徒然草

つれづれなるままに、日々の見聞など、あれこれと書き綴って・・・。

漢字の読めない、日本の政治家

2008-11-16 10:30:00 | 雑感
これほどひどいとは思わなかった。
人のことを言えたものではないが、あまりにもひどすぎる。
日本の総理大臣が、漢字が読めないなんて・・・!

どうしてだろう。
それで、新聞も読まないのだろうか。
読まないのではなく、読めないのではと言う人までいる。
麻生総理は、マンガを毎週読んでいないと、時代に遅れるからとまで言いきった。
漢字が読めないから、マンガを読んでいるらしいと、本気で揶揄する人もいるのだ。

いまや、ずいぶん大げさな話題にまでなってしまった。
「頻繁」「有無」「未曾有」「前場」「措置」「踏襲」といった熟語を、どうして読み間違えるのだろうか。
まともに学校へ行っていれば、正しく読めないということはない。
麻生総理の出身母校の学生たちに、これらの漢字を読めない人は一人としていなかった。
学生たちは、口をそろえて「本当に恥ずかしい」と言っていた。
まことに、情けない話だ。

日本のトップに立つ人が、この程度の漢字が読めない。
これは、もう義務教育程度の知識ではないのか。
政治家、それも総理大臣の、資質だの能力だの品格だのと言う以前に、一般常識の問題だ。

マンガだって、文字もあるし漢字だってある。
ただページを繰っていくだけでも、幼児が絵本をめくるのと同じで、何となく面白さは分かるものだろうか。

国家を預かる総理にとって、政策や国家観を伝える言葉は、非情に重要な手段のはずだ。
歴代の総理で、これほど漢字の読めない人はいなかったのではないか。
漢字のことに限らない。
麻生総理の言葉遣いを聞いていると、常に自分が上であるという力の差に基づいているように感じられてならない。

人は、努力して自分の意思を通すために、言葉を磨くものだ。
政治家にとって、言葉は生命だ。
日本の政治家は、ただでさえ言葉が貧困だ。
あまりにも、不用意な発言も目立ち、言葉を知らなすぎる。
どこにいても、恥ずかしくない日本語を読み、書き、話せるようであって欲しい。

一流のブランド品を身にまとい、一流のホテルで豪華な晩餐に明け暮れるのも結構なこと・・・、ただ人は「見かけ」も大切かもしれないが、「中身」はもっと大切だ。
そうでないと、「一流」が泣く。

・・・余談だが、麻生総理は、天皇陛下ゆかりの母校の卒業生だ。
天皇陛下は、内閣総理大臣の任命権者である。
さぞかし、お嘆きではなかろうか。