知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

今年の棚卸作業。

2012年12月28日 | スキルアップ
いよいよ、今年も終了です。

仕事納めの会社も多いと思います。
個人も、棚卸作業をしていくとよいと思います。

棚卸作業の内容としては、
 在庫確認。
 資産管理。

あるはずの在庫がない。
古くなっているので、処分しよう。

同じような感じで、
 自分の荷物を整理する。

大掃除とセットで行う。

書類の整理はこのタイミングで行うとよいと思います。


そして、資産管理。

会計では、決算の時期に締めてしまいます。

個人も12月31日で一端締めて、
 自分の資産を把握する
とよいと思います。

その上で、簡単な貸借対照表を作ってみると面白いと思います。




資産               負債
 流動資産             流動負債
  現金・預金 500万円      クレジットカード    20万円
  有価証券  100万円        
 固定資産             固定負債
  不動産  3000万円      住宅ローン     2200万円
  備品(書籍)100万円    
                 
                 資本 
                   株主資本(自己資本)1480万円      

      3700万円                 3700万円


資産は、お金がどのように使われているのか。
負債は、他人からの調達分。
資本は、株主(この場合は自分)からの調達分。

資産の合計額と資本の合計額は、一致する。

それぞれの費目は、「貸借対照表」を見ながら関係しそうなものをピックアップするようなイメージです。


資産を把握し、来年はどれくらい資産を増やすか戦略を立てていきます。
特に、預金の変動は大切です。

通帳からリストを作っておくとよいと思います。
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インターネットに助けられた。

2012年12月26日 | スキルアップ
数日前からなんか脇の下あたりが筋肉痛みたいになっていました。

 まぁ、そのうち治るかな
と思っていたものの、少し長引くので、
 インターネットで症状を検索。

すると、体験談がいろいろ出てきました。

その後、医療系のHPで症状の特徴や治療法を検索。

すると、
 早期治療であれば、抗ウィルス剤で治療
できるが、
 時間が経つと症状が悪化し、後遺症になるとのこと。

すぐに、近くの病院に連絡し、
 こういった症状で、この病気の疑いがあるのですが
と話すと、
 すぐ来てください
と言ってくれ、
 診断でやはりその病気
であると診断されました。

病院に行くのが遅れてしまうと、
 正月休みの間に症状が悪化し、
 発疹が体中に出来て、神経の後遺障害にまで及ぶ
おそれがありました。

今でこそ、薬ですぐに良くなる病気ですが、
坑ウィルス剤による処方がなされる前は、
 かなり危険な病気
だったそうです。

つまり、インターネットに助けられたわけです。


抵抗力が落ちた高齢者がかかり易い病気で、若い人はめったにかからないそうです。
よほど、疲れていたり、ストレスで抵抗力が弱くなっているとかかるとか・・・。

医師は僕の仕事の話を聞いて、
 なるほど、それだと、かかるかもね。ホントは休んだほうがいいんだけど、無理かな。
と笑っていました。

朗らかなムードでの診察なのは、症状が軽いということです。



*****
この経験から学べることは、
 コントロールの第2原則。

コントロールできないことも、時間軸を遡らせることにより、
 コントロールできるようになる
こともある。

重症になったあとでは、
 増えまくってしまったウィルスをコントロールできない
わけですが、
 早い段階ではウィルスをコントールできる
ということ。


もう一つが、
 第3原則。

コントロールできないことも、ほかの人や物を利用することにより、
 コントロールできるようになる
こともなる。

この場合は、
 自分の限られた「知」と弱い抵抗力
では、コントロールできないわけですが、
 ネットで病気になった人の経験談
 その症状を説明した医療系のHP
 医師
 坑ウィルス剤
の力を借りることで、
 ウィルスをコントロールできる
ようになったわけです。


おそらく、今日、重い病気だったらまずいと考えて、
 検索していなかったら、かなり深刻な状況に陥っていた
はずです。

ネットで経験談を書いてくれた人には、本当に感謝してます。


僕が、この経験を書いているのも、
 そのお返し
です。

このブログを読んでくれている人が、
 こういうケースに触れることにより、
 自分の身に何か異変が起こった場合に、早期に適切な行動が取れるようになれば
と思っています。

これは、医療に限ったことではありません。
法律の問題であっても、あたりをつけて、
 弁護士の法律相談
をうまく活用する。

勉強も合格体験記などを参考に、
 勉強法のあたりをつける。

ただ、
 大切なことは、あたりをつけた上で、
 専門家の力を借りる
ということが重要です。

勝手に判断してしまうと、
 ミスする可能性もある
からです。
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時間をうまく使う。

2012年12月25日 | スキルアップ
人生を仮に70年と設定すると、
 その時間をどう使うのか
について考える必要があります。

 人は何のために生きるのか?

