知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

シンプルな行政システムのメリット3

2011年04月24日 | 国家論
最小単位は、個人。
最大単位は、主権国家レベルでみると、国家。

小さな国家は、
 国家が行うべきは、軍、貨幣、司法、広域・長期的プランニングなど、国家しかできないこと
に限定すべきというもの。

それ以外は、個人が自助努力で何とかする。

それを補うものとして、
 地方自治体
が存在する。

その地方自治体は、
 地方のコミュニティなどと連携して、低コストで最大の教育・福祉
が実現できるように戦略を練っていく。


おそらく、財政が破たんしたのちには、
 このようなシンプルな行政システムになっていく
と思います。

ただ、こうなってしまうと、
 国の権限
が小さくなるので、
 いままでのシステムで恩恵を受けていた人たちが黙っていない
わけです。

国家公務員のOBの天下り団体は激減するわけですし、
 そもそも誰も、国家公務員を尊重してくれなくなる
からです。

メリットがないものを、優遇するなんてことは、
 市場原理のもとでは、考えられない
からです。


つまり、シンプルなシステムにしていくということは、
 市場原理
をいろいろな分野に導入していくということです。

ただし、市場原理は、
 暴走する恐れがある
ため、
 WINWINや中庸の思想
などといった、
 哲学、モラル、商慣習、商道(儒学的な思想)
と、
 法規制
という両輪によって、
 暴利をむさぼろうとする輩を排除する(法家の思想)
を教育に取り入れていく必要があります。

個人が、知的に成長して、
 一人一人が起業家の思想を身に付けた時には、
 国民が税金を払ってくれる資本になります。

そういう国家は、
 プライマリーバランスが安定してくる
ことになり、
 イノベーションも起きやすく
 商取引も活性化する
ことになります。

今の、日本の閉塞感は、
 従業員が多すぎる
ということです。

誰かに雇ってもらうという思想から、
 自分でお金を稼いでやろう
という思想に切り替わる人が増えると、
 そこで、ビジネスが増えていく
ので、
 社会が活性化する
ことになります。

そこで、失敗した人に対しては、
 リベンジの機会
が与えられるような、セーフティーネットを用意します。

こういうのが、国家の役割です。

そして、福祉においては、民間の助け合いの土壌を作り上げていくわけです。

 国民が自分のことのみならず、他人のことを考えられる
ようになる。

自分に厳しく、他人に寛容な精神。

そのためには、
 知的に成長する
必要があるわけです。

その結果、うまくいった場合には、
今度は、今までのお礼として、
 別の困っている人に手を差し伸べる。

自分でスキルアップを果たし、
 お金も稼ぐことができる
ようになると、
 衣食足りて礼節を知る
と言われるように、
 他人にも優しくできる基盤
ができます。

そのときに、
 自分のお金を他人の幸せのために使える
わけです。

これは、
 税金で国家が介在するのと、全く異なった結果を生む
ことになります。


今、国は増税で対応しようとしています。
しかし、これでは、
 税金を払う方はとられた
という意識、
 もらう方は、もらって当然
という意識しか生まれません。

これが、民間レベルで行われると、
 お金や活動を与えた方は、よいことをした
という喜び、
 もらう方も、ありがたい
という感謝が生まれます。


これが、エネルギーの交換です。


大きな国家は、国民が国に頼り出します。
競争がなく、楽だからです。

小さな国家は、自分で何とかしないといけないので、
 みんなが努力をする
ことになります。
そうせざるをえないわけです。

ゆとり教育で競争を取り除いた結果、
 国際レベルは一気に落ちてしまい、大学はついていけない学生の対応に困惑し、
 採用する企業は、何も知らない学生に驚いている
という現状が生まれてしまいました。
きつく注意すると、すぐやめてしまう若手社員も多いそうです。

人は、競争の過程で、成長する。
戦国時代という過酷な時代に優秀な思想家(諸子百家)が生まれたように、
 環境が厳しいほど、努力して、良いものが生まれる
わけです。


