知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

自信をもって、自説を展開。絶対に正しい答えなんてない。

2010年04月10日 | 自分の未来を組み立てる。
覚えておくと役立つと思うこと一つが、
 ほとんどのケースで、絶対に正しい答えなんてない
ということです。

これは、自信をもつためにはとても大事なことです。

学校の授業では、
 成績をつけなければならないので、答えがあります。

そのため、問われ方が一定です。
 フランス革命は何年に起きたか。
 3+5=

事実や取り決めを形式的にこたえさせるものと、
論理で、一つの答えが導けるものです。

しかし、ビジネスをするようになると分かると思いますが、
 いろいろなものが複雑に絡んでくるので、答えが一つではなくなります。

 どうしたら、売上が上がるか?
 売り上げ低下の原因は?

この答えは、一つとは限らないし、それが正解かどうかも分からない。

ここで、大事なのは、
 答えがない
ということ。

だったら、自信をもって、自説を展開すればよい。
そのあとで、検証してみる。
それで、思い通りの結果が出なくても、
 別の要因が絡んできたので、答えが異なった
ということもある(言いわけはたくさんできる)。

どういうことかというと、
 売上げ減少の理由は、駅の裏側に新しいビルができ、人の流れが変わったからです。
 調査してみたところ、1時間に行き買う人の数が、前年と比べ、130人も減っていました。

しかし、人が減ったからと言って、売り上げが下がったわけではないかもしれない。

そのお店が飽きられたとか、単に味が落ちたとか、店員が嫌な奴に変わっていたとか、
それらすべてであるとか。

つまり、絶対的に正しい答えなんてないわけですし、
どれが答えかどうかも分からない。

 人の流れが変わったから。
という答えは、○かもしれないし、×かもしれない。

複雑系の話をしたことがありますが、
 リアルの世界は、いろいろな要素が複雑に絡み合っているので、
 結果に及ぼす原因を一つだけ取り上げることは困難です。

どこで、チョウが羽ばたいたかなんて、
 特定しようがない。

主要な原因が分かっても、それが唯一絶対の原因というわけではなく、
 大きな影響を及ぼしたのだろう
という程度。


何が言いたいのかというと、
 答えが一つ出ないのであれば、自分の考えに自信をもった方がよい
ということ。

 間違ったこと言って恥をかきたくない
という気持ちが先行して、何も主張できない人がいます。

しかし、
 間違いはない
わけです。

そういう原因も、たくさんの原因のうちの一つかもしれない。

だったら、自信をもつ。

批判がたくさんされても、
 まぁ、そういう批判もあるかもしれないですね。
 ただ、私は、●●という点を重視するので、こういう結論になると思います。
と、自信をもって、答えればよい。

「思う」という点では、どういう考えをしようが、人に文句を言われることではない。
この辺の厚かましさは、学者から学ぶ。
徹底的に批判されても、自説を貫く人がいます。
 少数説で何が悪いって感じで。

途中で、多数説の方がいいなと思えば、考えを変えてもよいわけですが、
自分の説も一理あると思えば、貫けばよいと思います。


 僕は、専門じゃないし・・・
専門家しか発言できないなんてことはない。
自信をもつ。

そもそも、
 学問は人を幸せにするためにある
わけです。
そうであれば、
 都合よく利用して、自分の人生に活かしていけばよい。

大学の意義は、一般教養から、専門知識まで
 幅広く学べる
ということです。

今、大学生であれば、だまされたと思って、
 いろんな授業を聞いて、ノートをとって、関連の本を読んでおく
とよいと思います。

しっかり学んでおけば、今すぐには、役に立たなくても、
 10年後に、ビジネスで応用できる
と思います。

これらの知識は、10年後に身につけようと思っても、なかなか難しいので、
時間軸を前にずらして、大学生のうちに学んでおくわけです。


例えば、10年後に学校の先生になって、
 学級崩壊
に対応せざるを得なくなった場合、
 刑事政策で学んだ知識が役立つ
可能性があります。

また、
児童心理学で学んだこと、
成功哲学で学んだモチベーションを上げさせる手法、
文学で学んださまざまな悩みのスタイル、
社会福祉関連で学んだ、福祉制度、児童虐待への対処法・・


