知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

仕分け作業の意義。

2010年04月25日 | 国家論
仕分け作業は、民主党のパフォーマンスだというのが、
マスコミの論調ですが、
 パフォーマンスであっても、効果があれば国益にかなう
と思います。

仕分け作業の意義は、
 無駄を排除する
ということです。

行政国家現象のもと、行政が何でもやるようになってしまった。

そこで肥大化した国家の仕事を
 独立行政法人や公益法人や財団法人
にやってもらうことにした。

本来、公益法人や財団法人は民間なので、
 独自に採算が取れることが前提
ですが、
 補助金なしには成り立たない法人
が誕生し、
 随意契約
という、契約相手が決まっている契約により、
 毎年、かなりの売上げを上げる
ことができることになり、存続している。

その見返りとして、公務員の再就職先となって
 高額の報酬や退職金
を払っている。

いわば、リベート。

民間の会社は、売上が落ちて悩んでいるのに、
 それらの法人は何も恐れることなく、
 使い道だけを考えていればよい。


仕分け作業は、そこにメスを入れるわけです。

必要のないものには、お金をあげません。

契約を打ち切ることは、普通の取引なら当然可能。
相手が文句を言えることではない。

仮に、国益にかなう事業であれば、
 国民が存続すべきだ
ということはあっても、
 契約相手である公益法人や財団法人がとやかく言う権利はない
わけです。


ただ、仕分け作業が威力を発揮するのは、
 実は地方レベルの仕事
です。

仕分け作業が地方自治体から始まりました。

ここの道路はいらないよね。
ここの道路は、必要だけど、細くても十分じゃないか。
この施設は、必要だけど、こんなふきあげ構造にしなくてもいいよ。
このガラス張りは何?
このドアは、こんなにコストが高いの。もっと安い材木にしよう。

建築用語で、
 バリューエンジニアリング
というものがあります。

効用を下げないようにコストを下げる提案をしていく手法です。

これをやるのが仕分け作業。

必要かどうかの判断ののちには、
同じ効果をもっと安くできないかを検討する。

しかし、国家レベルのスケールの仕分けは非常に困難です。
地方の数千万円規模の施設であれば、ドアの一枚一枚の費用対効果を判断することができても、
 数千億円規模の事業のチェックなど正確にできるはずがない
からです。

そのため、大きな支出や人件費のチェックに絞らざるをえません。

理想的なのは、
 地方分権によって、地方レベルの公益法人、財団法人と各地方自治体が契約し、
 それぞれの自治体が、自分の地方の分の仕分けをすることです。

どうしても、国家レベルで行わなければならないもの(外交など)は、
 国家レベルの仕分け部隊が集中的に行う。

地方の仕分け部隊は、
 ボランティアを募ったり、地方の大学教授や弁護士や公認会計士・税理士などの専門家に依頼したりして、
 人員を確保する。


仕分け作業により、ずるをしてお金をもらっている人が減れば、
 税金を払ってもよい
という意識が高まるはずです。

それが、一番良い効果だと思います。
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人生のゲーム化。嫌な奴とはパーティーを組まない。

2010年04月24日 | 自分の未来を組み立てる。
人生をゲーム化する。

あまり深く思い悩むことなく、
 自分でやりたいゲームを設定し、楽しんでプレーする。

人は、何のために生きるのか。

僕は
 与えられた時間を楽しむためである
と思います。

ただ、何が楽しいかは主観なので、
 ひとそれぞれ。

そのため、自分の楽しいと思える人生を
 自分で設定して、与えられた時間を満喫する。

そのために、人は生きている。


国家のため、家族のため、友人のため・・・
確かにそういう大切なもののためにがんばる時もあるかもしれないですが、
 自分のために生きる
ことが一番大切です。

これは、利己主義ではなく、
 個人主義
です。

自分が人生を楽しむ権利があるのと同様に、
 他人にもその人の人生を楽しむ権利がある。

だからこそ、他人を尊重して、 
 自分勝手な行為により、他人に迷惑をかけないようにする。

これが、個人主義の発想です。


最近は、利己主義者が多い。
同様に、自分の価値を過小評価して、自分を大切にしていない人も多い。

自分を大切にしない人は、他人も大切にしない。
自分に価値を認めない人は、他人の価値も認めようとしない。
だから、身勝手な行為ができる。

例えば、
バカラファンの集いがあったとして、バカラを愛している人が集っている。
その集いでは、バカラの限定モデルの販売がなされ、みんながバカラを買って帰ろうとしている。
と仮定します。