競争により、努力をする。
努力により、自分を磨く。
その過程で、人間性も磨くことができる。

そうなると、他人に迷惑をかける人が少なくなる。

そのため、
 統治のためのコスト(警察、司法、刑務所、刑務官・・・)
などが減る。

努力をして、自分で稼げる人が増えれば、
 福祉のためのコストも減る。

 自分だけ楽をしよう
とする人が減れば、
 良い国家が生まれる。

小さな国家で、国はあまり国民に関与しない。
国家は、背後から、うまくいかない場合にだけ手をさしのばす。
良くできた親のような存在であるべきです。

何でも干渉し、甘やかし、思い通りにさせ、
学校の先生にクレームを言いに行くような親では、
 子供は親が死んだときに、社会でやっていけない人間になってしまいます。

大きな国家は、こういう干渉する親と同じです。
国民から、自分で何とかしようという気概を奪う結果となります。
子供手当がよい例です。

国家は、環境を整備したのちは、自由にどうぞと見守る。
そこで、競争が生まれ、よりよいサービスや商品が誕生する。

競争というと、ぎすぎすしているように思えるかもしれないですが、
 ゲームととらえる
べきです。

お客さんに選んでもらうためのゲーム。

負けた。
今度は、負けないぞ。
よし勝った。

勝った方も、負けた方に配慮する。
理由は、負けたものがゲームを止めてしまうと、一人ではゲームができないからです。
そのために、敗者復活戦もある。

それが、理想的な国家だと思います。

*******
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シンプルな行政システムのメリット2

2011年04月23日 | 国家論
独占は、選択肢がないから、
 サービスが悪くても、買わざるを得ない。

そうなると、
 暴利をむさぼる輩が出てくる。

それは、まずいから、独占禁止法が規定されている。

そう、選択肢の存在。
言い換えると、
 競争の存在。

これが、実は消費者にとって、不可欠であるということ。

競争があるから、
 生産者は努力をして、質がよくて、手頃な価格で押さえよう
とします。

アイデアを振り絞って、コストを削減する。

コストが削減できれば、
 手ごろな価格でサービスを提供できる
からです。

過剰包装をなくしたり、プレゼント用の人に値段をプラスするだけでも、
 コスト削減
につながります。


これを、国家に当てはめます。
過剰なサービスをしない。
シンプルな組織にして無駄を省く。

これだけでも、かなり、
 手頃な税(価格)で行政サービスを提供できる
ようになります。


これが、僕の国家思想の根本にあります。
こういうリバタリアン的な発想は、「小さな政府」と言われています。


そして、国家の権限をどんどん小さくして、
 シンプルな行政システムにしていく。


ただ、小さな政府には、問題もあります。
一つが、弱者をどうするかということです。

この問題を考える際には、考え方を整理する必要があります。


一つは、格差は生じて当然であると言うこと。
むしろ、過度の格差是正(結果の平等)は不平等につながるということ。

その反面、格差の固定化や、機会さえ与えられないということは、許されないと言うこと。
生まれた瞬間に、死ぬまで貧乏となるといった奴隷的な社会は許されない。


これが、結果の平等と機会の平等という話。

努力した人が、成功して、よりよい暮らしをするのは当然。
努力しないで遊んでいたキリギリスが、よい暮らしができないのは当然。
これは、結果は、平等ではなくてもよいと言うこと。

ただ、だれでも努力できる環境にあるということは必要であるということ。


確かに、そうかもしれないけど、
いくら努力しなかったからとはいえ、飢えて死んでしまうのは、かわいそうだ。
人としてどうなのか?

これが、福祉主義の発想。こういう人は保護する。
これがセーフティーネット。

ただ、お金を与えるのではなく、原則として「できる仕事」を与えるようにする。
「お金は、与えられるものではなく、稼ぐものである」という原則を徹底する。


では、教育や努力する機会さえ与えられない人にはどうしたらよいのか?
これが、公共サービス。
 教育は、従業員教育もそうですが、投資です。
 利益を生み出す国民が10%でも誕生すれば、国は反映する。


それ以外の子ども手当などのばらまきは、大きな国家として、無意味。
行政サービスも徹底的に削減する。

さまざまな施設があります。その維持管理費は、莫大です。
一度も使ったことのない施設のために、多額の税金を払っているわけです。

一度も使ったことのないゲストルームのために、
 膨大な管理費を払うマンションの住民
と同じようなものです。


プレゼント用に買う人のために、きれいな箱、リボンなど丁寧に包装する。
それは、無料。
しかし、本当は、自分用に買う人が、その箱とリボン代を払っているということ。

つまり、
 国家が税金を使って、いろいろな施設を作れば作るほど、
 使わない人は、損をしている
ということ。

これが、平等?

利用しない方が悪いという意見もあるかもしれないですが、
 人の個性は、それぞれなので、利用しない
のも自由です。

アニメの殿堂はつぶされましたが、
 アニメを見ない人、殿堂に興味がない人
にとっては、損をしないですんだということ。

税金の最大の問題点は、
 国庫に入った瞬間に、自分のお金である
という認識が消えるということです。

 税金がもらえるんだったら、申請しないなんてもったいない。
という思想に切り替わる。

そうなると、
 コスト意識が低くなる
わけです。

そのため、無駄が多くなり、費用対効果も悪くなる。

財政破綻の根本的な理由は、
 まさにここにあります。

 税金を大切に使っていない。
 公共サービスに過剰に期待しすぎる。


まず、行政システムをシンプルにする。
過剰な行政サービスをやめて、
 受益者負担の原則
を徹底する。


でも、それでは、
 公共サービスが不十分になってしまう
のでは?

