ZENZAIMU(全財務公式ブログ)

本ブログは全財務労働組合中央本部及び地区本部役員が持ち回りで掲載しています※PC版表示にすると背景がおしゃれになります

徹底した議論と政策の着実な遂行を!

2012-11-07 23:02:21 | 日記
 一か月前は日中は30度近い最高気温だった東京も、今は20度前後。すっかり朝晩は冷え込み事務室も例年のごとく底冷えがするようになってきました。
 暖房が始まるまでの間が最もキツイですが、風邪をひかないように体調管理に気を付けたいと思います。
 このブログに各地区本部の皆様が参加していただき一巡しました。【北海道 ヨン釜】さんは、「もう順番が回ってきた!」と昨日のブログに記していますが、私をはじめ、本部メンバーは間隔がこれまでより空いてますので、自分の順番を忘れそうになっています。こっちもしっかり自己管理して忘れることのないようにしていきたいと思います。忙しいことを言い訳にして各地本の皆様のブログにコメントするのが滞っていますが、頑張ってコメントもして行きたいと思います。ブログメンバーを広げた趣旨は「コミュニケーションの活性化」ですから…。

 さて私たち公務を取り巻く情勢は非常に厳しく、定員の確保、給与臨時特例減額、退職手当・職域年金の見直し、高齢雇用、宿舎戸数・使用料等の見直し等、多岐に渡っており、本部メンバーが各地本、支部にお邪魔して情勢を説明する際も、いただいた時間内では収まりきらないほどです。これら課題が論ぜられる際には「公務員は優遇されている」という一面的な見解による批判、財政が危機的な状況にあるなかでの歳出削減を求める声などがありますが、根本的には公務以外の労働者(民間労働者)を取り巻く環境がより厳しい状況にあるということがあるのではないかと思います。2000年ころから始まった新自由主義に基づく経済政策が、社会の、とりわけ中間層の労働環境を大きく破壊してしまったのではないかと感じています。雇用は非正規雇用労働者が労働者全体の3割を超え、給与水準は1997年をピークに下降を続け、いわゆる「ワーキングプア」を常態化させています。その結果、社会階層が二極化し競争が進みすぎた結果、他者を顧みる「心の余裕」も奪われてしまっているように感じます。その結果があらゆる「バッシング」につながっているのではないかと感じています。
 不正受給で問題にされている「生活保護費」ですが、もちろん不正に受給することは悪であり、また、真面目に働いている人の平均的な賃金水準を上回る支給水準であればそれを正していくことは当然であると思いますが、その一方で生活保護を受けなくても生活できる社会の実現に向けた政策をしっかりと議論をし、実施していくことも重要です。公務を取り巻く多くの課題解決も「バッシング」によるものではなく、国民のための公共サービスの在り方や、その公共サービス部門で勤務する職員がやりがいをもって働くことができる勤務条件とはどんなものであるのかを、しっかりとした議論を尽くしたうえで進めていくよう働きかけていく必要があります。
 明日、11月8日には国家公務員制度改革関連法案の早期成立を求める国会議員要請行動を国公連合で実施しますが、この点についてもしっかりと要請したいと思います。

 アメリカ大統領選挙は「スーパーチューズデー」を制したオバマ大統領の再選が確実になりましたが、負けたロムニー氏は国家の危機的な状況に党派を超えた国民の団結を訴えました。我が国の国会も政局に終始せず、党派を超えて国家・国民にとって必要な政策を実行する政治を展開して欲しいと願って止みません。

(東海の釣好き)