哲学的なテーマですが、
 与えられた時間をどのように使うのか
ということに行きつくと思います。

 何年生きたのか(結果)
よりも、
 どのように生きたか(過程)
が重要であるということです。

お金も同じです。

 死ぬ時に、お金がいくらあるか(結果)
というよりも、
 死ぬまでに、どのように稼いで、どのように使ったのか(過程)
が重要。

いつ死ぬかが分からないので、
 とりあえず、貯めまくる。
ただ、
 そのお金を使うこと失く、死んでしまい、
 会ったこともない相続人(笑う相続人)の手に渡る
ということもよくあります。
この人はお金を持っていたんだという結果が残ります。

ただ、使わないので、お金を使った喜びの経験は乏しくなります。

やはり、過程が重要と言うことです。



若いうちは、
 自分のスキルを磨くために時間を使う。

ただ、
 何に使うのかの判断は、自分の価値観の問題となります。

そうなると、
 価値観はひとそれぞれなので、正解はない。

だからこそ、
 悩むことになる
わけです。

正解があれば、マニュアルを見てそのとおりに時間を使えばよい。
正解がないので、無駄になることに、時間を使ってしまう。
ただ、無駄かどうかは、実は分からない。
正解がないので、無駄だと思っていたことが原因で、次につながることだってあるからです。

 売れない芸風から、アニメーターとしての名声へ
なんてこともありうる時代。

つまり、何が正解か、どう時間を使ったらよいかなど、
 誰にもわからない
ということです。


では、どうしたらよいのか?
結局は、
 過程を楽しめるかどうかで判断する。

本当にやりたいことや、好きなことは、
 時間を忘れてしまいます。

そういうことにエネルギーを注ぐ。

お金になるから、人の評価がよいから、将来性があるから、
 自分は関心がないけど、この会社に入ろう
と決断すると、
 入った後で後悔する
ことになりかねません。

お金や人の評価や将来性は、結果であるからです。

 結果だけでは、長くモチベーションが続かない。

よく難関大学を合格した後で、何もやる気がしなくなる人がいます。
燃え尽き症候群というものです。

これは、
 難関大学というブランドを手に入れるという結果
を重視していたからです。

そうではなく、
 この研究をしてみたい、この先生の下で学びたい
という過程を重視すると、
 研究や学問自体に興味があるので、合格後もモチベーションが続く
ことになります。

資格試験も同じです。
資格よりも、
 資格を取った後で、自分がやりたいことを重視する。

過程重視。

会社も同じ。
給料よりも、
 この会社は、小さいころから好きだったから
という理由の方が、長続きする。


そうすると、
 過程に使う時間は、楽しい
ので、
 幸せな気分の割合が増える
ことになります。

結果から得られる楽しさは、時間とともになくなる。
それは、ほんのわずかな時間。

それより、ずっと長い過程の時間が楽しいほうが、幸せな割合が長くなる。
そして、仮に、結果が伴わなくても、トータルで見れば、幸せな時間が長くなるわけです。

高い給料は、もらった時には、嬉しい。
ただ、数日すると、忘れてしまう。
好きな会社で好きな業務に携わっていれば、
 その瞬間・瞬間を楽しめる。

好きな人と一緒にいる時間が短く感じるのと同じ。



そういう生き方を目指して、生き方を模索する。
スキルをコツコツ上げていく。

そして、少しずつ成長している自分を楽しむ。

その結果、得られるお金や名声はおまけみたいなものだと考える。

そうすれば、
 お金に縛られず、人生をより楽しいものにすることができるはず。


でも、過程を楽しみながら頑張っても、結果が出なかったら…

それでも、幸せな人生だったと振り返ることができるはず。
他の人は、
 結果が出ないことを馬鹿にする
かもしれないですが、
 他の人に評価されるという結果よりも、自分が楽しめる過程を精一杯やった
のだから、
 他に人はどう思うか知らないけど、自分は最高の人生だった
と言いきることができる。

この主張は、
 誰にも反証はできません。

なぜか?

「最高」かどうかという「主観」を決めるのは、
 他の人による多数決ではなく、その人個人
だからです。
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プラットフォーム戦略。

2012年12月24日 | スキルアップ
プラットフォーム戦略。

平野カール氏の著書が有名。
内容については、
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121012-00007361-president-bus_all


楽天やグーグル、アマゾンなど、
 人が集まる場所を提供する
ことにより、
 人モノ金が集まる。

インターネットでは、
 誰も見ないコンテンツはないのと同じ
扱いとなる。

例えば、
 ネットショップに参加しても、コンテンツを見てもらえない
と売上は上がらない。

そのため、上位に来るような方法
 広告を出す、検索上位を買う、価格を落とす
などが必要。

価格.comでは、家電のようなどこで買っても同じ商品は、
 1円でも安い
 送料が無料
などが重視される。


プラットフォームがまず重要。例 価格.com
その中で、目立つことが必要。例 価格最安値。評価が高い。


*****
ここからが、本題。

前回の、You Tubeも、
 ある意味プラットフォーム。

そこに人が集まってくる。
そして、無数のコンテンツの中から、
 人がたくさん視聴したコンテンツが上位やお勧めにランクインする。

そのコンテンツに満足した人は、
 もっと見たい
と思うようになる。

そこからは、ビジネスにつながる。

例えば、鉄拳の「振り子」。(←You Tubeで、振り子で検索すると出てきます。)
情熱大陸で紹介されたように、
 海外での評価が高いコンテンツ(パラパラ漫画の映像版)。
(番組用に作った太陽のものもYou Tubeへのアップを認めれば、
TBSが太っ腹だってことを示せる。
放送内容はTBSの著作物、原稿は契約内容による。)

それによって、CM依頼が増えているとのこと。

あとは、知名度が上がったことをうまく生かして、
 ビジネスモデルを作り上げる。
自分では、無理であれば、
 そういうのが得意な広告代理店がたくさんある
ので、
 マネジメントを依頼すればよい。