その点を民間が自分たちの手で行っていくわけです。
それが、ソーシャルビジネスや、
 FREE
の発想です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シンプルな行政システムのメリット1

2011年04月22日 | 国家論
デパートなどで洋服を買ったときに、
 これでもか、これでもか
と丁寧に包んでくれることがあります。

親切でやってくれているのでしょうが、
 自分で使う場合には、包装紙や紙袋(しかも高そう)、包む時間
などが無駄になってしまいます。

そのため、急いでいるときには、
 このまま着ていきます
といって、お金を払って、自分のバックに入れて持ち帰ることもあります。


過剰包装がなくなれば、
 コストが安くなる
し、
 その時間をコーディネートなどのアドバイスをもらった方が、顧客満足が高まる
と思います。

包装紙や紙袋は、専門店に行くと、売っています。
高い物だと100円するものもあります。


 でも、包装があってのブランドなんで・・・
とか、
 プレゼントのためには、やはり・・
など、
 事情がある
と思います。

これが、重要です。

つまり、選択の幅を広げるということ。

 包装なし
 簡易包装
 通常包装
 プレゼント用包装
さらに、プレゼント用の場合には、お金をとる方が、平等かもしれません。

 以前は、ビニール袋がいらない人は、ポイントがもらえる
というスーパーの取り組みがあったと思います。

つまり、コストの削減に役立っている人を優遇する。
過剰なサービスを求める人には、負担をも求める。

 この方が、平等ではないか
ということ。

ここで、
 選択肢

 平等原理
がでてきました。

これは、
 市場原理のおいて機能しやすくなります。

どういうことかというと、
 前回のマンションの話。

過剰包装である
 サービス満点のマンション(共有スペースが豪華、免震構造、スタッフ常駐・・・)
は、
 値段が高い。

最低限のマンションは、
 値段が安い。

これが、市場原理です。
そうでないと、売れないわけです。

これが、アダムスミスの「神の見えざる手」(本人は言ってはいないですが)。

ところが、
 市場原則が当てはまらない
場合があります。

市場原理が当てはまらない場合って?

 汚くて、共用スペースがなくて、安っぽくて、サービスが悪くて、
 値段が高いマンション
でも、買わざるを得ない場合があるわけです。

どんな場合か?

そう、選択肢がない場合です。
その地区には、賃貸物件が一件も残っていない。
家を建てるお金はない。
てごろなマンションはそこしかない。

スーパーの棚にそれしかない。
となりのスーパーまでは行ってられない。
おなかがすいている。
そうなると、高くて、まずくても、それを買わざるを得ない。

便乗値上げというのもこれを使っているわけです。


独占禁止法がなぜ、独占を禁止しているのか?
それは、選択肢がないという
 自分の有利な立場を利用して、消費者の犠牲の上に、暴利を上げる
ことを防ぐためです。


ここまでが、実は前提。
これから、
 知的な「つながり」
を示せればと思います。

その辺は次回。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シンプルなシステム。

2011年04月20日 | 国家論
21世紀が、ITによってそれまでの時代と大きく変わっているのは、
 システムがシンプル化
しているということだと思います。

例えば、物流システム。
今までは、
 生産者→問屋→大問屋→小売業→消費者
など、いくつもの過程を踏んでいました。

そのため、マージンがその都度、とられているので、
 消費者は、そのマージンを上乗せした価格を払わなければならなかった
わけです。

それが、
 生産者→小売業者→消費者
という流れが生み出され、
 生産者→消費者
という究極な形態まで誕生しています。


この「間が不要になる」という変化により、
 物の流れを仲介してマージンを稼いでいた業界は、業績を落としている
ということです。

消費者にとっては、
 価格が安くなる
という大きなメリットがあります。


この発想を行政システムに応用します。
 住民が低コストで、必要な行政サービスを受けられるようにする
ということです。

例えば、住民票の発行。
 住民の申請→職員が検索→コンピュータでプリントアウト→職員が会計→住民に交付
この流れをたどります。

住民票の自動発券機がもっと普及すれば、
 市民課の職員の数を減らすことができる
ようになります。

公共事業もそうです。

システムをシンプルにすることで、コストを減らす。

民間企業や家庭では当たり前のことだと思います。
価格.COMで調べて家電を購入する。
チラシを調べて、効果的な物流システムを利用して安く売っている小売店で購入する。
インターネットで直接生産者から買うなど。

行政では、そういったシンプルなシステムをとると、
 なにかあったらどうするんだ。
 安全のためには、何重ものシステムが必要なんだ。
といった理由を掲げて、つぶしにかかります。

これは、課長決裁、部長決裁、本部長決済、取締役決済、社長決裁など、
 大企業の決済システム
とも似ている。

スピードが遅くなるとともに、
 決済途中で、新規性が薄れてしまう。

これが、イノベーションが大企業では起きにくい理由の一つであると考えられます。

楽天、ユニクロなどが成長した理由は、
 社長の権限でいろいろできる
ということです。

独裁者だといった批判も飛ぶことになりますが、
新しいことをやるためには、不可欠な要素だと思います。


今、首相下ろしが本格化しています。
ただ、新しい首相になっても大して変わらないと思います。
理由は、国会は決済システムが何重にもなっていて、
 新しいことや、革新的なことはできない
からです。

こういった緊急時に対応するには、不向きなシステムです。
もちろん、独裁の危険もありますが、
 何もできずに崩壊していく(倒産していく)
のと、
 いろいろなリスクを覚悟して、リーダーシップを発揮できるようにしていくのか
の選択を迫られているということです。