僕は、学問を応用することで、
 問題解決スキルが高まる
と考えています。

数学なども、どういう手順で問題を解けばよいかを教えてくれますし、
物理などは、公式を導いて、覚えて、別の問題で使いこなすスキルを教えてくれます。

社会学では、分析の手法を真似することができます。
統計学では、どういう方法でアンケートをすればよいかが分かります。
こういう知識は、コンサルタントなどマーケティングにかかわる人には有効です。


大学の4年間が、自分の専門分野以外の学問に触れる
 最初で最後のチャンス
であると思います。

 単位だけ取れればいいや
という近視的な思考では、もったいない。

ここで、一般教養をマスターしておいて、
 10年後、20年後の人生に生かそう
と長期的な思考をした方がよいと思います。
貪欲に人生に役立つスキルを吸収する。
知的成長戦略です。

きっと、貪欲に学んだ知識は、財産になると思います。


 大富豪から、30分で超激辛カレーを食べきったら3000万円を差し上げます。
こういう提案を受けたら、
 1週間くらい入院することになっても、死ぬ気で食べきるはずです。

大学生のうちに、死ぬ気でいろいろな学問の基本を身につけておけば、
 生涯年収で3000万円くらい余裕で差がつく
と思います。

会社員で出世して行ったり、ビジネスを始めたり、副業を生かしたり、
弁護士や医師など専門職になったり。

死ぬほど大変な思いをすることに、差がなくとも、
 カレーは食べれるが、学問はできない
というのは、
 すぐに3000万円をもらえるかどうかの差
だと思います。

人は、近視なので、すぐに手に入るもののためには努力します。
しかし、実際は、長期的に努力していった方が、
 簡単に手に入ることも多い
と思います。

大学生でなくても、
 20代、30代なら、40代、50代で花開くスキル
を長期的視点で磨いておく。

 スキルはお金につながる。
 スキルは問題を解決できる。
経済的、心理的な悩みを取り除くことができれば、
 平穏に生きる
ことができます。

そのスキルを身につける過程こそが、
 知的成長戦略
です。
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学級崩壊にどう対処すればよいかを考えてみる。

2010年04月10日 | 自分の未来を組み立てる。
問題解決能力(思考)のトレーニング。

学級崩壊にどう対処すればよいか。

ノイローゼやうつ病になってしまう先生が増えているそうです。
教えるスキルがないといって、研修を強制させられる先生なども。

子供とうまくやっていくというスキルは、
 学科試験では身に付かないので、
 先生として、経験を積んで、知的に成長する必要があります。

ただ、その過程で、
 ベテラン先生でも厄介な子供に運悪く当たってしまったら・・・

実は、学級崩壊を一人の先生で対応することは、困難だと思います。
学校ぐるみ、社会、国家ぐるみで対応せざるを得ない。

一人でなんとかさせようとするから、うつ病になるわけです。


学力不足が原因で、学級崩壊を引き起こす子は、授業は苦痛でしかありません。
 そうか、そういうことか。という喜びを味わえない
からです。
そのため、授業を妨害したくなるわけです。

先生は、
 だったら、寝ててくれればいいのに・・
と思うでしょうが、
 分からないことがストレスになり、怒りへとつながる
わけです。

こういう場合は、
 問題児として排除するのではなく、
 勉学の意義と喜びを教えることによって、問題を解決する。

そういう戦略が有効だと思います。
時間もかかって面倒ですが、
 将来の目標を設定させ、そのために今できることをやっておいた方が得だと考えさせ、
 今できることは、基本的な学力を身につけることだ。
 何をやるにも、読み書きは必要だから、将来の目標のためにやるんだと自覚させる。


これは、刑事政策を応用して、考えることができます。

日本は、犯罪者に対しては、
 自由の拘束という苦痛と社会からの隔離という排除を目的
として、刑罰が与えられる傾向が強い。

これでは、更生は困難です。

そのため、再犯率が高い。

更生のためには、本人の自覚と、更生の環境が必要です。

 すべての人の目的は、幸せに生きるということである。
という前提に立って考えると(ここがずれると、論が進まないので前提として固定)、
 みんな幸せに生きたいと願っている
との考えを導ける。