そのため、みんなが、バカラの箱を抱えている。

そんなときに、
 地下鉄のラッシュのように自分さえ早く帰れればいい
と、出口に殺到して、前の人を押して帰ろうとする人はいないはずです。

はずみで、自分の大事なバカラのグラスが割れても困るし、
 相手の大事なグラスを割ってしまっても困る
とからです。

ここでは、みんながバカラを愛しているという点がポイントとなってきます。


でも、現実の世界では、他の人がけがをしてもかまわないというように、
ラッシュで人を押したり、
黄色で加速するような危険な運転をするドライバーがたくさんいる。

ただ、残念ながら、自分や他の人を大切するかどうかは、
 その人しかコントロールできない
ことなので、
 他の人はどうしようもない
わけです。

国家が、自分や他の人を大切にしましょうと叫んでも無駄で、
 その人が、俺って価値あるんだよな、他の人も同様に価値があるんだよな
と気づかないと意味がない。

そのためには、教育が必要ですが、時間がかなりかかります。
(もちろん、大切な人のために、時間とエネルギーをかけて教育をする必要あるかもしれませんし、学校の先生などはそれが仕事なので頑張るべきだと思います。雇用主も採用した以上、すぐに首にして排除するのではなく、長い目で見て教育することで、その人の人生を変えることができるかもしれない。現に、こういう素晴らしい経営者もたくさんいる。)


そうすると、
 個人が取れる選択肢としては、付き合う人を選ぶ
ということです。

自分勝手な人の近くに行かない(巻き添えにならないように)。
自分勝手な人を近づけない。

そして、
 自分と同様に、自分のことも他の人のことも大切にしている人
と付き合うようにする。



よく通っていたお寿司屋さんがありました。
たまたま近くに座っていた酔っ払いのおばさんが、
僕と主人の会話を聞いて、僕の職業を知り、
名刺をよこせだの、誰々は知っているかなど、
しつこく絡んできたことがありました。
それが、あまりにもしつこかった。

そのおばさんは、別の客にも絡んでいたようで、
その店の雰囲気はかなり悪くなってしまっていました。

その後、僕は、友人に別のお寿司屋さんを紹介してもらって、
そのお寿司屋さんには行かなくなりました。

多様値段が上がっても、
嫌な思いをするリスクを考えると十分にペイします。




利己主義者は、
 人生を楽しむ
という目的を達成するうえでは、
 リスク
となります。

付き合う相手を選ぶことは、
 リスクヘッジ
につながるということです。

人を見る目を養うことは、
 自分の人生を楽しくするかどうか
にとって重要なスキルとなります。

親などは選べませんが、
 親がリスクなら、親元を離れて自分の力で幸せをつかみ取る
べきだと思います。

配偶者選びに失敗しても、
 その配偶者では幸せになれないのであれば、再度チャレンジする方がよい。


人生の時間は、思っているほど長くないわけです。

その時間をいかに楽しいものにするか。
それは、自分の選択にかかっているわけです。

ロールプレーイングゲームでパーティーを組む際、
 目的達成がしやすいメンバー
を組むはずです。

人生で言うと、
 幸せに生きることが目的
です。

それと同じように、
 人生をゲーム化して、自分が幸せになれそうな人をメンバーにする。

その人のためには、
 自分の持っているスキルや、役立つ情報を提供しシェアして、
 ともに幸せに生きるという目的を達成できるように考える。

そして、ともに幸せになるという目的を達成する。

これが、攻略法だと思います。

ちなみに、
 利己主義者に有益な情報を提供しても感謝されることはない
ので、注意が必要です。

情報によって、利益が出たら、実行した自分のおかげ。
情報によって、利益が出なかったら、情報提供者のせい。

これが、利己主義者を近づけない方がよい理由です。
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効率化のリスク。

2010年04月24日 | 自分の未来を組み立てる。
2時間かかる仕事が1時間でできるようになったら。

1時間、自分の時間ができる。

これを進めていくのが、
 効率化。

効率化のためには、
 知
が必要です。

そのために、知的に成長するということになります。


自分の幸せにとって最低限必要なものとして、
 1億円
あればよいと試算した場合に、
年収400万円だと、25年かかるものを、
10年でできれば、15年を手に入れることができる。

