足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

実質的な新時代の幕開け

2005-10-13 20:31:27 | 株式
本日の驚きと興奮は楽天(4755)のTBS(9401)の株式大量取得だ。
驚きはそのスピード経営だ。NTTドコモとネット・オークションで新聞をに賑わした後、矢継ぎ早のビッグ・ニュースである。ソフトバンクでさえやらなかったことを、楽天が動き始めた。インターネットと放送の融合はもう目新しいことではない。それよりも、正面から放送の分野に切り込んできたのには拍手を送りたい。
米国では1980年代に、実現したことに楽天が挑戦する。米国ではCBSがウエスチング・ハウスに、ABCがウォーレン・バフェット→ディズニーに、CNBCがGEにそれぞれグループ化された。日本の放送会社もそのような運命の下にあることは当然である。メディアという時代の先端をいく産業でありながら、古い体質の上に胡坐をかいていた。
経営資源の有効な活用が行われていなかった。それに楽天が目をつけた。時価総額は楽天が1兆24億円、TBSが7086億円。楽天にとっては相手に不足はない。ライブドアのような奇襲作戦ではなく、堂々と正面からの挑戦である。
村上ファンドのような不透明さはない。われわれにもわかりやすい。
これで日本の株価水準も一段と高く海外から評価される。企業買収に資金が流れるのは、産業界の活性化につながるからである。テレビの記者会見に三木谷社長と国重取締役(楽天証券社長)が並んでいたのが印象に残った。米国で教育を受けたコンビである。実質的なTOB新時代の幕開けである。ホワイトナイト(TBSの味方)が出るのか?
今週のトリトンスクエア通信では電鉄株に注目した。銘柄を差し当たり絞る。この業界でも阪神電鉄を口火に再編成が必ず起こる。そんな視点で株価を評価したい。
本日IPO(新規公開)のさくらインターネット(3778・マ)は新興市場の不人気に押された。
目標を51~56万円としたが、株価が下がってこの目標値を目指せる水準で買えるようになれば注目を始めたらどうか。