そして、
 実は、知事は、リーダーシップが発揮しやすいシステムになっています。

これが、僕が地方分権を推し進めるべきだと考える背景事情です。

つまり、
 国家は新しいことが行いにくいシステム
になっている。
これは、原発対応、津波復興の動きを見ても明らかです。
首相のリーダーシップの不足を批判していますが、
 谷垣氏が首相であっても、慌てふためいて、官僚や東電まかせにしていたはず。
福田元首相のときにも似たようなことがあったわけですし、
安部元首相は、逃げてしまいました。

国に任せると
 国は従来のやり方(財源を借金や増税で工面して、お金を非効率的にばらまく)しかできない。

システム上、そうなっているわけです。

これを、
 自治体レベルに権限を委ねると、
 権限がリーダーシップを比較的発揮しやすい知事に移動する
わけです。
この場合、知事の能力次第で、
 費用対効果の高い斬新な政策が発揮できる
ということ。
もちろん、リスクはありますが、
 何もできないで倒産する企業よりも、イノベーションで復活する企業の方がまし
だと思います。

大阪府が橋下知事のロジカルシンキングで大きく変わりだしているように、
愛知県が河村市長や大村知事によって、地域政党というものの権限が強くなってきているように、
 確実に変化の兆し
が見えています。

この兆しをいち早く感じとって、
 自分の成長戦略に組み入れていく
ことが、20代、30代にとっては重要だと思います。

復興についても、従来通りの昭和初期のやり方(60代、70代、80代の思考方法)で行っていたのでは、
 従来通りの結果しか生まれない
ということです。


復興も財源や協力を国家が手助けし、
 主体は地方自治体が中心となって案を練った方が、本当の意味で生活しやすい自治体
が出来上がると思います。

ただ、現実は、従来通りのシステムだと思います。
日本がODAで多額の援助を途上国に送っても、現地の人にあまり感謝されなかった理由も
実は背景では共通しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高負担・低福祉国家へようこそ。

2011年04月19日 | 国家論
いよいよ、重税路線がスタートしそうです。

災害復興を隠れ蓑にして、
 国民からの巻き上げ政策
を始めるわけです。

いろいろ策を練っているようですが、
 消費税増税

 所得税の増税(控除削減)

 福祉予算のカット(子供手当の額の縮小、年金への税の投入率の縮小)
くらいしか、策はないと思います。

これら全てをやる可能性もあります。

国家には、事業という意識がないからです。

言い方が悪いですが、これらであれば、誰でもできます。

 来年から増額します。(問答無用)

子供が、親に小遣いを請求するのと同じです。
あるいは、旦那の小遣いを減らすのと同じ。

家計をやりくりする主婦としては、
それでも仕方がないわけですが、
 国家としては寂しい限り
です。

まず、
 どの程度、復興を国家の責任で行うべきなのか?
ここから、議論が必要となります。

法的には、
 がれきを国家が取り除く
義務はありません。

義務は所有者が負っています。

例えば、土砂崩れで家がつぶれてしまって、がれきになった。
国家に、撤去してくれと言っても、撤去してくれません。
自分で何とかしなければならない。

自然災害の負担は、所有者が負うことになります。
そうだとすると、国家が行うということは、法的根拠がないわけです。

感情的には、国家が助けてやってほしいという思いがあるかもしれません。
しかし、国家は、法律の枠内でしか行動してはいけないわけです。
暴走のおそれがあるからです。

そのために、法律を制定する必要があるわけですが、
 権利や恩恵を与える法律には、正当な理由
が必要となります。

 津波で家が流された
ということと、
 土砂崩れで家が崩れた
ということは、
 被害者にとっては同じ
です。

 一部には手を差し伸ばし、一部は無視する
という行動について、
 どのような論理で正当化するのか。

新潟の地震で、倒壊した建物について、自分の負担で撤去している。
阪神大震災では、グレーな部分もあったようですが、
自分で対応している人もかなりいます。

ボランティアが頑張って撤去しているのも、
 実は、国家は法的に費用を出す法的根拠が乏しいといった理由があるからです。
(国道や国有地の撤去は、国家の負担で行うことはできる。)

これで、東海大震災が起こったとしたら、
 消費税をさらに上げて復興資金をねん出するのか?
という話になります。


まずは、
 ボランティアの組織化と義援金制度の充実。
これが、基本です。

それで対応できない場合には、自治体を中心とした
 買い取りや強制収容を考える。

つまり、今の土地の価値は、マイナスになっています。
土地の価値は、取引価格。
がれきの撤去代を考えると、
 実質的に、土地はマイナス
です。

その土地を自治体(あるいはソーシャルビジネス企業)が安い価格で買い受ける。
(同意しない者に対しては、自治体を利用して強制収用をする。)
土地の所有者も、一部のお金を手にできます。

その後、自治体や企業が、がれきを撤去する。
これは、所有者の責任として、撤去するわけです(土地の造成の考えと同じです)。
がれきを撤去したのちに、町を作る。
整備した町において、分譲地を取得価格より高い価格で売却する。


