知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

みんなで貧乏になる道を選ぶか、みんなで金持ちになる道を選ぶか。

2010年04月17日 | 国家論
貧乏になるか、金持ちになるか。
シンプルに考えると、
 この差は、みんなが働くかどうか。

金持ちになるためには、
 一生懸命勉強して、
 スキルを身につけて、
 人が買ってくれる商品を作ったり、
 人が買ってくれるサービスを提供して、
 お金を手に入れる
必要があります。

実にシンプルですが、歴史的が実証しています。


知的に成長する。
しかも、みんなで。

そして、チームワークを大切にして、
 国家レベル、地球レベル
で、
 環境問題、エネルギー問題、食糧問題、水問題、貧困問題、疫病問題
を解決していかなければならない。


日本は、国として考えた場合、安易な選択をしてきています。
国債を発行して、財源を確保して、借金で生計を立てている。

金持ちや一部の企業からたくさんの税金を取り、
企業にとって重い負担となるような規制を行う。

税金を取り立てること、最低賃金を定めること、福利厚生をやれやれと規制を作ることは、
 頭を使わなくてよい。
法律を作ってしまえばそれですむからです。

しかし、少し考えれば分かるように、
高い税率を課せば、なるべく税金がかからないように
 そんなに売上を上げなくてもよい
とか、
 どうせ税金で持っていかれるなら、無駄な経費をつかおう
という動きが加速する。
これが、中小企業の社長がめちゃめちゃ高い車に乗っている理由の一つです。


日本の企業で、利益をきちんと申告して、
 多額の法人税を納めている企業は意外と少ない。

この動きが加速すれば、
暮らしにくい国、稼ぎにくい国から、
 お金持ちや優良企業が脱出する。

国内には、お金持ち以外の人と、収支をぎりぎりにして法人税をそんなに納めていない企業が残る。

お金持ちは、シンガポールやら、他のアジアなど、
 お金持ちにやさしい国家へ拠点を移す。

一流のプロ野球選手が海外に移籍する理由は、
 日本のこういった側面
にもあると思います。


お金持ちや優良企業は、
 激流を巻き起こす原動力
となります。

そのものを中心に、お金が回り出す。

貧乏な人しかいない国には、購買力がないため、
 資本が投入されない。
かつての中国がそうでした。

中国は、市場開放により、
 経済が回り出し、
 多くの国民にお金が回り出した途端
 多額の資本が入ってきた。

ここ数年で、貧乏な人ばかりだった(自給自足でお金がそんなにいらなかった)内陸部の町にも、
 海外の有名ブランド店
が出店されている。

日本からは、
 どんどん撤退していっているのに。


国を大きく変えるものは、
 法律
です。

特に、
 税法。

シンガポールのように、お金持ちにやさしい国にして、
海外からお金持ちをたくさん呼び込むのか、
貧しいものに手厚い保護を与え、貧しいものにやさしい国にして、
お金持ちが去っていくことを傍観するのか。

衆愚政治は、
 数の多い人の意見を聞く。
そして、貧しいものの方が圧倒的に数が多い。

金持ちからできる限りぶんどるべきだ。
それを貧しいものに与えよ。
累進課税の税率を上げて、最大70パーセントにしましょう。
それに、住民税、健康保険は所得に応じてたくさん払いなさい。
相続税は、100パーセントでもいいんじゃない。

賛成!賛成!大賛成!


えっそんなに?
では、もうこの国を生活の本拠とすることはやめよう。
日本には、3カ月程度にして、残りの9カ月はシンガポールで暮らそう。
そして、シンガポールの税法に従って納税しよう。

コントロールできないことは受け入れ、
コントロールできることに集中する。

そう考える人が出てきてもおかしくないと思います。

今、住宅着工件数が増えてきています。
その理由は、相続税で優遇されるからです。
住宅エコポイント以上の効果です。

国家を企業と見立てた場合、
 お客さんは、税金をたくさん納めてくれる人
です。

優良顧客を失った企業は、必ず、破産します。

税金の基本は、浅く広く公平に。
そして、
 みんなで国家を作り上げ、効率のよいシステムを築き、最大の恩恵を受ける
ようにする。

税金を払っても、
 幸せで暮らせているのだから別にいいよ
とみんなが思える国家が理想的です。

イメージはスポーツクラブの会費みたいなものです。
会費は月1万円と高いけれど、
 最新機器もあるし、温水プールもお風呂も充実しているし、
 自由に何回でも利用できるからいいか。

そういうクラブはたくさんの会員を抱え、経営が成り立つ。

高い会費で、サービスが悪ければ、みんながやめていく。

その結果、倒産する。

今、日本が抱える最大の問題は、
 日本という国家システムがうまく機能していないため、
 税金という費用に見合った恩恵という効果を
 国民や企業に与えることができていない
ということです。
(今のところ、国債である程度の恩恵を与えていますが)

金持ちや優良企業から、あるいは将来の国民から
 お金をたくさん取ればよい
という考え方は、
 みんなで貧乏になる道
であると思います。

そして、みんなで貧乏になった後で初めて気づくわけです。

お金持ちが誰もいなくなってしまったね。
優良企業もなくなってしまったね。
それによって、仕事もなくなってしまったね。
モノも全然売れなくなったね。
海外企業もいなくなってしまったね。

でも、平等な社会になったよ。
そうだね。だれもお金持ってないもんね。
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教科書が分厚くなっていく理由~発展の構造を利用する。

2010年04月17日 | 自分の未来を組み立てる。
大学で一生懸命してきた人は、本屋に行って、
 大学時代に使っていた教科書
を見てみるとよいと思います。

たいてい分厚くなっています。

これが、今回のテーマ。

なぜか?

それは、時間の流れによる
 発展
です。


第1版では、300ページ
第2版では、306ページ
第3版では、310ページ・・・

必要がなくなって、切られることがあれば減りますが、
普通は、増えていく。

版を重ねるごとに、
 新たな出来事
を盛り込んで、説明しようとする部分が増えるからです。

法律の本でいえば、
 新たな判例
ができたり、
 法律が改正
される。
そのため、
 その情報を盛り込んで説明しようとする部分が増える。

経済の本でいえば、
 リーマンショック
など、衝撃的な出来事が起こる。
そのため、
 その情報を盛り込んで説明しようとする部分が増える。


時間の流れにより、情報が増えていき、
時代に合うような質の高い本にするためには、
 ページ数が増える
ということ。
これが、ポイントです。


これからの社会では、さらに情報が増えていきます。
前述の時間軸の情報の追加のみならず、
さらに場所的な情報の追加が加わるからです。

今までは、日本だけの情報でも、ある成果を上げることができました。
それが、今は、ITの発達で、
 世界中の情報が容易に手に入るようになった。

情報は、多ければ多いほど、それを考慮に入れ、取捨選択をすることで、
 質の高い作品ができる。

例えば、大学院生が研究論文を作ろう思った場合に、
 20年前に入手できたドイツの判例情報と
 現在入手できるドイツの判例情報
とではかなりの差があります。

本もアマゾンで容易に入手できるし、公開されているデータも多いからです。

これが場所的な情報の追加。


しかも、時間的な情報の追加として、
判例は積み重なり、本などは、どんどん分厚くなっている。

そのため、20年前よりも、膨大な情報があるため、
それをうまく利用できれば、より質の高い作品を作ることができる可能性がある。
そのためには、情報に対応する力が求められているわけです。


これは、ビジネスについてもいえます。

20年前のビジネスマンは、
 日本の消費者のみを対象に、
 その当時ある情報で対応すればよかった。

現在のビジネスマンは、
 世界中の消費者を対象に、
 その当時から格段に増えた情報を駆使して対応しなくてはならない。

営業マンなら、
 製品のラインナップの多さ、
 年々分厚くなるカタログへの対応が求められていることになります。

こういった情報の拡大への対応は、
 大変ですが、やり方によってはチャンスになる。

情報が増えるということは、
宝物が増えるということ。

 ある情報が、自分に富を与えてくれる
として、
 20年前には、その情報を入手できなかった人が
 現在は、入手できる可能性があるということ。


情報が積み重なって、質の高いものになっていく。
その発展の成果をうまく利用して、自分の富に換えていく。

教科書が分厚くなっていくように、
 自分のスキルも分厚くしていく。

時間とともに新しい出来事を吸収して、自分の考える材料に加えて、
 質の高い思考力を身につける。

本とともに、自分も発展していく。

そのためには、
 著者のように、発展の努力を続けるということ
です。


大学の教科書の中には、
 著者がすでに死亡していたり、引退していたりして
版が重ねてないものもあると思います。

そういう本を手に取り、
 自分は版を重ねることができているか
を考えてみるとモチベーションのアップにつながります。


あまり売れなかった本だと、
 絶版になっているかもしれません。

めざすべきところは、
 元気なうちは、現場でバリバリ仕事や研究をして、版を重ねていく。
 カーネギーの「道は開ける」のように、ずっと書店の棚に並ぶような不朽の名作を作るイメージで、質の高い人生を目指す
ということです。

改訂、改訂・・・
第30版・・・・
毎年、改訂版を出せるように、自分のスキルを上げていく。
お年寄りになっても、
 おっくうがらずに新しいものに関心をもつ。

IPADを使って、洋書をダウンロードして、
 最近老眼でね・・
と笑いながら、
 文字の大きさをタッチパネルで操作しながら読んで、
 あっこの学者のこの理論を使えば、20年前に悩んでいたあの問題は解決できそうだ
などと、考えているおじいさんがいたら、
 かなりクールだ
と思います。

さらに、
 同じように悩んでいる人の考えるヒントになれば
と考えて、それをブログで公開している。

それで、それを読んだ人が、
 自分なりに生かして、発展させて、発信して・・・

クールで、ちょっと温かい社会。



知というソースは、
 ソクラテスの時代からそうやって受け継がれてきて
 これからも受け継がれていくことになるはずです。

知は、一部の学者のものではなく、
 頑張って生きているすべての人のためのものである。

知は、
 すべての人が幸せに生きるために
役立たれなくてはならないものだからです。
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