もちろん、税金やら、インフレなどもありますが、
 イメージとして、効率性を上げる
ことで、自由度が増すということです。

知的に成長して、効率性を高める。
どうすれば、もっと効率よくできるかを考えることは大切だと思います。



ただ、
 お金だけを目的として、働くわけではない。
これが、効率化によるリスクの話。


楽しんで仕事をすれば、エネルギーが増える。
嫌な仕事をすれば、エネルギーが減る。

嫌な仕事をして、お金を稼いで、
好きなブランドバックを買って、エネルギーを補充する。
そういう人が多いのが現状です。

ただ、最近は、
 将来不安から好きなものに時間やお金を使えない人が急増している。

嫌な仕事をして、お金を稼いで、
将来不安のために、金をためる。
不安だから、さらに、たくさん働いて、たくさんの時間を使う。

そのため、エネルギーが常に不足する。

エネルギーが不足すると、
 生きていてもつまらない
とか、
 自暴自棄になったり、
 小さいことですぐに怒ったり
することになる。

 生きていて楽しいな
とか、
 春の木漏れ日のもと、ゆっくり散歩しよう
という余裕がなくなってしまう。

何か趣味がある人は、その趣味を大切にして、
 エネルギーを補充すればいいと思います。


効率というと、時間が短縮できるので、
 さらに、仕事ができる
と考えがちです。

ただ、自分で効率化することによってできた時間は、
 エネルギーの補充のために使った方がよい
と思います。

効率化は、エネルギー不足を引き起こすリスクをもっているからです。



時間、お金、エネルギー。
これが僕の考える3要素です。

できるだけ、時間をかけずにお金を稼ぐ。
そうすると、時間を節約することができる。

節約できた時間はエネルギーを蓄えるために
 趣味など好きなことに使う。

お金もある程度は、エネルギーを蓄える経費として使う。



僕は、通勤などでラッシュの時間に、電車に乗ることはないのですが、
 仕事の関係でどうしても移動しなければならないときに利用すると
 中には、キレ気味の人を見かけます。

人は、スペースがないとストレスになるので、
 ストレスの耐性が弱い人は、満員電車でかなりのエネルギーが使われる
ことになります。

さらに、部下や上司や顧客に気を使って、ミスをしないように気を使って、
やりたくもない仕事を命令されて仕方なくやって・・・

1日でどんどんエネルギーが不足していきます。

それでも、イライラを外には出せない。
ただ、本人は気が付いていなくとも、
 歩き方や目つき、ちょっとした行動(「ちっ」とか無意識で出ている人がいる)
に現れてきます。

この段階に至ると、病気になりつつあるので、
会社を休んでゆっくり自然を散策したり、
カウンセリングを受けに行った方がよいわけですが、
本人は、なんかむかつくな・・という程度。

ゲームのように数値が分かって、HPがゼロに近づけば
休もうかなと判断できるわけですが、
目に見えないので、分からない。

喧嘩、職場の人間関係の悪化、家庭不和、友人とのトラブルに発展したり、
自分に向けば、うつ病などの原因となるわけです。


効率化はよいことですが、そこで生まれた時間を
さらに仕事につぎ込むと、
 その仕事が楽しくない場合には、エネルギー不足になる
というリスクが生まれます。

そういうときには、
 ゆっくり休むということも戦略のうち
です。
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自分を機関化する。

2010年04月24日 | 自分の未来を組み立てる。
国家の仕組みを学ぶと、
 いろいろなところで応用できる
と思います。

日本国憲法は、市民革命の理論を受け継いでアメリカ主導で作られたものですが、
 長年のスキル
の積み重ねによって、できているといえます。

三権分立の手法は、会社経営でも応用できる。
会社法を学ぶと、憲法の考え方が出てきます。


まず、
 国会。
国会は、法律を作る機関。

内閣。
内閣は、法律を実行する機関。

裁判所。
裁判所は、
 法律が憲法(根本規範)に違反していないか、
 内閣がきちんと法律を実行しているのか
をチェックする機関。


株主総会が国会のような役割を果たす。
会社の方向性や重要案件を決議する。

取締役会や代表取締役が
 株主総会決議に従って経営を実行する。

監査役(取締役会)が
 代表取締役の経営をチェックする。


大きく分けると、
 ルールを作る→ルールを実行する
 ルールの正当性、ルールがきちんと実行されているかをチェックする

この3つの機関がうまく機能することで、
 永続的な成果
が得られるということ。


これを個人に応用するとよいと思います。

個人の場合には、3つの人格を作る。
 ルールを作るタイプの人格。
 ルールを実行するタイプの人格。
 それらをチェックする人格。

これらの人格をごちゃごちゃにすると、
 迷いが生まれる
ので、クールに割り切るとよいと思います。

ルールを作るときは、
 目的を中心に作る。

医者になるという目的を決めたら、
 目的を実行するためのルールを決める。

朝6時に起きて勉強しよう。←ルール
このときに、実行する人格の話はあまり聞かない。
実行する人格は、こんなことを言い出します。
 僕は、低血圧だから朝は弱い。
 朝早く起きると、学校で寝てしまって効率が返って悪いよ。

やらない理由をもっともらしく言ってくる。

実行する人格は、楽をしたいと考えるので、ルールを作るときには切り離す。
仕分け作業で実行する機関が、お金くれというときと同じようなものです。

ルールを作ったら、ルールの正当性をチェックする人格でチェックする。
その時に、ルールを実行する人格の意見も聞き、総合的に判断する。

その後、やってみようと考えたら、実行する人格で実行する。

実行後、再び、チェックする人格でチェックする。

自分の人格を大きく3つに分けて、
 それぞれの役割に応じて検討する。


さらに、チームの場合には、使えると思います。
世の中には、
 ルールを作ることが得意な人
 ルールを実行することが得意な人
 それらをチェックすることが得意な人
がいます。