復興基金を作って、あくまでも事業として復興を行う。
こうするだけで、国民の負担はかなり減ると思います。


復興のためという、批判しにくい錦の御旗を掲げて、
 増税政策をスタートする。

この目くらまし攻撃に、多くの人は気がつくことなく、
 負担が増えたな。でも、復興のためだから仕方がないよな。
と甘受させられることになると思います。

そして、復興後は、高速道路のときのように、
 高齢者や医療のために使わないといけないから、元には戻さないよ(無料化はしないよ)。

ガソリンの暫定税率が、「暫定」でなくなっている現状からしても、
 一端とったら、手放さない
という官僚の思惑が見て取れます。

官僚主導の国家は、こうした論法で、
 一端獲得した権限を手放さないように、最大限の努力をする
はずです。


僕は、
 信用できない国家に権限を与えないようにすべきである
と考えています。
つまり、
 小さな国家を徹底的に推し進めるべき
だと思います。

重税政策は、大きな国家につながるので、反対です。
重税になっても、無駄な組織に流れるだけです。
おそらく、財団法人災害復興協会や、国土交通省系の天下り団体が濫立することになるはずです。
そこが復興資金を一挙に握って、ゼネコンに流す。
これで、公共事業頼みのゼネコン系が息を吹き返すことになると思います。

個人的には、復興も民間ベースで行っていくべきであると思います。
ある程度、譲っても、自治体レベルです。

そのためには、
 ボランティア団体

 復興を目的とするソーシャルビジネス
が、
 たくさん活動できるように、規制を緩和する
というのが一番だと思います。

民間が復興を行う場合、
 アイ見積をとったり、費用対効果の高い工事をお願いしたりする
ことになります。
そのため、低コストで、そこそこの工事ができるわけです。
天下りの職員の人件費に流れるお金は、
 純粋に工事費に回る
ことになります。


ただ、おそらく、そうはならないと思います。

知らないうちに、あらゆるものが高くなり、国民の生活は大変になっていくと思います。
一つ言えることは、
 流れの中にいると、自分がどこに向かっているのか分かりにくい
ということです。

数年後にふりかえってみると、あそこが分岐点だったなと思うことになると思います。


このブログでは、地震発生の直後から、一民間企業に任せておくなんて、
原発の危険の認識が甘すぎると書いてきました。
この点について、1か月も経過して、ようやく首相も初動のミスを認めました。

おそらく、復興資金とはいえ、増税には反対だと明確な意思を表示することは、
非国民扱いされかねないので、言いにくいことだと思います。

ただし、常に、多数派が正義であるというわけではありません。

自分の考えを持って、
 おかしいな
と思うことは、
 おかしい
と口に出す必要があると思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロジカルシンキング⑦ 活用法

2011年04月18日 | スキルアップ
マンションの購入(賃貸)という
 プロジェクト
を考える上での、
 思考プロセス

 ロジカルシンキングの手法
を参考にして追っていってみました。


正確には、ロジカルシンキングのフレームワークとは
異なるわけですが、
 目的から思考を論理的に追っていく
というイメージはつかめたと思います。

日本ではあまり、論理のトレーニングはなされていませんが、
 グローバル化の時代には必須のスキル
だと思います。

論理的に考えるスキルがないと、議論が成立しないからです。

会議なども、発言者の権威で
 あらかじめ決定されているような議案
が多いと思います。

そういう会議はなくてもよいと思います。



ただ、ここで、重要な点を触れておきます。

すべてのことにあてはまるのですが、
 物事の正解は、極端にはない
ということです。

これは、「中庸」の思想です。

幸せに生きるための重要なスキルのランキングとして、
 バランス感覚
は絶対に上位に入ってくると思います。

このブログでも「バランス」は、何度か出てきています。

陰陽道の考え方もそうですが、
 明るい 暗い
 善い  悪い
・・・

善人すぎても、悪人すぎても、
 今の世の中、なかなか幸せになれない
と思います。

ロジカルシンキングも同じで、
 論理と感情
のバランスをうまくとりながら、
 自分の目的達成の手法
を考えたほうがよいと思います。

ロジカルシンキングを学ぶと、
 なんでも、論理的に考えたくなる
わけですが、
 世の中は複雑なので、論理だけではうまくいかない
ことがいっぱいあります。

これは、論理を学ぶ必要がないという理由ではなく、
 そういう点を頭に入れておくと、さらに、活用の幅が広がる
ということです。

これも、中庸の発想です。

これで、ロジカルシンキングについては、終わりです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロジカルシンキング⑥(ローン会社の選定)

2011年04月16日 | スキルアップ
物件が決まったあと、すぐに契約をする人がいます。
実は、これは、大きな損をする可能性があります。

ロジカルシンキングの手法を使えば、そういった損を最小限にとどめられる。

損とは何か?

