知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

パターナリズム

2010年04月22日 | 国家論
国家の役割を考える際に、
 パターナリズム
を知っておくと便利です。

パターナリズムとは、
 判断能力が十分でない人のために、その者の行為を制約すること
を言います。

 親が子供に、有害サイトを見ないように規制する
というのが、その例。

国家が行うのが、
 シートベルトの着用。

事故で死ぬのは本人。
その人がシートベルトを着けるかどうかを決めればよい。
ただ、それでは、かわいそうだと国家が判断する。
その人を守るために、シートベルトの着用を義務付ける法律を作ろう。


そのほかには、
 私の体でしょ。売って何が悪いの。
という女子高生の主張に対する回答。

今は分からないかもしれないけど、後悔するよ。
国家があなたのことを考えて(実質的な理由)、売春罪を規定している(形式的な理由)。
だから、体を売ってはいけない。


ただ、この点については、
 価値観の相違
が起こる。


ギャンブル規制もパターナリズムに基づく規制です。
大麻もそう。

国によっては、違法とされていないところもある。


また、パターナリズムは、国民の道徳性にも関係してきます。
野獣のような知力の乏しい国民ばかりであれば、
 たくさんの規制が必要となってくる
からです。

これは、偏差値の低い荒れた学校と、偏差値の高いおとなしい学校とで、
 必要となる校則の数や、怖い生活指導の先生の数
に差があるのと同じ。

 そんなの当たり前だよね。
ということも、規制をしていかなければならない。

規制を作る際には、
 規制をする必要性

 規制をする許容性
を満たす必要があります。

規制をする必要性で一番説得的なものが、
 誰かに迷惑をかけるから
というもの。

しかし、ギャンブルや、覚せい剤と異なり攻撃性を伴わない大麻、自分の体を売る売春などは、
 誰かに迷惑をかける
という規制の理由は、あてはまらない。

そのために、でてくるのが、
 あなたのため
というパターナリズムです。



おそらく、今後の日本では、
 道徳性の欠如がより一層顕著
になってくるため、
 いろいろな細かい規制が生まれる
ことになると思います。

ゴミを捨てない。
たばこを吸ってはいけない路上地域。
女性しか乗れない車両。
朝は通れない道路。
脂肪分が多い食べ物を食べないメタボ削減法案。

そのなかには、
 あなたのため
という理由の規制も増えていくはずです。


リバタリアンは、こういった息苦しい社会に反対するはずです。

特に、国家が無能であれば、その弊害は顕著です。

知的成長が進んでいない親が
 パターナリズム
だといって、
 効果があるのか、よくわからない規制をいっぱい課している
ようなものだからです。 
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