そういった適材適所を考慮して、チームを作る。
そして、チームを生かす。

仕事を部下に任せるときにも、
 この仕事は新しい仕組みを考案するタイプの仕事
だから、
 あの人にやってもらおう。

 この仕事は、マニュアルに従って、効率よくやってもらえばよい仕事
だから、
 あの人にやってもらおう。

 この仕事は、細かい数字をチェックするタイプの仕事
だから、
 あの人にやってもらおう。


仕事を分けて、適切に割り振ることで、
 効率がよくなる
と思います。

こういった手法は、
 論理の分析の手法
と同じようなものです。

ごちゃごちゃしているものは、
 分けて、整理する。

分けて整理するスキルは、
いろいろと使えると思います。
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ギリシアから学ぶ。

2010年04月23日 | 自分の未来を組み立てる。
ギリシアの財政赤字は、GDP比で
 12.7パーセント
ではなく、
 13.6パーセント
であると発表されました。

これにより、ギリシア国債の格付けは、
 A2からA3に落ち、
利率も8.3パーセントに上がりました。

1年前には、GDP比3.7パーセントと報告していたので、
10パーセントも違いがあったわけです。


これでは、信用されず、だれも国債を買ってくれなくなります。
それにより、EU諸国、特にドイツの負担が増えることになります。


会社でイメージすると分かりやすいと思います。
決算の報告が予定よりも悪い。
社債を買ってもらえない。
銀行は、低い利息で貸してくれない。
高利の消費者金融で借りざるを得なくなる。

その結果、利息の支払いが困難になる。
ますます、財政が悪化する。



これは、日本でもいえることです。
日本の場合は、国債を買っている人は、日本国民が多いため、
急に、国債の利率が上がることがないわけですが、
信用がなくなり、国債が売られるような事態になると、
利率を高くしなければ、だれも買ってくれなくなります。

そうなると、IMFに協力を要請するしか方法がなくなるわけです。


これは、個人でも応用できます。
個人の場合にも、
 信用
が大事です。

約束は絶対に守る。
嘘はつかない。

これによって、信用が生まれます。
他方で、信用はすぐになくなる恐れがあります。

信用がなくなると、
 取引がしにくくなる
ので、その後のチャンスを失うことになります。

取引は、お金を手にする手段なので、
 お金を失う
ことにつながります。



上司から信用されていれば、
 よい仕事が与えられる。

よい仕事は、スキルアップのチャンスなので、
 それに一生懸命取り組む。

スキルアップができれば、事情価値が高まるので、
 独立のチャンスも昇給のチャンスも生まれる。

他方で上司から信用されていなければ、
 雑用のような仕事しか与えられない。

だれでもできる雑用のような仕事は、スキルアップが難しいので、
 希少性が高まらない。

そのため、給与も上がらないし、安い人件費のアルバイトによって、
 職を奪われるリスク
さえある。


そのため、まずは、
 雑用のような仕事でも一生懸命、素早く正確に行う。

それを繰り返し、上司に、
 こいつは使えるぞ
と思わせる。

少しずつ難しい仕事が与えられる。

分からないことは調べたり、聞いたりして、
 適切にこなす。

それによって、スキルアップをし、
 さらに上司の信用を得る。


仮に信用を得て、仲間にしてもらえても、
 ギリシアのようにうその報告をする
と一気に信用を失います。

最悪、仲間から排除される恐れもあります。

そうなると、過酷な道を歩まなければならなくなります。

スキルアップのための戦略として、
 上司に信用されて、スキルアップに役立つ仕事を与えてもらえるようにする
ということは、かなり重要だと思います。

出世していく人と、そうでない人の違いは、
 めぐり合う仕事の差
であるということもできます。

そして、よい仕事に巡り合うためには、
 そういった戦略が必要だと思います。
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パターナリズムと地方自治。

2010年04月22日 | 自分の未来を組み立てる。
地方分権が進まない理由としては、
 中央官庁が権点を手放したくないと考えている
というもののほかに、
 地方自治体に任せて大丈夫なのかという懸念がある
といわれています。

どういうことかというと、
 地方が自分で決めることができる
とすると、
 東京、大阪、名古屋など大きいところはいい。

人材もいっぱいいるからです。

でも、過疎の進んだ自治体には、
 優秀な人がたくさんいるのか。

条例制定権を行使して、
 地方議会に、地方にあった条例を立案するスキルがあるのか。

ないでしょう。
だから、国家が、全国一律の基準をきちんと決めて、
 国民の利益が害されないようにしている
のですよ。

いわば、親心です。
学校の部屋数、運動場の広さ、
建物の鉄骨の太さ、数、
病院のベット数・・・

細かいものもきちんと決めてあげているんです。

これらの規制は、
 あなた方のためですよ。


こういう論法です。

これは、まさにパターナリズム。

つまり、パターナリズムと
 大きな国家や中央集権国家
とは深く関係するということです。

パターナリズムが、
 大きな国家を正当化する根拠となっている
といえるわけです。


田舎の地方議会を傍聴しに行ってみるとよいと思います。

 なくてもいいのでは?
と思えるはずです。

現状は、
 条例はほとんど行政(市役所職員)が作っている。

地方議会議員は市の担当者の説明を受けて、
 趣旨がよくわからない的外れな質問をする。
 市の担当者も、噛み合っているのかよくわからない答えをする。
 そして、可決。