契約をする際、販売会社に任せると、
 販売会社が提携ローン会社を使って、ローン審査をする
わけです。

これは、なんだかセットのような印象を持つと思いますが、
 実は別の契約です。

 マンション販売契約

 マンション売買代金の消費貸借契約、および抵当設定契約
と締結しているということ。

そうであれば、
 自分で自由にローン会社を決めてよい
ということ。


ここで、ロジカルシンキング。
 目的 一番有利なローン会社と契約する
 手段 リサーチ(見積もり)

会社を経営している人ならば、
 「あいみつ」をとる
というのは、当たり前のことです。

「あいみつ」とは、「複数の見積もり」ということ(アイ見積もり)。


僕が、ITが個人のスキルを高め、大企業と戦えるようにしてくれる
と、強調するのも、このリサーチのしやすさからです。

ネットは使わないと損です。
おそらく、ブログを見てくれている人は当然分かっているはずです。
 価格.COM
 アマゾン
など、一番有利な条件を見るはず。
そして、その条件は、価格だけではないはずです。
 値段は安いけど、評価が低いからやめておこう。
 値段は安いけど、商品が「可」で書き込みがあるとのことだから、やめておこう。

これを、
 住宅ローンにも使う
ということ。

ネットでみると、金利のほか、保証料が不要など、いろいろな条件が分かります。

ただ、多くの人は、ここまではしません。
こういうことを教えてくれる人がいないからです。
個人的には、義務教育課程で、ロジカルシンキングの手法を教えるべきだと思います。
知的成長戦略を練る方法を小さいころに、教えておけば、
 あとは、自分で成長できるようになる
からです。

特にネット世代にとっては、最大の武器になるはずです。


これで、
 金利が一番安く、保証料などがかからない
ローン会社を見つけ、審査が通り、融資が受けられることになりました。

その後、契約。

ここで、終了?

まだまだ、あります。
 ・契約書をきちんと読む。瑕疵担保責任(欠陥があった場合にどのような保証になるのか)
 ・工事を見に行ってみる。←ずさんな工事がされていないか。雨の日にコンクリート打ちがされていないか。
 ・工事責任者を確認しておく。
 ・住民とのトラブルの有無を調べる。
 ・環境の変化がないかを調べる。目の前に大きなビルの計画が発覚した場合、説明義務違反で解除できる場合もある。


つまり、リスクを最小限にするためには、
 リスクについて、考え、
 それを念頭においた行動をとる必要がある
ということ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロジカルシンキング⑤ (マンション選び‐物件探し)

2011年04月15日 | スキルアップ
何軒か回ってフィーリング。
→押しの強いセールスマンのターゲットに。

ロジカルシンキングは、すべて目的から考える。

目的は、
 広いところ。

そのため、広さが基準になります。
(優先順位1位)

そのほかにも、
 自分の職場や、自分の生活パターン(スーパーが近いなど)
 自分の価値観(グレーのタイルが好き、共有スペースはいらない)
などから、細かく基準を設定していきます。

さらに、
 前回見たデメリットへの対応
を考える必要があります。

 ライフスタイルの変化。
 転勤の可能性。

この場合、デメリットを回避するには、
 誰かに貸すか、売るかする
という選択肢が取れるようにしておく必要があります。

そうすると、
 この点を踏まえた物件を選ぶ必要がある
ということが、論理的に導かれます。

ここで、では、どうしたらよいかを、さらに論理で追います。
貸す場合、
 貸しやすい物件の条件
をリサーチしなければなりません。

駅から近い、新しい、上層階、日当たり、南向き、オートロック、宅配ボックス、
フローリング(和室なし)、駐車場・・・

そうすると、
 物理的条件
 設備の条件
が見えてきます。

さらに、個別の条件についての適合性を追います。
駐車場という条件が必要であるとすると、
新築マンションの場合、
 駐車場100パーセント完備
でないと、
 人に貸す場合に、駐車場を取り上げられてしまう管理規約になっているケースが多い
ので、
 購入時にチェックする必要がある
ということです。


また、転売の場合にも、同じように、高値で売れる条件を探します。
共有スペースの充実、豪華に見える、日当たり、上層階、新しい、有名なマンションシリーズ、
場所がよい・・・




こういった条件を設定して、
 物件選びをする
必要があるということです。

すごく面倒なように思えてきますが、
 人生をうまく生きている人を分析してみると、こういった検討を意識的、無意識的に判断している
と思われます。

経験を積むと、ノウハウが蓄積されるので、
 よい選択肢が直感でひらめいた
というようなこともあると思います。

これは、運が良かったのではなく、
 無意識的に、論理を追って、最適な選択肢を選んでいる
ということです。

たとえば、不動産セールスマンが自分で家を買う場合、
100件以上の物件を見て、人に売った経験があれば、
 この物件は完売するだろうな
だとか
 この物件は売れ残るだろうな
という勘が働くそうです。

これは、無意識的な経験値といってよいと思います。
うまく説明できなくても、論理を追っているのです。

経験がない場合には、意識的に論理を追う必要があります。



ロジカルシンキングを駆使しているかどうかで、
 人生が大きく変わってしまいます。

大げさに聞こえるかもしれないですが、
 数千万円のローンを組む
ということは、かなりリスキーな選択であるということです。

住宅ローンが原因で破産している人も結構います。

不動産屋のセールストークでは、全く出てきませんが、
 住宅ローンは、銀行はリスクが少なく、借り手はハイリスクなもの
です。

銀行がリスクが少ないのは、
 保証協会から、代位弁済(代わりに払ってもらう。この保証料は最初に取られている。)
 抵当権が設定されており、ある程度回収可能。

借り手は、変動金利の場合、金利上昇のリスク。
倒産のリスク。リストラのリスク。病気やけがのリスク。ただし、亡くなると保険で住宅ローンは完済される。

こういうリスクを減らすのが、ロジカルシンキングです。
そもそも、マンションを買うか、借りるか。
 会社の状況に不安があれば、落ち着くまでローンはしない方がよい。

買うとしても、自分の好みではなく、リスクを抑えるマンション選び。

つまり、売りやすいマンションを選ぶということ。

売りやすいマンションは、高値で売れるので、
 売却価格-ローン残高
がプラスになることがあります。

人気のない場所で、だれも買わない場合、売却価格がどんどん下がっていくので、
 大幅なマイナス
となります。これを、オーバーローンと言います。
(売れなくて、銀行に競売されると最悪です。競売価格は、市場価格より大幅に下がるからです。)


