知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

ギリシアから学ぶ。

2010年04月23日 | 自分の未来を組み立てる。
ギリシアの財政赤字は、GDP比で
 12.7パーセント
ではなく、
 13.6パーセント
であると発表されました。

これにより、ギリシア国債の格付けは、
 A2からA3に落ち、
利率も8.3パーセントに上がりました。

1年前には、GDP比3.7パーセントと報告していたので、
10パーセントも違いがあったわけです。


これでは、信用されず、だれも国債を買ってくれなくなります。
それにより、EU諸国、特にドイツの負担が増えることになります。


会社でイメージすると分かりやすいと思います。
決算の報告が予定よりも悪い。
社債を買ってもらえない。
銀行は、低い利息で貸してくれない。
高利の消費者金融で借りざるを得なくなる。

その結果、利息の支払いが困難になる。
ますます、財政が悪化する。



これは、日本でもいえることです。
日本の場合は、国債を買っている人は、日本国民が多いため、
急に、国債の利率が上がることがないわけですが、
信用がなくなり、国債が売られるような事態になると、
利率を高くしなければ、だれも買ってくれなくなります。

そうなると、IMFに協力を要請するしか方法がなくなるわけです。


これは、個人でも応用できます。
個人の場合にも、
 信用
が大事です。

約束は絶対に守る。
嘘はつかない。

これによって、信用が生まれます。
他方で、信用はすぐになくなる恐れがあります。

信用がなくなると、
 取引がしにくくなる
ので、その後のチャンスを失うことになります。

取引は、お金を手にする手段なので、
 お金を失う
ことにつながります。



上司から信用されていれば、
 よい仕事が与えられる。

よい仕事は、スキルアップのチャンスなので、
 それに一生懸命取り組む。

スキルアップができれば、事情価値が高まるので、
 独立のチャンスも昇給のチャンスも生まれる。

他方で上司から信用されていなければ、
 雑用のような仕事しか与えられない。

だれでもできる雑用のような仕事は、スキルアップが難しいので、
 希少性が高まらない。

そのため、給与も上がらないし、安い人件費のアルバイトによって、
 職を奪われるリスク
さえある。


そのため、まずは、
 雑用のような仕事でも一生懸命、素早く正確に行う。

それを繰り返し、上司に、
 こいつは使えるぞ
と思わせる。

少しずつ難しい仕事が与えられる。

分からないことは調べたり、聞いたりして、
 適切にこなす。

それによって、スキルアップをし、
 さらに上司の信用を得る。


仮に信用を得て、仲間にしてもらえても、
 ギリシアのようにうその報告をする
と一気に信用を失います。

最悪、仲間から排除される恐れもあります。

そうなると、過酷な道を歩まなければならなくなります。

スキルアップのための戦略として、
 上司に信用されて、スキルアップに役立つ仕事を与えてもらえるようにする
ということは、かなり重要だと思います。

出世していく人と、そうでない人の違いは、
 めぐり合う仕事の差
であるということもできます。

そして、よい仕事に巡り合うためには、
 そういった戦略が必要だと思います。
コメント
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