そうであれば、
 通常の人は(精神異常者は刑法の対象外なので排除)、
 犯罪行為を積極的に行いたいとは思っていない。

そうであれば、
 犯罪行為を喜んでやっているのではなく、何らかの原因によって行ってしまった
と考えることができる。

そうであれば、
 その原因の除去こそが犯罪の抑止につながる。

原因は、人それぞれである。

そうであれば、結果に対して苦痛を与えても、
 原因の除去ができない限り、再度犯罪を行う
ことになる。

苦痛は、再犯の抑止にとって、効果的とはいえない。(帰結)


(社会からの隔離と死刑のような永久排除は、
 再犯防止という面とは、別のもの。
刑務所に入っている間は、他の人が安心という程度。)


再犯防止のために行うべきことは、
 原因の特定
と、
 改善。

性犯罪の場合には、性衝動の抑止ができないというもの。
カウンセリングと、GPSによる行動把握が有効。
(GPSについては、人権侵害という批判もあるが、刑務所にいるのと、自由な社会でGPSで行動を把握されるのとどちらがよいか本人に選ばせることは可能。同意の上の人権制約。)

財産犯の場合には、経済的自立が必要。
経済的サポートを充実させる。
職業訓練と生活保護。
コミュニケーション能力の育成。

薬物事犯の場合には、入院治療。
定期的な薬物検査の義務付け。

粗暴犯の場合には、感情コントロールの方法を習得させることが必要。
愛情が得られない家庭に育ったことに起因する場合には、
ボランティア団体、NPO団体や地域社会などへの帰属と
相互理解によるコミュニケーション能力を育てることが大切。
非行少年の多くは、よき理解者によって立ち直るケースが多い。

このように、
 原因によって、更生のための手段が異なる。

今は、原因を考慮することなく、
 懲役何年で刑務所に入っていなさい。
 刑務所では、みんな同じ労務作業をさせます。
 つらいでしょ。もうするなよ。
こんな感じです。

薬物事犯などは、前科5犯などざらのようです。
そして、そんな場合に検察官は、
 常習性は顕著。さらに厳罰(長く刑務所に入っていなさいということ)に処す必要がある。
と、主張する。

長く刑務所に入っていても、常習性が希薄化するわけがない。
必要なのは、治療と、戦略的な予防。


この刑事政策的視点を
 学級崩壊に対する解決
に応用する。

学級崩壊を生み出す児童の特定。
原因の把握。
原因の改善と今後の予防。

原因はいろいろあるため、対応策が異なるはずです。

学力不足に原因がある場合は、
 個別指導や特別クラスの設置
が必要。
(学校には来るという子は、どこかで友達と勉強したいという意思があると考えられる。)

家庭環境に問題がある場合には、
 ケースワーカーとの連携
が必要。

しつけができていない家庭で甘やかされて育ったのであれば、
 親代わりのしつけ(コミュニケーションを教える)と、親の教育。
 (親もコミュニケーション能力が乏しいケースが多い。こういう親のもとで育った子は悲惨。残念ながら、どれを親にするかは、コントロールできない事柄なので、受け入れざるを得ない。そういう親で育った人は、よき先生や良き本によって人生を修正する必要がある。)


最期に、海外で再犯率が少ない刑務所の話。
粗暴犯が、優しい人になって、犯罪を行わなくなる。
その方法は、
 外科手術により、脳の感情をつかさどる回路をいじり・・



などはしません。
 合法的に感情をつかさどる回路をいじる。

どういう方法かというと、
 ドックトレーナーのように犬と生活する
という方法です。

これにより、服役囚が、
 犬から愛情を得て、人が変わっていく
そうです。

愛情を与えられなかったことが原因で犯罪を行ったような人は、
 愛情を受けることにより劇的に変わる
ことが実証されているわけです。

塀の中に閉じ込めても、変わらなかった人が、
犬と過ごすことによって変わる。

塀に入れておくよりも、知的な戦略です。



今、日本の刑務所はパンク寸前です。
予算もかなりの額を支出しています。

犯罪の少ない国になることが、
 実は財政破綻を救う
ことにつながります。

刑事裁判官や検察官の仕事が減り、
人員を削減することになれば、高給取りの数を減らせるので
(国家公務員の中で最高級のランキング)、
大幅な経費の節約になります。
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