コントロールできないことも、他の人やモノを利用することによって、
 コントロールできるようになることもある(第3原則)。


情熱大陸の800冊のスケッチブックが現在のスキルを作り上げたんだろうなと
 グラッドウェルの1万時間の法則
を思い出した。

天才! 成功する人々の法則

1万時間を超えると、何かを成し遂げられるということ。
 コツコツやることが大切だ
という、
 情報時代ではないがしろにされやすい成長理論を語ったもの。

努力して何かを成し遂げたことがある人は、確かにそうだなと思えるはず。

売れない時代でもめげずに描き続けた鉄拳の涙ぐましい努力が、
痛々しいネタとかぶり感慨深い番組でした。

引退を覚悟していた矢先に、You Tubeでヒット。

影響力を持つタレントと仲が良かったり、
同じ事務所であっただけで、番組に出られる。
そういうコネがないタレントは、なかなか番組に出られず、
 検索に引っかからないコンテンツになってしまう。

そこを、You Tubeのようなプラットフォームが、
 タレント(才能)を引き上げる。

なんだか、フェアな気がしてきます。
 いいものはいい。
という本来あるべき姿に戻っているような。

金や事務所の力という方向に歪められたメディアを
 本来あるべきメディアにITが持っていく。

まさに、
 振り子のようです。
 


まとめ。
You Tubeは、
 知名度が少ない人が舞台に立つためのプラットフォームとなりうる。

 その後の人生を切り開くのは自分。
 

そういう意味では、You Tubeは、昔よくやっていたオーディション番組と近いかもしれません。
素人にチャンスを与える。

ただ、規模が世界中で、
 番組製作会社の制約がない
ということで、
 より間口が広がっている
という点で、大きな違いがあります。

*****
暗い話ばかりですが、
 ITとグローバル化は、うまく利用すれば人生を楽しくできる
思えてきます。

今年もあとわずかですが、来年はさらによい年にします。

外部環境は、コントロールできない領域であっても、
 自分のその年の感じ方はコントロールできる。

私的な話では、来年は新しいスタッフが増えます。
新メンバー、わくわくします。
今年はソウルでしたが、
来年はセブ(フィリピン)、台北、バリを予定。
また、よい情報があれば、メモ代わりに書いておきます。
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You Tube的メディア

2012年12月23日 | スキルアップ
今日は、久々に休みにして、自宅でYouTubeを見てました。

You Tubeは、当初から著作権問題があり、
ダウンロードを規制する法律も施行されました。

ただ、You Tubeの最大の魅力は、
 メディアのグローバル化。

いくら、日本で規制しても、あまり実効性がないのではないかと思います。
音楽ソフトの売上げ低下は、著しいわけですが、将来的には、
 音質が良い物をこちらでダウンロードできますよ
というビジネスにつなげていくことになるのかもしれません。

グーグルも買収した後のビジネスモデルは、まだ固まっていないと思います。

広告が入るようになりましたが、スキップ機能があるのと、
 そもそもYou Tubeを見る人は広告を嫌う
ので、あまり効果が期待できない。


You Tubeは、自分の動画を投稿するというものよりも、
 グレー(ブラック)の動画をこれいいよ
という感じで使われているわけです。

 投稿された方も、CMになるから、いいでしょう(MV)
というレベルから、
 削除依頼というレベル
まで、さまざま。

商品は削除、フリーで配っているものは黙認という傾向があるのかもしれません。


You Tubeで紹介され、ヒットすると、多くの人に認知される。
そこから、ビジネスに持っていけるかどうか。
それとも、一過性の話題で終わってしまうのか。

You Tube自体は、ツールですが、
 メディアが一部の大企業から、個人レベルに広がった
という意味では、非常に大きな意味があると思います。

自分で見たいコンテンツを検索してみる時代。

番組編集を自分の興味にあわせて、自分で作り替えることができる。
歌番組を、自分の好きな歌手だけで編集できるようなもの。

大学教授やコンサルタントのセミナーも検索で聞けたりする。

新たな時代を感じます。


インターネットの時代は、ロングテールの時代。
多様化がどんどん広がる。
少数派の権利の保障と通じるものがあります。

今までは、「マス」メディアの時代。
 
 まぁ、多くの人は、こういうのが好きなんだよ。

多くの人と、興味がずれていたり、価値観が異なったり、
知的レベルが異なってくると、
 メディアがあわなくなる。

ただ、それしかないなら、仕方がない訳です。
今でも、地方に行くと、NHK、フジ系、日テレ系、TBS系くらいしかなかったりするところも。

これからの時代は、
 ネットでどんどんコンテンツが楽しめる
ようになっていく。

視聴率の低下は、メディアに不満を持っていた人が、
 自分でコンテンツを探すようになった
ことにも原因があると思います。


ちなみに、「Jay Chou」 をよく聞いています。
アジア圏では、有名なアーティストですが(ジェットリーなどハリウッドスターも評価している)、
日本ではあまり知名度が高くありません。ソニーと契約しているにもかかわらず。
映画でも、日本版は、ジェイ・チョウの曲が差し替えられるなんてことも。

こういう日本のメディアでは見ることのできないアーティストの曲も、
 最新版も含めて聞くことができる
というのは、何とも幸せなことです。

今では、アマゾンと同じように、中国のネットショップからCDが買え、
 1週間くらいで届く。送料も600円くらいと比較的安い。
(ヤマトなどが中国に進出して成果を出しているので、今後はさらに早く、安くなる可能性が高い。)


つまり、見方を変えれば、日本のメディアやアーティストも、
 コンテンツを売ろうと思えば、売れるということ。

きっかけは、You Tubeかもしれない。
キャリーぱみゅぱみゅも、You Tube で、しかも海外で火がつき、紅白にまで上り詰めました。


また、You Tubeの好きなところは、
 ビジネスにつなげず、純粋に公開している人
もいるということ。

これが、魅力なんだと思います。

ピアノを演奏したり、ライブやったり、セミナー収録したり、
DJやったり、映像を編集したり…

好きだからやっているという人がいる。

これが、ダニエル・ピンクのいうモチベーション3.0。


これからの時代は、
 あまりお金を使わなくても楽しめるフリーコンテンツが充実していく。

教育にしても、娯楽にしても、趣味にしても…

収入も上がらない。アジア標準に下がっていく。
物価なども均一化していく。
(海外ではCDがかなり安い。)

そういう時代をどう楽しむのか?

