知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

国家のかじ取りと企業のかじ取り2

2014年10月15日 | スキルアップ
地方は、国家と比べれば、小さな組織。
そして、
 影響力が少ないので市町村レベルであれば、リスクを取った地域振興政策が可能。

うまくいかなくても、国家が滅ぶということはない。

さらに、低予算で、知恵を絞り、商工会や地域ボランティアを活用したりして、
 地域がうまく生き残っていくための方法を実行していく
ことも可能。

生活がかかっているので、真剣にならざるをえない。
これが、国家公務員との大きな違い。

国家公務員は、財政破綻などの危機感は薄いのに対し、
 夕張市役所職員の待遇を見ている市役所職員は、市町村が破綻すれば、自分たちの生活がやばい
ということを実感しやすい。

人は、残念ながら、自分の生活がかからないと本気で行動できないので、
 そういう市役所職員、地元の経営者、従業員など、地方が自立して行動できるようにする
ことが重要なわけです。

そのためには、
 市町村を縛っている規制をまず緩和して、自由にいろいろ決められるようにする
ことが重要。

しかし、そうすると、
 国家公務員の権限を移譲する
ということになるため、国家公務員が抵抗するようになる。

そうなると、どうなるか?

これが、日本が今まで低迷し、地方分権が進まなかった最大の理由なわけですが、
 地方のためにといいながら、お金をばらまくようになる。

どういうことか?

お金をばらまくと、
 地方は言うことを聞かざるを得なくなる。

これにより、国家公務員は、地方をいわば家来のように動かすことができるのようになる。
いうことを聞くやつは、
 たくさんお金をやるよ
といわれれば、自分だけで生活できない地方は、いわれるがまま。

地方が国の出先機関と言われるゆえん。
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/10001/00000000/H22.7zennti-shiryo3-2.pdf


徐々に動きはありますが、あまりにも遅い。
http://www.cao.go.jp/bunken-suishin/doc/toumennohoushin.pdf


地方創生がばらまきで終われば、昔の自民党と変わらない。
地方分権とセットになった時、
 地方が生まれ変わる可能性がある
わけです。

これは、会社のかじ取りと似ていると思います。

アメーバ経営といわれるように、大きくなった組織は、
 部署に権限を与え、社内ベンチャーを促進する。

その中で、一つの部署がヒットを出せば、それをビジネスの芽と考え、資本を投資していく。

JRが駅中にショップを出して、不動産ビジネスを始めたのは、
 一社員と一部署のプロジェクトが発端で初めは反対があったとのこと。

それがいまでは、他の鉄道業者もこぞってまねをし始めている。
収益も上げ、企業価値を高めている。

変化の時代に国家がすべきことは、リスクを取って、
 自らの権限と手放し、あたらな成長の芽を見つける手助けをする。

自分は見つけることができないので、規制という邪魔を撤廃するだけでよい。
お金をかけず、うまくいった地方から税金というお金を手に入れることができる可能性がある。
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国家のかじ取りと会社のかじ取り。1

2014年10月14日 | スキルアップ
内閣の組閣が決まり、臨時国会が行われています。

「地方創生」と「女性の活躍」に絞り、関連法案の成立を優先する意向とのこと。
日経電子版 10月12日
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS11H0A_R11C14A0PE8000/

ただ、法案では予算を組むことが中心のテーマになり、
 手法がお粗末
であるケースが多いのが今までの流れです。

例えば、失業者対策といい助成金を組んで、パソコン教室の授業料を補助しても、
 就職までの道筋が不十分であると、スキルを身につけても採用に至らない
ということになりかねないわけです。

採用した企業に助成金を渡したとしても、
 その後の企業の業績が不透明だったり、
 社会保険料の負担増がどんどん進んでいくので、
 新たな雇用につながらない。


では、どうしたらよいのか?

国家のかじ取りと企業のかじ取りは似ていると言われています。

現在、業績低迷に苦しんでいる大企業は、
 高度成長期に急成長を遂げた企業で、大量の人材、工場、機械、設備などを有する大資本の企業。

それが、アップルのように製造を外注し、自社では大した資本を有していない企業にやられてしまう。
かつては、自社でないと作れなかったため、大資本が必要だったものの、
 IT化や技術の進歩により、資本なくても、協力企業を組むことで製造が可能となった。

そうなると、
 大きな資本は経費がかかりすぎる。
さらに、
 軌道修正が難しくなり、時代の変化に柔軟に対応できなくなる。

つまり、時代によって、
 どのようなスタイルが有利かは異なる
ということ。

国家も同じで、
 見本がある場合は、見本を研究し、効率よく実行すればよかった
ので、
 官僚組織は成功見込みの高いお手本を参考に計画を立て、あとは予算配分をしていればよかった。


ところが、
 ある程度、国土が整備されると
 道路などを中心とした公共事業に予算を配分しても、
 その投資の結果があまり期待できなくなる。

これが、ケインズ理論の限界。

そうなると、
 次は、予算というお金を入れると、さらにお金を生んでくれる新たなビジネスモデルを構築しなければならなくなる。

しかし、
 これが、官僚は苦手。

なぜなら、お手本がないから。

企業も同じで、全く新しいビジネスに転換する場合、抵抗勢力が強くなるため、
 大きな組織ほどうまくいかなくなる。

小さな組織ほど、軌道修正が速いため、変化の流れに対応しやすい。

では、どうしたらよいか?

リスクを取る。

結局、こういう時代には、回答がないので、
 リスクを取って、新しいことにチャレンジしていかなければならない。

その際には、必ず抵抗勢力が生まれるので、その抵抗勢力に負けない強いリーダーが必要となる。

明治維新に
 偉人と言われる人がたくさん排出されている
というのも、
 そういう時代だったからである
ということができる。

これをうまくやっているのが、ソフトバンク。
組織はどんどん大きくなっているものの、
 リスクを取るというベンチャー精神と社長の強いリーダーシップでかじ取りを行っている
ので、
 変化に対応できている。

ボーダフォン買収の際には、無謀であるというエコノミストの意見が多く、
 市場も否定的な反応をしたが、その後の成功を見てみると、そういう人たちのほうが誤っていた
ということは明らか。


国家も同じで、
 リスクを取ってビジネスモデルにあたる国家ビジョン(どうやって民間がお金を稼いでいくか)を打ち立て、
 抵抗勢力を黙らせながら、実行していくか
が重要。

ただ、官僚は、抵抗勢力の最たる団体なので、
 そもそも官僚に計画を委ねてもうまくいかない。

その結果、
 予算はばらまくものの、効果が出ない政策というが多くなる。


では、どうしたら?

「地方創生」にヒントがあるわけです。



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小手先だけのスキル。

2014年10月03日 | スキルアップ
時代が厳しくなるに従って、
 スキルアップが重視されるようになりました。

書店に行けば、スキルアップ系の本がたくさん出ています。
残念ながら、そういった本の多くは、消えていってしまいます。

他方、カーネギーのシリーズや7つの習慣などの骨太のスキルアップ本は
 時代を超えて生き残っています。


両者の違いは、小手先のスキルのみか、
 精神性まで深めた内容か
という点だと思います。

勉強などもテスト前に暗記をした知識は、
 テストには役立つとしてもその後の人生には役立たない。

テストで良い点を取り、内申点を上げ、受験に役立てる
という意図なら、効果的に点を取る勉強法でよいわけです。

しかし、
 勉強がよりよい人生を築くという目的であれば役に立たない
ということになります。

実は、少子化により大学に入りやすくなると、
 学歴というブランドはあまり意味をなさなくなります。

企業もこのことに気付き始めていて、
 学歴は一つの目安に過ぎないな
と分かっています。

そのため、面接に力を入れたり、インターンを用意したりして、
 お金を稼げる学生
を探そうとしています。

お金を稼ぐことができる人材こそ、会社を成長させるためです。

昔は、
 お金を稼げる人材=偏差値が高い人材
でした。

なぜ?

敵が少なく、答えが既にあったため、あとは効率を上げていけばよかったからです。
自動車はGMやフォード、家電はフィリップスなど
 お手本があった。

サムスンがソニーをお手本にしたのも同じ。

教科書を暗記して、ミスなく効率よく答えを出す人物が求められた。
まさに、テスト勉強。


しかし、答えがなくなった。
ITにより、小資本である程度のことができるようになり、アップルのように自前の工場も必要ない時代が到来。

その時代では、
 売れる商品を自分で考えて提供していかなければならない。

教科書では対応できない時代。
自分で、教科書になりそうなものを探して、あってるかどうかわからない回答をテストし、
 試行錯誤しながら修正して、なんとか評価される商品やサービスを作っていかなければならない時代。

就職活動にも答えがない。

何をすればよいか、明確な答えはない。
そのため、今までと同じように、予備校に通って就職活動対策を行ったり、
SPIの勉強をしたり。

しかし、
 テスト勉強と同じで、自分の本当のスキルは高まらない。
 就職して受かってしまえば、暗記した知識は忘れてしまう。


スキルアップは、自分の人生に役立つスキルを身につけるということ。


今日のNHKで、代ゼミのリストラが報道されていた。
少子化により、予備校生の数が大幅に減ったため、
大学入試対策がビジネスモデルとして成立しなくなってきているということ。

河合塾は、トライデントなど早い時期にビジネスマンまでを対象にし、資格試験に移行しつつある。


では、自分は?
今までは資格試験がスキルアップだと思っていたけど、
 これからの時代を幸せに生きるには、どういう変化(=スキルアップ)をしていかなければならないのだろうか?

そのためには、今日という日をどう過ごせばよいだろうか?

そんな意識をもつことで変わっていくと思います。
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