ただ、彼らが目を覚まして、活発になるときがあります。
それは、
 議員定数を削減する条例、
 報酬を削減する条例
です。
今の名古屋市の戦いがこれです。

彼らの言い分は、
 議員の数を減らせば住民の意見が市政に反映されなくなる
ということ。

ただ、世界的にみると、人口に占める地方議員の数は非常に多い。
しかも、年に数回しか発言しない人もいる。
その人数が本当にいるのか、現時点で、住民の意見をどの程度反映しているのかは、検証されていない。


個人的には、
 議員の数と報酬を下げ、
 お金のためではなく、
 市政のために活動してくれる意思と能力を備えた人
のみが、議員になれるようなシステムを築くべきだと思います。

数を減らせば、質が上がる可能性があります。
競争が生まれるからです。勉強もするはず。

今は、兼職が許されているため、自分の仕事をもっていて、
仕事の合間に議会に行っている人も多い。

年金の上乗せ分と考えて、議員になっている高齢の人もいる。

そういう人は、排除して、
 地方議会の質を向上させる。

そのうえで、
 パターナリズムは必要ない。
 僕らの議会は自分で決めて自分で実行できるスキルをもっている。
つまり、
 知的に成長した議会である
という主張をして、
 中央官庁の権限を奪っていく。

人が幸せに生きるために国家があると仮定すると、
 一番生活に深く関係してくるのは、実は市政です。

市役所レベルでいろいろな行政サービスがワンストップで受けられることが
 効率もよく、質の高いサービスが提供できる
と思います。

橋下知事には頑張ってもらいたいと思います。
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パターナリズム

2010年04月22日 | 国家論
国家の役割を考える際に、
 パターナリズム
を知っておくと便利です。

パターナリズムとは、
 判断能力が十分でない人のために、その者の行為を制約すること
を言います。

 親が子供に、有害サイトを見ないように規制する
というのが、その例。

国家が行うのが、
 シートベルトの着用。

事故で死ぬのは本人。
その人がシートベルトを着けるかどうかを決めればよい。
ただ、それでは、かわいそうだと国家が判断する。
その人を守るために、シートベルトの着用を義務付ける法律を作ろう。


そのほかには、
 私の体でしょ。売って何が悪いの。
という女子高生の主張に対する回答。

今は分からないかもしれないけど、後悔するよ。
国家があなたのことを考えて(実質的な理由)、売春罪を規定している(形式的な理由)。
だから、体を売ってはいけない。


ただ、この点については、
 価値観の相違
が起こる。


ギャンブル規制もパターナリズムに基づく規制です。
大麻もそう。

国によっては、違法とされていないところもある。


また、パターナリズムは、国民の道徳性にも関係してきます。
野獣のような知力の乏しい国民ばかりであれば、
 たくさんの規制が必要となってくる
からです。

これは、偏差値の低い荒れた学校と、偏差値の高いおとなしい学校とで、
 必要となる校則の数や、怖い生活指導の先生の数
に差があるのと同じ。

 そんなの当たり前だよね。
ということも、規制をしていかなければならない。

規制を作る際には、
 規制をする必要性

 規制をする許容性
を満たす必要があります。

規制をする必要性で一番説得的なものが、
 誰かに迷惑をかけるから
というもの。

しかし、ギャンブルや、覚せい剤と異なり攻撃性を伴わない大麻、自分の体を売る売春などは、
 誰かに迷惑をかける
という規制の理由は、あてはまらない。

そのために、でてくるのが、
 あなたのため
というパターナリズムです。



おそらく、今後の日本では、
 道徳性の欠如がより一層顕著
になってくるため、
 いろいろな細かい規制が生まれる
ことになると思います。

ゴミを捨てない。
たばこを吸ってはいけない路上地域。
女性しか乗れない車両。
朝は通れない道路。
脂肪分が多い食べ物を食べないメタボ削減法案。

そのなかには、
 あなたのため
という理由の規制も増えていくはずです。


リバタリアンは、こういった息苦しい社会に反対するはずです。

特に、国家が無能であれば、その弊害は顕著です。

知的成長が進んでいない親が
 パターナリズム
だといって、
 効果があるのか、よくわからない規制をいっぱい課している
ようなものだからです。 
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いよいよ自民崩壊へ。

2010年04月21日 | 自分の未来を組み立てる。
「舛添氏離党へ 週内の新党発足目指す」 産経ニュース

いよいよ崩壊へって感じですね。
くどいようですが、
 自民党の存在意義は与党であった
ということ。
さらにいうと、
 お金があった
ということ。
さらには、
 当選しやすかった
ということ。

だから、自民党で選挙に出ていた。

それが、与党(利権)でなくなった。
お金もなくなった(自民党の預金の減少は著しい)。
さらには、人気もなくなり、票もなくなった。

自民党でいる必要はない。

そうであれば、
 当選しやすそうな政党へ移動する。

それが、自民党議員の心理であり、崩壊の流れです。


ここで、憲法。
 政党ってそもそもなんなの?

政党の役割は、意見の集約。
 1億2000万人の意見はまとまらない
ので、
 自分の意見に近いな
という政党を、有権者が選び、
 その政党が話し合って、政策を決める。
これが、政党の意義。

労働者を大切にする政策を実現する政党。  労働党
自営業者を大切にする政策を実現する政党。 保守党
環境問題を大切にする政党。        みどりの党 など
共産国家を目指す政党。          共産党
宗教団体の意思を代弁する政党       いろいろ

これらの政党が話し合って決めていく。


今の日本では、政党がこの意見の集約機能を失いつつあります。
まぁ、過渡期なので仕方がないのですが、
 本来の議会制民主主義とは異なります。

日本の政党は、
 票がもらえればなんでもよい
という政策を作っています。


本当に、何かを実現したいときには、
 敵が生じても仕方がない
と思います。

すべての人が味方になってくれるはずがない。
それが多様性です。

このブログを読んでくれている人が、思ったより多くてびっくりしていますが、
 それでも、みんなが同じ意見をもっているわけではないし、
 書かれている考え方を気に入ってくれているわけではないわけです。
みんなに嫌われないようにと、
正論ばかり書いているブログはつまらないし、
ためにはならない。

飲みやすい薬が効果が薄いのと同じです。

独自性が強いと、1回見て、敵意を抱いて2度と見に来てくれない人もいる。
(自助努力がきらいな人はこういうブログは嫌いなはず)
それとは反対に、独自性がつよいからこそ、毎日来てくれる人もいる。
(国家に対する危機感をもっている人など)

政党は、同じような意見をもっている人が集まっているということになります。
自分がよく見るブログがおそらく自分の政策傾向を示していると思います。
それぞれ、好みがあるはず。

みんなが気に入るというのは、宗教的な洗脳くらいしかないと思います。
みんなが気に入る政策というのもありえない。
仕分け作業も、そこで働いている人からすると、絶対に許せない政策です。

だから、同じような意見をもっている人達によって、政党という一つのまとまりができ、
その政党が意見を集約して、それぞれの政党間で
 みんながまぁ仕方がないか
という妥協ラインを決めていくわけです。

それが、民主主義。

今は、国民新党のポジションを狙って
 いっぱい政党がでてきています。
(この辺は、以前書いたので省略。)

しかし、目的が国民新党のポジションがほしいというだけなので、
 政策というものはない。

だから、
 郵政民営化の賛成論者と反対論者が一緒の政党をつくる
わけです。

過渡期だから仕方がないわけですが、
 こんな政党に自分の未来を託すべきではない
と思います。

 自分の未来は、自分で組み立てていくしかない
わけです。

そもそも未来を考える知的能力のない政治家、
自分のことしか考えていない官僚、
なにも考えをもたない国家に頼ることなく、
 自分でたくましく生きていくためのスキルを磨く。


民間企業は逞しくアジアに目を向け、戦略を練っています。
実際に、果敢に攻めている企業もたくさんあります。

個人もグローバルな視点をもって、
知的に成長して、
 そんなに儲けなくとも、死ぬまで安心して暮らせるだけの収入を得られるように
今のうちから準備しておく必要があります。


今後はたくさん儲けても、税金で持っていかれるだけです。
最高税率はどんどん上がり、
社会福祉目的の支出(介護保険料、消費税など)もどんどん増えていくはずです。

こういう国家では、
 一時的な高い収入よりも、安定的なそこそこの収入を目指す
ほうが賢いと思います。

最悪、物価の安いアジアで贅沢な老後を迎えるというプランもありますが。
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功利主義とリバタリアンから、考える力を養う。

2010年04月21日 | 国家論
サンデル教授の講義は、アンコールがあるらしいので
時間がある人は見ておくとよいと思います。
http://www.nhk.or.jp/harvard/


 功利主義とリバタリアニズム(自由主義、国家の干渉を排除する考え)の考え
についての議論が進んでいます。

功利主義は、ここでもざっくり触れたことがありますが、
 最大多数の最大幸福
の考え。

 みんなが利益になることなら、少数派がマイナスになっても是認できる。
ベンサムやJSミルの考え方。

お金持ちからたくさん税金を取って貧乏なたくさんの人に分けることも許される。

リバタリアンは、
 自由を重んじる
ので、
 お金持ちからたくさんの税金を取ることは窃盗と同じだ
と考える。

お金持ちは、夜も寝ないで努力して勉強していた。
そうやって、スキルをアップさせていった。
それによって、たくさん賭ぐようになった。
貧乏な人が恐れてやらないことをリスクをとって、お金をもうけた。
貧乏な人がパチンコをやっているときにも働いて、お金をもうけた。
そのお金を、遊んでいた貧乏な人に分け与えろって?
国が強制的に!
それは、窃盗と同じだよ。

確かに、金持ちが不正な方法で儲けたり(取得の正義)、
独禁法に触れるよう不正な市場を作って儲けたというのであれば(移転の正義)
国が干渉してもいいと思うけど、
 適切な方法で儲けた分について、国が取り上げるってのはどうなの?