こうなると、マンションは取られて、借金は残る。

リスクを下げるには、
 売却価格を高くする(売りやすいマンションを買う)
ということが重要です。

もしくは、
 ローン残高を少なくする。

自己資金をある程度用意するということ。
もしくは、
 マンションの購入価格を抑える(無理して高いマンションを買って、大きなローンを組まない)
ということです。


こういったことも、
 目的を破産しないですむようにする
ということにおいて、
 では、どういう手段をとればよいのか
という、目的手段の検討という
 ロジカルシンキングで導く
ことができます。

ロジカルシンキングは、いろいろなところで使えるので、
 身につけておくと役立つ
と思います。



ビジネスマンの例でいくと、
 広いマンション
 売りやすいマンション(駅からの距離、日当たり、上層階、自然環境、スーバー、学校)
 価格
 通勤
など、考慮し、
 マンションをいくつか選びました。

それでは、契約?

購入戦略は、まだまだ続きます。

 なんとなく、企業のプロジェクトの進め方と似ているな
と感じている方もおられるかもしれません。

マンション購入は、ビジネスマンにとっては、
 人生の一大プロジェクト
のようなものです。

失敗のダメージは大きいので、慎重に判断していくほうがよいということです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロジカルシンキング④(マンション選び-新築か中古か)

2011年04月13日 | スキルアップ
マンションギャラリーへ。
セールスマンにつかまる。
家賃と比較。
うーん、損をしてますよ。
家賃分の支払いで、こんなに広くて、こんなにきれいで、
おしゃれで、会社にも近いところに住めるんですよ。

それに、今なら、住宅減税つき。
さらに、住宅エコポイントが付くので、買わないと損です。


えっ、そうなの。
購入します。


あとから、いろいろな災害が降りかかってきます。
マンションギャラリーとの仕様の相違。
住宅ローンの金利上昇。
会社の業績悪化によるボーナス削減。
住環境が以上に悪い。
目の前にマンションが建ってしまう・・・

こんなはずでは!?


人生には、リスクはつきもの。
そのリスクを最大限予見して対応する。

その知的成長を遂げるためのスキルが、
 ロジカルシンキング
です。

すべて、論理で考える。
そして、計算高く生き抜く。
特に、若いうちから、このスキルを身につけておくと、
 数年後には同期と大きく差がつく
と思います。

効果的で、リスクが少ない道を選択できるからです。



では、ロジカルシンキングをどうやって、マンション選びに使うの?

ロジカルシンキングのポイントは、
 目的から、論理的な流れを追っていく
ということ。

このビジネスマンの目的は、
 広い部屋に移る
ということ。

選択肢として、
 マンション購入と賃貸で広い部屋に転居する
というものがあったわけです。

それで、前回、「マンション購入」で考えていくことになりました。


次のステップとしては、
 新築か中古か
ということになります。


ここで、どうするか?

そう、考え方は同じ。
新築のメリットとデメリット。
中古のメリットとデメリット。
これをそれぞれ上げて、
 どちらが、自分にとってよいかか選択する
わけです。


新築のメリット
 完成前であるとすぐには住めない
 新しいので気持ちがよい
 早ければ、間取りが自由
 転売時に有利(築年数)
 選択の幅が範囲が広い
 中古よりローンが組みやすい
 維持管理費が安い(修繕積立金は築年数に応じて上がっていくケースが多い)

新築のデメリット
 建物がまだ立っていない場合、どのような物ができるのか不明
 一般的に中古より高い

中古のメリット
 すぐに住める
 状況が把握しやすい
 一般的に値段が安い
 (ただし、リーマンショック前の不動産価値が高い時の物件は、住宅ローンが払えなくなるので、
  売り出し価格が高くなっていて、新築と変わらなくなることもある。
  同様に、新築物件でも、すでに建っているものは、土地の取得時期がリーマンショック前か後かで、
  値段が異なるので、要注意。)

中古のデメリット
 人が使った後なので、リフォーム代がかかる
 (現状渡しが原則。ただし、リフォーム済みのものもある。)
 ローンが組みにくいことがある
 資産価値が低下している
 老朽化のおそれ(修繕積立金が少ないところは悲惨)
 

