知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

頭を鍛える。

2010年04月19日 | 自分の未来を組み立てる。
NHKの「ハーバード白熱教室」のサンデル教授の講義を聞けば、
 日本の大学のレベルが、いかに低いか
が分かります。

僕が大学のころに思ったことは、
 海外の有名どころの先生の授業を予備校みたいにサテライトで放映したらいいのではないか
ということでした。

 この人の講義に授業料の価値はないな
と思った人が何人かいたためです。

講義は、教える技術が必要ですが、
 日本の場合、教える技術(スキル)を磨くトレーニングをする機会がない
ため、大学講師のうまい下手の差が大きいわけです。

特に、経験もない人は最悪です。
教え方を研究している人は、経験によってだんだんうまくなっていく。
そういう意欲のない人の講義は非常につまらない。

その点、このサンデル教授の授業はとても面白い。
学生との議論の中で、話が進んでいく。

しかも、すごく頭が切れるので、
 学生の話を的確にいい変えて、軌道修正を図ることができる。
鋭い眼光で、どう展開しようかを瞬時に判断して、学生に鋭い質問で切りかかる。

また、学生もその質問にがんばって答えようとする。
さすが、ハーバードだけに意欲的な人が多い。

こういう環境で、講義を受けていれば、
 自然と考えるトレーニングとなり、頭が鍛えられる
と思います。


日本の大学では、なかなかこうはいかないと思います。
例外的に非常にうまい人もいますが。


サンデル教授の授業のスキルは、
 自分で考える際に応用できるスキル
なので、一度見てみるとよいと思います。

ある見解について、事例を踏まえて頭に入れる。
その見解のおかしいなと思うことを考える。
それに対する反論を考える。
さらに、それに対する反論を考える。

このブログでも軽く触れていますが、
 功利主義の話

 金持ちからたくさん税金を取ることの妥当性
など、
 正義や公正とは何か
がテーマです。

こういった政治哲学を学んでおくと、
 自分の人生を深く生きられる
と思います。

広い視点で考えることで、
 大衆に埋もれることから脱出する。

行動は大衆と全く同じでも、
 視点は変わってくる。

そういう視点が大切です。

最近では、ロースクール生ですら、
 政治哲学、法哲学、法社会学
といったマクロ的な視点を学ぶことなく弁護士や裁判官になっているそうです。

憲法、民法、刑法などの試験に出る科目の学習に手いっぱいで、
すぐには役に立たないものの、考える下地になるような学問は軽視される傾向があるということらしいです。

法社会学は、弁護士や裁判官の存在意義にかかわる非常に大切な学問ですが、
 試験には全く関係ない
ので、無視されているわけです。


哲学などの学問は、直接には役に立たないかもしれないですが、
 人生をより深く楽しむためには必要だと思います。

 何のために生きるのかを考えている人と、
 ただ単に生きている人
とでは、
 いろいろ差が生じてくる
はずです。

ただし、あんまり考えすぎると、精神疾患に陥る危険性があるので、
 理想と現実のバランス
 精神と肉体のバランス
を取るように気をつける必要があります。
コメント
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