これが、リバタリアンの考え方。

*****
このブログを読んでくれている人は、
 僕の思想が、リバタリアン的である
と感じられると思います。
ただ、僕は、自分で功利主義者でもあると言っている。
このように、僕の考え方は、一見矛盾しているわけです。
ここが、僕の考える正義論ですが、この点について触れすぎると
サンデル教授の授業がつまらなくなってしまうので、
こういった考えが矛盾することなく成立するかは、いずれ書いておきます。
*****



功利主義は、
 みんなが幸せになる
ことを重視する。

そのため、みんなが幸せになるのであれば、税金を取っても大丈夫。
功利主義の問題点はいろいろあるのですが、
 みんなの幸せ(効用)は数値化できるの?
というのが、最大の問題点。
ミルは、それを研究した人。
もう一つの問題点は、
 みんなの利益になるなら、本当に少数の人の負担を課すことが許されるのか
ということ。
餓死しそうな5人を救うために、1000万円稼ぐ1人から500万円を徴収して、100万円ずつ渡す。
→まぁ、許されるかもな・・・
失血死しそうな5人を救うために、健康な1人から1500ミリリットルを採血して、300ミリリットルずつ輸血する。健康な人は健康を害する(死のリスクも)。
→うーん・・
病死そうな5人を救うために、健康な1人から臓器を摘出して、それぞれに移植する。
5人は助かるが、一人は確実に死ぬ。
→えっ死ぬの!!

数値化の点は置いておいて、
両者の最大の対立は、
 みんなの利益のために少数の人の負担を認めることができるか
という点なので、
この点について、考えてみると、思考のトレーニングになると思います。

これは、社会というもの、そして、正義というものを考える際に
 とても興味深いテーマ
です。

これを考えることによって、
 日本が、世界が最近陥った資本至上主義
 株価を上げてセレブになる手法
 脱税がはびこる国家
 閉塞感いっぱいの社会
 貧富の差の拡大
 ・・・・
こういった社会問題を考える際のツールになります。



功利主義やリバタリアンの考え方を知っている人と、知らない人とが
 ともに社会問題を話し合ったところで
 議論がかみ合わない
と思います。

わけがわからないからです。

日本の国会が何も解決することができない理由はここにあります。
 功利主義やリバタリアンの考え方を説明してください。
といっても、あまり知らない国会議員が多数だと思います。

知的成長がすさまじい
 ベンサム・ミル・ノージック(リバタリアンの大御所)が長年研究してきた知
を拝借して、
 今後の社会に役立つ戦略を立てる。

これが、社会が発展するということだと思います。

前にも書いたことがありますが、
 絶対的な正解はない
ので、
 日本がどういう正義を選択して、
 どういう国家を作り上げるか
を話し合いで決める。
これが、国会の仕事。

ベンサム的国家。
ミル的国家。
ノージック的国家。

絶対的な正解はない。

そこに住んでいる国民が幸せであると感じる国家を選択し、作り上げていけばよい。
一番悪いのは、
 何を目指しているかが分からず、
 場当たり的に国家ができてしまっている
状態です。

こういう国家は、ふりこのように振り回されて破たんする。




これは、個人にも言えることだと思います。 
 利用できるものは、親でも使え
と言われているように、
 自分が幸せになるように利用できる先人の知恵を使う
わけです。

だからこそ、大学などで、高度な知を吸収するわけです。
講師の教えるスキルが乏しければ、本から学ぶ。

これが、僕が考える知的成長です。


僕は、知の習得が
 すごい面白い
し、うまく利用すれば、
 人生をうまく生きるためのツールになる
ということを、もっと、大学が伝えるべきだと思っています。

今の大学は、なくなっても大して社会に影響がない。
法学部生は資格の学校に行っている。
文学部生は自分で好きな本を読んでいる。
経済学部生は、サークル活動に明け暮れている。
偏見ですが、長年付き合っている上司が何学部であるかを
 上司のスキルから推測することは難しいはず
です。
その上司は大学にあまり行っていなかったからです。
さすが経済学部だな、さすが法学部だなと感じられないのは、
 知を大学では習得していなかった
ということです。

理由は、大学の授業がつまらないからです。
サンデル教授がいっぱいいれば、日本ももっとよくなるはずです。
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基地問題から議論の方法を学ぶ。

2010年04月20日 | 国家論
こういう難しい問題を考えて、
 自分なりの意見をもつ
ようにすると、考えるスキルが身につきやすいと思います。

自分に降りかかってくる難しい問題をクリアするのも、
 手法としては同じ
だからです。

考えるときには、
 大きなところから小さなところへ。

この場合だと、
 米軍基地は日本にいるの?