こういったメリットデメリットを上げて、
 自分の場合、どうなるか
を考えます。

この人のケースは、
 会社の経営は問題がない
ので、住宅ローンのリスクはあまり問題ではありませんでした。

問題は、
 ライフスタイルの変化。
 結婚する可能性。

そうなると、
 転売や、誰かに貸しやすい選択
をすることが、
 あとあと有利になる
といえます。

そのためには、
 新築物件の方がよい
ということになりそうです。


ローンも問題がないので、多少値段が高くても大丈夫。
それよりも、維持管理費が安くて、きれいで、間取りも自由な新築がいい。

こんな感じになります。

次に、考えるのは、
 でも、デメリットもあるぞ。

これが、次のステップ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロジカルシンキング③(マンションを買うべきか、賃貸にすべきか)

2011年04月11日 | スキルアップ
30代前半独身の男性。
バリバリ働いていて、年収は400万円。
今のところ、会社は潰れることはなさそう。

今までは、家賃の補助をもらって、40平方メートルで10万円の賃貸に住んでいた。
預貯金が800万円。
結婚の予定はない。
手狭になったので、もう少し広いところに引っ越したいなと考えている。

そうしたところ、マンションの広告が入っていた。
えっ、月々10万円で70平方メートルのマンションだって・・
ちょっと考えてみようかな。

ここから、ロジカルシンキングがスタートします。


ここで、勢いで、マンションを買ってしまう人もいます。
ただ、うまくいけばいいわけですが(結果オーライ)、実は、いろいろなリスクもあって、
リスクが顕在化してから、
 こんなはずではなかった
ということになるわけです。


ロジカルシンキング。


第1ステップ 目的と手段

目的
 広い部屋が欲しい
手段
 ・賃貸(引っ越し)
 ・マンション購入


第2ステップ メリット・デメリット。

賃貸購入の場合のメリット
 移転が自由。 
 住宅ローンを組まなくてもよい。

賃貸の場合のデメリット     
 家賃が高くなる。
 敷金、礼金、更新料がかかる。
 内装の自由がきかない。
 資産にはならない。

マンション購入のメリット
 住宅ローンの返済の負担が賃料などよりやすい。
 広い部屋が手に入る。
 内装の自由がきく。 
 資産となりうる。

マンション購入のデメリット。
 移転の自由がきかない。
 住宅ローンを組まなければならない。
 固定資産税がかかる。
 ライフスタイルの変化の可能性。


第3ステップ 状況の確認(敵を知り己を知る。)

己の事情
 定期的な収入があるため、住宅ローンを組むことはできる。←購入資金の壁のクリア
 ライフスタイルの変化はなさそう。←マンション購入のデメリットに配慮。
 仮に変化があっても、賃貸、転売により対応可能。

敵(客観的)な事情
 金利は当分、上がらないと思われる。←住宅ローンの金利上昇のリスクが少ない。
 災害の影響で、通貨の供給量が増え、インフレの可能性あり(インフレになると資産を持っていたほうがリスクを回避できる)
  ←購入時期の検討
 会社は大丈夫そうであるため定期的な収入あり。返済は可能。←住宅ローンの最大のリスクである支払い不能の可能性を考察。
 
これらの事情から、
 高い家賃を払って広めの部屋に引っ越すよりも、マンションを買った方がよい
と判断した。

仮にこれで、金利が上昇したり、デフレが進行して資産価値が暴落しても、
 その点も考慮に入れているので、あきらめがつくということ。

*注 
あくまでも、例として挙げているのであって、マンション購入が得であると言っているわけではありません。
人や物件によって、賃貸と購入のどちらが得かは、異なります
(その点を、ロジカルシンキングで、自分の状況で考える必要があるということです。
仮に、会社が危ないというのであれば、長期ローンの危険性はかなり高くなります。
マンションの場合、買った瞬間に3割近く価格が下がるので、
自己資金が少ないと資産価値よりもローンの方が多くなります。
半年間支払いが停止すると、金融機関に強制執行されてしまうことになり、
それでも残金部分が残るため、最悪破産しなくてはならなくなります。
この男性の場合には、
 ある程度の自己資金があり、
 会社がとりあえずは大丈夫で、定期的な収入が見込める
ということがポイントです。これもロジカルシンキングです)。



販売店員は、買ってもらうために、
 金利が安い今の購入の方が得だ
とか、
 賃料がもったいない
といいますが、
住宅ローンを組む場合、
 支払い不能のリスク、
 転勤のリスク、
 税負担、修繕積立金・管理費の負担、
 隣が嫌な奴になるリスク、
 欠陥住宅のリスク、
 途中で建設会社が倒産するリスク、
 老朽化のリスク、
 地震でひび割れしてしまうリスク・・・
さまざまなリスクが降りかかってきます。

それらを踏まえたうえで、
 そのリスクが自分にとってどの程度恐ろしい結果をもたらす可能性があるのか
を検討する必要があるということです。


そして、ここで次の行動の基準が見えてきます。

この男性の場合、
 特に問題となりそうなのが、転勤や結婚をしたり、隣が嫌な奴だったりして、転居する可能性がある
というリスクと、
 不動産の価値(欠陥がない)
に関するリスクです。

そうなると、論理の流れからすると、これらの点に配慮した、
 マンション選びをする必要がある
ということになるわけです。


では、次のステップ。マンション選び。

*注
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする