ZENZAIMU(全財務公式ブログ)

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大河ドラマに絡めて一言

2010-08-31 23:40:24 | 日記
今年のNHKの大河ドラマは「龍馬伝」。タイトルどおり幕末の志士の一人である坂本龍馬の生涯を描いたものですが、ご覧になっている方も多いのではないかと思います。龍馬が暮らした街のひとつが九州の長崎であり、その長崎出身の福山雅治さんが主演を務めているということもあって、2年前の制作発表時から長崎では地域ぐるみでこのドラマ応援しています。7月からはその長崎がドラマに登場するようになり、当地ではより一層熱心な応援が続いているようです。
内容としては、史実に即していない面も多く(龍馬が「吉田東洋を暗殺したのは自分だ」と偽証する、岩崎弥太郎が新選組に捕縛され拷問を受ける等々)、首をかしげてしまうこともあるのですが、それはドラマゆえのご愛嬌として、物語はクライマックスのひとつである「薩長同盟」にまでたどり着きました。龍馬自身は同盟締結の1年10か月後に暗殺されてしまいますが、この同盟は生き続け、薩長が画策した王政復古の大号令、そして戊辰戦争へと時代は移っていきます(龍馬自身が望んだ流れとは違ったかもしれませんが。)。
翻って昨今の政局をみてみますと、民主党においては、紆余曲折を経て、菅代表と小沢前幹事長の一騎打ちという形で代表選挙が争われることとなりました。市民運動出身の菅代表と故田中角栄元首相の愛弟子である小沢前幹事長とでは、元々そりが合わない面があるのかもしれません。しかしながら、代表選挙自体は堂々と戦うとしても、選挙後は再び団結して政権運営にあたっていただきたいと思います。
日経平均株価は年初来安値を更新して8,824円まで下落し、円相場も84円台で推移するなど市場環境は厳しく、また、依然として完全失業率が高水準にあるなど、経済は非常に厳しい状況になっています。政権が迷走することは許されない状況とも言えます。
まして、昨年ようやく実現した政権交代が与党の分裂によってあえなく水泡に帰すなどという事態となれば、われわれが期待している労働基本権の回復が再び遠のいてしまうとも限りません。
薩長両藩は、戦略を異にした一時期、戦火を交える事態にまで発展しましたが、その恨みを封印して、共通の目的のために手を組みました。与党におかれても、冷静にご対応いただくことを期待したいと思います。
(ふく福)