嘩をして、流血騒ぎに発展するという事件があった。

隣り合わせに座った二人のうち一人が、もう一人に、携帯電話のメールをやめるように注意したのが発端だった。
優先席ということで、携帯電話使用禁止のステッカーが貼ってあった。
注意した男は、メールをやっている男に、「あれが、見えねえのか」と言ったところ、それを無視してメールを続けた。
そこへ、注意をした男が、相手の顔面にパンチを食らわせたことから、相手も怒って、すぐに殴り合いの喧嘩に発展し、車内は騒然となった。

先制攻撃を仕掛けたはずの男は、顔面から流血、相手の男も返り血を浴びるほどの惨事だったそうだ。
二人とも、全治1週間のケガを負ったわけだが、おまけに警察官に現行犯逮捕された。
 「注意を無視されて、腹が立った男」と、「注意の仕方が、気に食わなかったという男」の、二人の演じた“子供の喧嘩”だった・・・というから、あきれた話である。

それにしても、優先席でのメール禁止は当たり前のことだし、もしその席にペースメーカーを使用中のお年寄りが座っていたらどうだろう。
相手の男に、メールをやめてくれるよう注意を促すことが出来るだろうか。
また、近くにいる人が注意したり、喧嘩騒ぎを止めに入ることが出来るだろうか。
人は、そんなときいつも(?)傍観者なのである。
もし、そこに自分が居合わせたらどうだろうか。
即座に、正しい(!?)行動が取れるだろうか。

携帯のトラブルは、ほかにも、車内でメールを打っていた男の腕が、隣の男性の身体に接触したことから傷害事件も起きたし、バスの車内で注意した男が、逆上した男に暴行を受けたり、エリート証券会社員の男が、座席に座っている若い女性のスカート内を携帯電話で盗撮して捕まったり、枚挙にいとまがない。

携帯のマナーの悪さは、なにも今に始まったことではない。
文明の利器も、使い方ひとつで大きな事件に発展する。
いつ当事者になり、いつその場に居合わせて傍観者になるかわからない。

授業中のメールの送受信や、有害サイトへのアクセスを憂慮して、小学校や中学校では、携帯電話の持ち込み禁止を決めたところもある。
当然のことだろう。
携帯のT.P.Oを、大人も子供も忘れないことだ。
マナーを守れないなら、携帯など持つべきではないと思います。