金融不安、不況、崩壊、軍事衝突…

メディアは、あおってばかりですが、
 そんなにつらいことばかりではない
と思います。

現に、ネットで今までだったら、考えられないことができるようになっているわけです。
どうせ、そういう時代になるのであれば、
 よい面に目を向け、ツールを使いこなし、自分の残りの人生を楽しむ。

その方が、得です。
1月にフィリピン、9月に台湾へ行く予定です。
格安航空券の関係で一時期よりずっと安く旅行ができます。
円は若干安くなっていますが、それでも、130円の頃を思うと高い水準です。

人は、なぜ生きるのか?

 与えられた時間を精一杯楽しむため。

そのために、働く。
自分の職責を全うし、誰かの役に立ち、お金をもらう。
お金はサービスの交換のためのツールにすぎない。

そのツールをうまく使えば、
 与えられた時間をより楽しむことができる。

政治家や官僚が自分のことしか考えていなくても、
 与えられた時間を楽しむことはできる
はず。

自分のできることをやる。
コントロールできることに集中する。
努力して、かつ、楽しむ。
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リーダーの役割4(国家)

2012年12月22日 | 国家論
会社と国家のリーダーの役割の違いは?



会社は、
 そういう会社であると納得して所属する(入社試験)。

他方、
 国家は、生まれたときに所属する。


所属に同意があるかどうか。

会社は、
 利益を追求すること(営利社団法人)
を目的とするのは、
 商法上の当然のこと。

 いや、利益を求めるところなんて、嫌だ。
というのであれば、
 非営利の団体に入ればよい(NPO、公益法人)。

そのため、本質的な目的においては、同意している。

国家は、そういった同意がない。


ただ、近代憲法は、
 社会契約論を持ち出し、「同意」を「擬制」しています。

 国民が守ってもらうために、権力を与える契約をした。
 税金を払う代わりに守ってくれよ。
 守ってくれないんだったら、契約を解除するよ(抵抗権)。

ただ、これだけでは、曖昧なので、
 権力を縛るために憲法を制定する
わけです。

憲法が、法律と異なるのは、
 法律はリーダー(権力)がメンバー(国民)を縛るためのルール
であるのに対し、
 憲法は、メンバー(国民)がリーダー(権力)を縛るためのルール
であることです。

 人権を侵害するようなことは、リーダーもできないよ。
 法律を作る際には、メンバーが不当に不利益を受けないように、手続きを守らないといけないよ。

 国民の義務の規定が少ない
と批判をする人もいますが、
 そもそも、国民の義務は本質的なものではないのでなくてもよい
わけです。

自分に対する義務は、自分で宣言する程度の意味しかないからです。
そもそも、法律で義務を作ることができるので、憲法で規定されていなくても問題はない。


会社と異なり、国家のリーダーは、
 国民が無条件でメンバーとなるということに配慮する必要がある。

そのため、会社と異なり、
 自分と意見の異なる少数派の意見にも配慮しなければならない。

ここから、 
 ゴリ押ししてはいけない。
 数が全てではない。
ということが導けます。
国会で、少数政党にも発言権が与えられているのは、
 国会が少数者の意見を述べる議論の場
だからです。

少数者の意見を聞いて、法案の修正の機会を与える必要がなければ、
 数で法案が決まるので、セレモニーみたいな国会等開かなくてよい
はずです。
(今の国会はそんな感じで、議論や修正の必要性を軽視しているので、
乗り切ればよいというセレモニーとなっていますが、それは本来の姿ではないわけです。)

少数派に配慮する必要があるからこそ、
憲法は、
 権力者が数の力で、権力を濫用しないように、「司法権」を定めている
わけです。

 その法律は、少数者の権利を不当に侵害しているから無効だよ。
これが、違憲立法審査権。


会社には、そういうリーダーを縛るものは、ありません。
 嫌なら、やめればよい
というのが、
 会社の論理
です。


国家のリーダーは、少数の声もきちんと聞かなければならない。
少数者の声を無視し、少数の権利を侵害することになれば、
 司法権により無効となる。

 リーダーの権限に限界がある。

これが、大きな違いです。


会社の場合、
 リーダーの権限は(法律に違反しないかぎり)絶対的です。

その代わり、
 結果を出せないと、株主総会などでクビにされる
ことになります。
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リーダーの役割3(事業主)

2012年12月20日 | スキルアップ
小さな飲食店を経営しているとしてください。

従業員が4名います。
あなたが事業主です。

事業主の役割は?

利益を出すこと。
これが第一です。

 自分の成長のため。お客さんのため。
 従業員の給料を払うため。
 税金を払うことにより、国や市町村のため。
こういったものは、副次的なもの。

一番は、利益を出すこと。

利益を出すことにより、
 従業員に給料が払える。
 税金が国や市に役立つ。

利益を出せるということは、
 お客さんに喜んでもらえている
ということ。

お客さんに喜んでもらえているということは、
 対価に見合ったサービスが受けられている
ということ。

そのサービス(商品)を作り上げるのが、
 事業主の役割。

そのためには、
 サービスの質を高める。
 従業員の質を高める。

これが、事業主が目指す具体的な行動。


ただ、
 ここで、従業員にも個性があります。

A君
接客が苦手。
顔が怖い。
感じが悪い。

B君
計算が苦手。

C君
几帳面すぎてコミュニケーションがうまくとれない。

D君
飲みこみが悪い。


 俺は、何で、こんな人たちばかり採用してしまったんだ!