ここから考える。

米軍基地不要論。
いらないよ。
日本になくても、大丈夫だよ。
もう、武力で何かをする時代じゃないし、
アメリカ軍が日本の国益のために動いてくれるわけでもないよ。

米軍基地必要論。
そりゃぁ、いるよ。
ないと、中国、韓国、北朝鮮、ロシアからの干渉を受けるよ。
最近では、フィリピンからアメリカ軍が撤退したよね。
そうしたら、中国が南沙諸島に影響力を行使しだしたよ。
やはり、米軍基地は威嚇する力があるんだよ。

米軍基地不要論+自衛力強化論。
そうであれば、米軍には帰ってもらって、自衛隊の力を増強すべきだよ。
国防は日本で守る。

米軍基地不要論+自衛力強化反対論
いやいや、自衛隊の力も小さくすべきだよ。
国家間の紛争は、国連、国際司法裁判所などを利用して、話合いで解決すべきだ。

米軍基地必要論+自衛力強化反対論
自衛隊の力は強化すべきでないよ。今のままでいいよ。
予算もそんなにないんだし、子供手当など、国民の生活にお金を使うべきだよ。

米軍基地必要論+自衛力強化賛成論
自衛隊の力も強化した方がよい。
米軍と自衛隊の連携を強めて、有事の際には徹底的に戦うべきだ。
それで、自衛隊に入隊する人が減れば、韓国みたいに徴兵制を認めるべきだ。


米軍基地必要論の中でも、議論が生まれる。

沖縄基地維持論。
米軍基地は、沖縄に置くべきだ。
やはり、中国に一番近いところが大切だ。
台湾問題があるからね。

県外移設論。
いや、沖縄には、基地が多すぎる。
沖縄県民だけが、基地の負担を負うというのはどうかな。
鹿児島でもいいんじゃないの。


さらに、沖縄基地維持論の中でも、議論が生まれる。

 うちには来るな。
 どっか別のところにおいてくれ。
では、みんなそのように思っているので、話が先に進まないわけです。

だから、鳩山首相の悩みは、解決が難しいわけです。

これを打開する方法は、そんなに多くないと思います。
 基地は必要。
でも、みんな、うちはいやだ。

そうであれば、
 全国民から基地の負担というマイナスを受け入れてくれたことへのお礼を支払う
という方法しかないわけです。

ビジネスでもなんでも、
 無料はない
ので、
 なにかしてもらったら、お金を払う。

これが、不満を最小限に抑える方法です。
クールな考え方だと思います。

騒音を出す会社がある。
その会社は、騒音をなくすことはできない。
ならば、賠償金としてお金を払う。

なんでも金で解決するのか。
お金は、代替手段として最も有効なものなのです。

基地を受け入れてくれれば、
 基地から受けられる経済効果

 受入地にリスクを補う十分な補償を与える

基地受け入れ地の人は、基地の点では不満だけど、
 それ以外では幸せだから、まぁいいか
と思う。

これが、前に書いた60パーセントの幸せで、
 リーダーが行う仕事です。

国民も、基地の受入地にお金を払っている。
でも、うちには基地のリスクがないからまぁいいか。

こうして、国民全体が、100パーセント納得はできないけれど、
 60パーセントは納得できる
という案を提示し、実行していくわけです。




日本のテレビ番組は、その人の立場を明確にせずに議論を進めるので、
 わけがわからなくなってきて、喧嘩みたいな言い争いになって終了します。

 議論をするためには、どの見解に立つか
を明確にし、
 争点を限定する
必要があります。

 米軍基地が必要かどうか
を話し合うのであれば、必要かどうかのみを議論すべきであって、
 必要であることを前提としたうえでの瑣末な議論や
 必要であることを前提としたうえでの瑣末な議論
は、置いておく必要があるわけです。


また、十分な議論をするためには、
 幅広い知識やデータ
が必要となります。

知識や経験がない人の議論は、
 自分の意見の押し付けになるので、喧嘩になって終わる
わけです。

地方公共団体の議会は、残念ながらそんな感じです。

よい議論かどうかは、
 議論が終わった時に、意見が変わる人がいるかどうか
によって、判断することができると思います。

意見が変わる人が絶対いない政治家のテレビ討論は、
 パフォーマンスやプレゼンの場
であって、議論の場ではないということです。

だから、人の話を聞こうとせず、
 自分のことばかりを言おうとして無意味な場になるわけです。
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