国家というコップを形成するものは、なにか?
日本は島国なので、こういう発想はなじみが薄いかもしれません。
地理的要因が強いので、当たり前に思えるからです。
ところが、大陸ではそうはいきません。
ヨーロッパでは、
アルザス・ロレーヌ
のように、ドイツに属したり、フランスに属したりする土地が存在するので、
地理的要因は必ずしも当然というわけではない
わけです。
では、国家というコップを基礎づけているものは?
血?
これが、民族主義。
民族という「血」がコップを形成する。
多民族国家は、
自分の国家を作りたい
と思うようになります。
それは、ソ連崩壊をイメージすると分かりやすいと思います。
ソ連は、
アメリカの脅威
と
武力
により、
一つのコップを形成していた
わけです。
それが、
コップの水が腐敗するように、一党独裁の共産党のコップが腐敗し、国家が疲弊したため、
ゴルバチョフがペレストロイカを行う。
グラスノスチ(情報公開)や民主化の流れは、
共産党というコップに穴をあける
ことになり、
コップの崩壊(ソ連邦の崩壊)につながった。
そして、大きなコップが壊れると、
民族という新たなコップの形成が行われ、そこに人が集まりだす
わけです。
今同じようなことが、
イラクでも起こっています。
イラクやエジプトなどの国家は、
国境を帝国主義諸国が定規で引っ張って決めた
ことから、
直線的になっている
箇所があります。
コップを勝手に他国が決めているわけです。
その中には、
いろいろな民族が存在している
わけで、
指導者(権力を握る人)の政治によっては、独立したい
と思うようになるわけです。
イラクの場合、民族と宗教が主な要素となっていて
シーア派とスンニ派、そして、クルド人
というグループ間の対立につながっています。
フセインが武力というコップでまとめ上げていた場合は、
コップ内はそれなりに統制が保たれる
わけです。
ところが、
コップが壊れた。
これからは、民主主義が重要だ
ということで、
選挙で権力者を決めよう
ということになると、
人口が多い民族が常に権力を持ち、他の民族に不利な政治をしかねない
わけです。
そのため、民主主義は、少数民族にとっては、不平等なシステムということになります。
これが、発展すると、
内紛を生む
わけです。
そうはいっても、他国の問題だから、関係ないよ。
本当に?
実は、日本でも、
視点を変えると同じことが起きています。
どういうこと?
これから、長々と書いてきたテーマの重要な部分に入っていきます。
日本は島国なので、こういう発想はなじみが薄いかもしれません。
地理的要因が強いので、当たり前に思えるからです。
ところが、大陸ではそうはいきません。
ヨーロッパでは、
アルザス・ロレーヌ
のように、ドイツに属したり、フランスに属したりする土地が存在するので、
地理的要因は必ずしも当然というわけではない
わけです。
では、国家というコップを基礎づけているものは?
血?
これが、民族主義。
民族という「血」がコップを形成する。
多民族国家は、
自分の国家を作りたい
と思うようになります。
それは、ソ連崩壊をイメージすると分かりやすいと思います。
ソ連は、
アメリカの脅威
と
武力
により、
一つのコップを形成していた
わけです。
それが、
コップの水が腐敗するように、一党独裁の共産党のコップが腐敗し、国家が疲弊したため、
ゴルバチョフがペレストロイカを行う。
グラスノスチ(情報公開)や民主化の流れは、
共産党というコップに穴をあける
ことになり、
コップの崩壊(ソ連邦の崩壊)につながった。
そして、大きなコップが壊れると、
民族という新たなコップの形成が行われ、そこに人が集まりだす
わけです。
今同じようなことが、
イラクでも起こっています。
イラクやエジプトなどの国家は、
国境を帝国主義諸国が定規で引っ張って決めた
ことから、
直線的になっている
箇所があります。
コップを勝手に他国が決めているわけです。
その中には、
いろいろな民族が存在している
わけで、
指導者(権力を握る人)の政治によっては、独立したい
と思うようになるわけです。
イラクの場合、民族と宗教が主な要素となっていて
シーア派とスンニ派、そして、クルド人
というグループ間の対立につながっています。
フセインが武力というコップでまとめ上げていた場合は、
コップ内はそれなりに統制が保たれる
わけです。
ところが、
コップが壊れた。
これからは、民主主義が重要だ
ということで、
選挙で権力者を決めよう
ということになると、
人口が多い民族が常に権力を持ち、他の民族に不利な政治をしかねない
わけです。
そのため、民主主義は、少数民族にとっては、不平等なシステムということになります。
これが、発展すると、
内紛を生む
わけです。
そうはいっても、他国の問題だから、関係ないよ。
本当に?
実は、日本でも、
視点を変えると同じことが起きています。
どういうこと?
これから、長々と書いてきたテーマの重要な部分に入っていきます。