これでは、リーダーは務まらない。

リーダーの役割は、
 オーケストラの指揮者のように、
 メンバーの特性を活かして、目的達成(お客に喜んでもらい利益を上げる)をめざす
こと。

そうすると、
 A君は接客が苦手でも、経理ができるのであれば、
 レジと経理を任せる。

 B君は計算が苦手でも、顔がよいのであれば、
 オーダーと接客を任せる。

 C君は仲間とのコミュニケーションがうまくとれなくても、
 一人でもできる清掃や広告のレイアウトなどマーケティングを任せる。

 D君は頭を使わなくてもできるポスティングや皿洗いを任せる。

すなわち、メンバーの特性を活かせる方法を計画し、実行する。

これがリーダーの役割。

時には悩みを聞き、時には励まし、メンバーがやりがいを以って働ける環境を提供する。


こういった個々の仕事をメンバーが一所懸命に行なうことで、
 チームワークが生まれる。

それにより、
 組織がうまく機能する
ようになる。


この視点を少し広げると、
 社会にもそのまま当てはまる
ということが分かると思います。

それぞれ、人は特性を持っています。
 力がある人。
 頭がよい人。
 手が器用な人。
 美的センスが優れている人。
 優しい人。
 他人の世話をするのが好きな人。
 計算が得意な人。
 話を聞くのが得意な人。
 人を説得するのが上手な人。

こういった特性を持った人が、特性を生かせる仕事につき、
 サービスの交換を行うというのが社会。

そして、市長や知事や総理大臣というのは、
 リーダーとして、
 こういった人々がサービスの交換を、
 快適に行えるようにするための環境を整備する
という役割を持っている。


ただ、
 組織が大きくなりすぎ、メンバー同士の関係も希薄になると
 必ずさぼったり、ずるをしたりする
人が出始める。

4人の営業チームだとみんな一生懸命働くが、
40人の営業部隊だと、俺ひとりくらいさぼっても、関係ないと思い、
 営業せずに喫茶店で漫画を読んでいたりする。

人数が多くなればなるほど、
 責任の所在が不明確になる
ので、
 個人のモチベーションが下がる
からです。

生活保護も同じ。
かつては、みんな貧しくて、働かざるもの食うべからずといいながら、
 みんなで働いていた
わけです。

それが、ある程度、豊かになってくると、
 自分くらい働かなくてもなんとかなる
という感じで、
 生活保護をもらい、他の人に食べさせてもらうことに対して、抵抗感が少ない人も出始めている
わけです。

そうなると、
 本来、働きたくても、いろいろな事情で働けない人のためであった生活保護(セーフティーネット)が、
 働けるが、自分がやりたい仕事がみつからないという理由で、働かない人に利用されてしまう
ようになっている。
現に、ガードマンや清掃員の仕事は、広告を出しても、なかなか人が集まらない。

さらには、
 若いころにもったいないからといって、年金をかけていなかった人
の生活の保障にあてられている。
この場合は、生活を切り詰めて、年金をかけていた人よりも、たくさんもらうことができるという、
 理不尽な結果
が生じている。



リーダーの役割は、
 指揮を取って、みんなが納得するように、環境を整備し、目的を達成する
こと。

首長の役割は、県民や市民が平穏に暮らせるようにすること。

その際に、
 不平等な結果は避けなければならない。
 
 みんなが納得しない
からです。


事業主が目的を達成できるように、メンバーの仕事配分や給料を
 メンバーが納得するように決めるように、
 総理や知事や市長は、国民や県民や市民が納得するように環境(法制度、税制度)を決める
必要があります。

まとめると、
 リーダーの役割は、目的を達成する方法(ビジョン)を語る
こと。
その目的を達成する方法を実現するため、
 メンバーの特性をいかして、巧みに指揮をする
こと。

実際に演奏をするのは、
 メンバーです。

だからこそ、メンバーは、日々、自分の演奏のスキルを磨いていかなければならない。
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リーダーの役割2(維新)

2012年12月19日 | スキルアップ
維新は、代表が2人という体制になりました。

リーダーが2人いるということ。

リーダーが2人の体制は、
 非常に難しい
と思います。

アップルもスカリーとジョブズの二大トップから、
 結局ジョブズがスカリーを追い落とした
と言われています。

なぜ、二大トップがうまく機能しないのか?

これは、
 リーダーの役割
に由来します。

リーダーは、方向性を決め、他のメンバーを導く。
そして、
 すべての責任を取る。

他のメンバーは、
 自分の利益につながるので、リーダーを支持する。

これが、リーダーの正当性の根拠。

二人いると、ビジョンがぶれたり、
 うまくすり合わせても責任の所在があいまいになる(押し付け合い)
ので、
 難しい
わけです。
そのため、○○派と○○派の対立が生まれ、
 人事権をめぐって対立が激化。
 相手を陥れるために、エネルギーを注ぐようになる
ため、
 他の競合に漁夫の利を与える。

まさに、民主党がこんな感じでした。
(野田氏と小沢氏・鳩山氏)
 

リーダーにおいては、
かつては、家柄(創業家)だとか、後任者だからだとか、
 そういう「肩書」が重要でした
が、
これからは、
 メンバーが自分の幸せにつながるから、そのリーダーについていくよ
という
 同意
が重要となってきます。

だからこそ、
 メンバーは、リーダーに従い、リーダーの意思に沿って行動するという負担を受け入れる。

それにより、組織というものが機能する。

各メンバーが勝手にいろいろ言い出して、
 リーダーに従わなかったら、組織は機能しなくなる
わけです。

これが、民主党の崩壊。
国民の生活は第一、未来など、どんどん離れていって、瓦解した。


民主党は、当初50名程度の純粋培養の政党でした。
それが、
 小沢氏等(新生党)などいろいろな政党と合流し、大きくはなったものの理念はバラバラ。

そのため、
 口ではリーダーに従うというようなそぶりをするものの、
 自分の支持母体の意思に反すること(TPPなど)には、従えない
わけです。

それにより、選挙でまずいということになれば、党を離れていく。


実は、これは、自民党も同じです。
TPP問題や、公共事業の配分を巡って、これから、党内でもめるおそれがあります。
安倍氏のかじ取りが非常に難しく、
 組閣がどうなるかによって、バランスを取るのか、対決していくのか(←小泉流)が分かる
と思います。



ここからが、維新。

維新は、民主党と同じ間違いをしてしまったと思います。

維新が取るべき最良の選択肢は、
 純粋培養の政策集団をゼロから作り上げていく
ということだったと思います。

政策塾で、人材を育て、
 新しい(既得権益がない)
 時代に合っている(無駄がなく費用対効果の高い行政サービス)
 公平な競争社会(がんばって働いた者は幸せになれる、働かざるもの食うべからずという当たり前)
 教育重視(世界で通用する人材育成)
 福祉主義(セーフティーネット)
 脱原発(21世紀型エネルギー政策)
など、
 自分たちの理想とする政策を掲げ、それを支持する人達を集める
ということに専念すべきだったと思います。

このコンセプトの実現にとって、ボトルネックになるのは、
 かつての自民党の利権団体の代表者
です。

太陽の党は、小泉行政改革の郵政民営化に反対し、自民党から出た
 古い自民党の生き残り
が多い。

それと合流するということは、
 かつての民主党がやってしまったように、「もめごとの種」を体内に入れてしまった。

おそらく、太陽の党は、維新と合流していなければ、
 未来の党のように崩壊していた
可能性が高いと思います。

石原氏が何が何でも合流を望んだ理由は、それが分かっていたからです。
小沢氏は、滋賀県知事を過大評価してしまった(というか選択肢がなかった)。

みんなの党は、
 そんな連中と組めば、乗っ取られて「みんなの党」でなくなる
ということがよく分かっているので、
 絶対に嫌だ
といっているわけです。
(なお、関西では選挙協力をして一定の効果は出している。)

この辺が、渡辺氏の政治経験の長さだと思います。

橋下氏は、石原氏だけ欲しかったわけですが、
 時間がなかったので、ある意味、賭けに出た。

太陽の党と組まずに、維新単独で戦っても、
 ある程度の票は集まったはず
です。
現に、東京では組んで、大して議席は取れていない。


小選挙区で送り出せないところは、
 比例をメインで戦ったほうがよかった。

その方が、次の参議院でも戦いやすくなったはずです。

おそらく、次の参議院選挙では、比例区で躍進するために、
 橋下市長が出てくる可能性は多少はある
と思います。

有名人が他の候補者を引っ張り上げることができるのが、
 参議院の比例選挙の特徴
だからです。
(有名人がいっぱい出てくるのは、その人の票を他に回せるから。)



いずれにせよ、
 政治が動き出しました。

ただ、自民党になったからといって、
 かつての谷垣政権の時もそうでしたが、大した変化はない
と思います。

理由は何度も書いていますが、
 結局は、抵抗勢力の意向が強く反映される
ことになるからです。

TPPもJAが反対する以上、
 安倍氏がいくら頑張ってもなかなかまとめるのは難しい
と思います。
(郵政があれほどたいへんだったのも、同じ理由。しかも、また戻っていますし。
道路公団も、看板は変わったわけですが、ファミリー企業の対策は弱い。
今回の崩落事故でも、中日本へがんがん食い込むことはないと思います。)

復興予算も、200兆円の景気対策も、
 地方に山ほどある建設関連業者にまかれる
ことになるはずです。

今後、
 道路工事やダムの補修工事などが増えてくる
ことでしょう。
(現在も、補正予算分の関係でストップしていた再開され、道路工事が全国で増えていると思います。
効果的に計画してやれば、何度も掘り起こさずにすむわけですが)


ただ、
 高度成長の終わった日本で、だれも通らない道や橋を作ってもお金は増えない。

それよりも、日本中どこでも、高速の無線ランがフリー(もしくは低額)で使えるようにする方が、
 新たな産業を生み出す
ので、
 次のお金に結び付く
と思います。
(旅行、ビジネス、広告、行政、教育…あらゆるスタイルが変化し、コストも劇的に安くなる。)
お金もデジタル情報ですむので、いらなくなる。免許証もいらない。鍵もいらない。
定期もいらない。忘れてとりに行くこともなくなる。

電気消費量は増えるので、街のネオンやら、光熱費を減らす必要はあります。
断熱工事、太陽光発電、太陽温水器、雨水利用…


ただ、高齢者中心の政治家や地方有力者にとっては、
 無線ランは票やお金に結び付かない
ので、
 お金が流れるのは難しい
と思います。

そんなところに多額のお金を集中させようものなら、
 応援してくれたゼネコンやら工務店を裏切ることになる
からです。


だからこそ、
 票と利権が結び付いていない人が投票しないといけない
わけですが、
 投票率は、6割程度。

維新がやるべきことは、
 2割の投票率の掘り起こし。
そのためには、電子投票も必要かもしれない。

そして、無党派層の支持の取り付け。

今後の自民党の政策を、利権と絡めて、
 やはり昔の自民党と同じではないか
 国民全体の利益のためにではなく、一部の団体のため、官僚のために流れているではないか
という事実を
 野党の立場で積極的に解明し、データとともに国会で追及していく。

そして、その批判がそのまま当てはまる
 自分の党の中に取り込んでしまった人材をどうするかといった対策
も検討していく。

塾を継続的に開き、
 質の高い人材の呼び込みと教育
を充実させる。

当初、橋下氏は自分のブレーンとして、
 いろいろな人の協力を得ていた
わけです。

その中には、大前研一氏など世界的人材もいたわけです。
大前氏が経営する起業塾や
ビジネススクールで学んだ優秀な人材をリクルートして活用していけば、
 質の高い専門家集団
という
 新たなブランドイメージを築ける
はずです。

特に自民党の政治家は、二世議員が多く、
 民主党の政治家は素人が多い
ので、
 政策の「質」という差別化もできる
わけです。


ここで、初めにリンクしますが、
 今までは、○○さんはお父さんも議員だったし、おじいさんも有力者だったからねぇ
という血縁や地縁で、
 投票していた
わけですが、これからは、
 この人が自分に利益をもたらすかどうか
で、
 投票するようになる
はずです。

自分の生活がかかっているからです。
 馬鹿に権力をゆだねると自分の生活がまずくなる
と実感するようになれば、
 家柄などどうでもよい
ということになるはずです。

 全国で公開討論会
が行われるようになってきているのも、人を見て判断するようになっていることの現れです。

ただ、まだ、名前を連呼して車で町を回ったり、自転車や握手で、
 この人はがんばっている
というイメージ戦略を取っている人も多いわけですが、
 国民のレベルが上がってくれば、
 それよりも、国民の利益になる政策を実現するスキルがあるのか
という方が重視されるようになるはずです。

そのためには、選挙活動にネットを活用できるよう
 公職選挙法の改正が不可欠です。

そうなると、維新がやるべきことは、
 ツイッターで問題を提起したように、
 アメリカのオバマ戦略を引き合いに出しながら、
 ・インターネットが普及している以上、コストをかけずに選挙活動ができること
 ・ルールを決めれば弊害も多くないこと
 ・国民の知る権利に資すること
 ・政見放送では、時間が合わない場合、国民が見ることができないという不都合があること
 ・世論調査では、国民の○○パーセントが望んでいること
など、
 積極的に公職選挙法の改正に動く。

これに対し、与党が反対した場合、
 国民の意思をないがしろにしたというレッテル
を貼って、 
 参議院選挙に挑む
ことになるわけです。


選挙活動がインターネットでできるようになれば、
 政治家個人の質
がより明確になります。

そうなれば、
 質の高い政党が支持される
ことになるはずです。

どんなに家柄が悪くても、どんなに性格が悪くても、
 きちんと結果を残し、自分たちを幸せにしてくれる
のであれば、
 それは優秀なリーダーである
わけです。

政治家にとって重要なのは、
 結果
です。

端的にいえば、
 官僚が優秀で行政を任せておけば大丈夫というのであれば、
 政治家も国会も必要ありません。
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リーダーの役割

2012年12月18日 | スキルアップ
田中真紀子氏が落選し、
 自爆テロ解散だった
と語ったそうです。

http://www.asahi.com/politics/update/1218/TKY201212180098.html
朝日新聞より。


まさに、そんな感じです。

4分の1まで減らすということは、
 通常ではありえない。

明らかに、党首という民主党のリーダーとしては判断ミス。

(国家運営という点では、また別の評価になります。)


争点を明確化するために、民主党のリーダーとしての役割を考えてみると、
 民主党議員を守る
というのが、リーダーの役割。

政治は、数。
数が多いほど、意見が通りやすい。
政党の掲げる政策を実現しやすくなる。

政策を実現することで、民意を反映させ、国民が幸せになれるような国家を目指す。

これが、政党の役割。


そうすると、
 選挙で負けない時期に選挙を行う
というのが、
 議員を守る
ということなので、
 民主党の党首としての役割
に適う判断であるということになります。

論理的に思考すると、
 あの時期に解散をするメリットは全くない
ので、
 まさか解散を決断するとは…
というのが、多くの議員の本音だったはず。


難しいのは、
 個人の感情とかポリシーとどうバランスをとっていくのか?
ということです。

これは、組織人の葛藤。

例えば、
 会社のトップとして、会社の不正を発見した。
 違法とまでは言えないが、不祥事とはなる。

どうすればよいか?

 公表する。
 内々で処理し、是正する。

 公表すれば、会社が大打撃を受け、破産するおそれがあった場合は?

会社や会社の従業員、その家族を守るためには、どうしたらよいのか?

経営判断。


こういうのは、答えがないため、
 自分で考えて、傷口が広くならないようにする解決方法
を考えていかなければならないわけです。


潔く全部認めて破産するという会社もあります。
認めた上で、うまく改善案や善後策を打ち出し乗り切る会社もあります。
当然、内々で処理する会社もあります。
内々で処理しようとして、発覚して、結果としてさらにダメージを受ける会社もあります。

こういうのは、
 リスクマネジメントの経営判断。

昔の自民党はこういうのがうまく、のらりくらりと政権を維持し続けました。
ロッキード、リクルート事件など、逮捕されても政権を明け渡すことがなかった。

こういったスキルも、目的を達成するためには必要なのかもしれません。
 きれいごとだけでは、結果が残せない。

野田氏の解散は、
 「近いうち」という言葉を実行したという意味では、誠実な対応。
 守るべき多くの仲間の地位を奪ったという意味では、冷酷な対応。

 辞任して責任を取りました。

おそらく、歳費を当てにしていた選挙が強くない多くの民主党議員からすれば、
 そんなことで責任をとったというな
という感じだと思います。

ただ、延ばしても、結果は大して変わらなかったとは思いますが、
 政党交付金などで、民主党はかなりのダメージになる
はずです。

(反面、じり貧だった自民党は、お金に余裕ができて喜んでいるはず。)

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選挙を振り返って。

2012年12月17日 | スキルアップ
今回の選挙では、いろいろ考えるところがありますが、
 民主党がひどかった
という点では、国民の一致する見解だと思います。

ここまですごい減らし方というのは、
 記憶がない。
小選挙区の恐ろしさ。

あとは、投票率が6割にも届かなかったこと。
これも、惨敗の要因として大きいと思います。

前回の選挙でも、投票率が6割程度であれば、
 自民の議席は大幅に増えていた
はず。

今回は、さらに、民主党の不人気が追い風になったということ。

ただ、驚いたのは、維新。
関西地区ではやはり人気があるようです。
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/kaihyou/ya27.htm

ただ、マイナス要因は、太陽の党との合併でしょうか。
これで、ブランドイメージが悪くなってしまったようです。

 若い。
 新しい。
 既得権益がついていない。
 行政改革。
 脱原発。
この辺のところを強調して、みんなの党と組んだ方がよかった。


こんなふうになってしまったのは、
 12月解散。


これは読めない。

ブログでも書いたように、絶対粘ると思っていました。
惨敗は目にみえているので。
国会で、安倍氏も驚いて、聞き返して強調していたのは、
 ラッキー
という感じだったからだと思います。

 筋を通すと、解散すべき。
 党首としては、ねばるべき。

筋を通したかったということでしょうか。

これで、焦ってしまったので、太陽の党との合併。
焦ったのは、太陽の党も同じだったと思います。
このブログを1年後に読み返したら、太陽の党ってなんだっけ?
ということになりそうです。
すでに、減税日本、国民の生活は第一ってなんだっけ?ということになっています。

維新は、
 比例では、自民に次いで2位。

橋下看板で比例復活当選も多い。

これは、参議院選挙でタレント議員を持ちだす理由と同じ。


ということは。

来年の参議院選が勝負ということになります。

参議院選挙は、
 政党のイメージ
がダイレクトに票に反映する。

そのため、
 これからの「党」の運営が議席を決める。

仮に、参議院選挙で維新が躍進することがあれば、
 いくら3分の2で再議決が可能といっても、
 そうそう再議決はできない
ので、
 発言権が増す
ことになります。

再議決、再議決ということになれば、
 国民の民意を無視している
と批判されるからです。

 参議院選挙は、なんのためにやるんだ。
 参議院などいらないではないか。
そういう声が必ず起こる。

個人的には、参議院などいらないと思っていますが…



そういうわけで、維新はこれからが大切ということだと思います。

ただ、個人的には、
 大阪を立て直す
ことが、
 一番の宣伝になる
と思います。

大阪に、海外から人モノ金が流れるようになり、
 日本で一番クールな都市だ
 日本のシンガポールみたいだ
という「イメージ」が出来上がれば、
 他の都市の人間もそういう風になれたらいいな
と思うからです。


橋下氏の言動ややりかたは批判されることも多いですし、
あまり尊敬できるタイプではないですが、
 地方分権

 規制緩和(小さな国家)

 競争主義
という3つの考えには賛成です。

個人的に、僕は合理主義タイプの人間なので、
 結果さえ出してくれれば、その人がどういう人だろうが重要ではない
と思っています。

政治家の結果は、
 国民が快適に暮らせるようにすること
 (行政サービスの費用対効果を高めること)
です。


自民も民主も大きな国家。
国民から税金で取り上げ、
 公共事業(人かコンクリートかの違い)で、大幅にばらまこう
というわけですから。

ただ、これは、
 これからの時代にはそぐわない。

200兆円の公共事業を本当に実行すれば、
 長期国債の利回りは上がる
おそれがあります。

インフレターゲティブも、
 生保、年金、老後の資金、貯蓄
といった国民の計画を狂わせるおそれがあります。

民意ならば、仕方がないですが。
ただ、残念ながら、4割の国民は選挙に行っていません。

会議では、定足数というものがあり、3分の2くらいに設定されることが多いと思います。
66%

今回の選挙は、59%代。


*****
いずれにせよ、コントロールできない領域なので、受け入れざるを得ないわけです。
そこで、
 コントロールできるどんな状況でも生き残れるだけのスキルを磨いておく。

日々研鑽。

知的に成長し続けること。
重税政策(社会保険料も上がり続ける予定)や、インフレが起きたり、住宅ローンの金利が上がっても、
 なんとか耐えうるように、スキルを貯めておく。

 すべての資産は奪われるおそれがあるが、
 頭の中のモノまでは奪われない。
 (ユダヤの格言)。

この格言はこれからの日本国民にも当てはまると思います。
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