知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

日本の未来について考える。

2012年09月27日 | 国家論
この3年の民主党政権でよく分かったことは、
 脱官僚路線
から、
 官僚迎合路線
に切り替わったということ。

これは、仕分け作業のその後を見れば分かると思います。

法案も、官僚の都合のよいものが多くなっています。
規制緩和もできなくなりました。

また、大きな政府路線。
これは、増税路線。

さらに、問題が露呈した生活保護にも切り込めない。
これは、過剰福祉主義。


官僚路線は、
 税金を高くして、今までのお金の流れを温存する
ということを目的としています。

これは、
 各省庁の予算配分の割合に大幅な変更がない
ということです。
 縦割り行政のバランス重視の予算配分。


あとは、
 復興財源。

これは、ボーナスみたいなもの。
復興名目で、予算が組みやすいので、
なんでも復興、復興と名目を変えて存続させる。



日本の問題点は、
 硬直化したシステム
です。

「集団暴徒化論」というものがありますが、
 大勢になると、暴徒になりやすい。

個人だと、責任を問われやすいため、自制できるのに対し、
大勢だと、みんなやっているからいいかという雰囲気から、自制できなくなる。
中国のデモがまさにそんな感じ。

これを官僚に当てはめると、分かりやすいと思います。
 一人だと、こんなことをしていては、国益に反する
とモラルが働いても、
 同僚や先輩、後輩などと一緒になると、省益を守らないといけない
という雰囲気に飲まれていく。

裏金作りが良い例です。

初めは、気概があった若手官僚が、
 何年か経つうちに、省益を守る発言に終始する官僚になる
ケースも、まさにこれ。

若いころは、とがって、厚く国益を語っていたのに、
 子供が私立に行き出してから、発言が丸くなったよな
というような官僚とか。


守るべき家族、自分の晩年の人生を考えると、
 自分の身を削り、規制緩和をしたり、行政改革をしたりして、
 国家を再生する
なんてできるわけがない。

仕分け作業がうまくいかなかったのも、
 政治家や民間人が無駄を指摘しても、
 廃止や縮小の方法を官僚に委ねてしまった
ため。

実行の過程については、良く分からないので、官僚にゆだねてしまった。
そのため、
 形を換えて温存されていたり、
 なし崩し的になってしまったりしているわけです。



では、どうしたらよいのか?
これが、
 縦割り行政を解体する「方法」を官僚以外の者が考えて、実行する
ということ。

そのうちの一つが、地方分権。

地域主権なんて言っていますが、
 正確には、地方分権。

 地方に、権限を分ける
ということ。

これが、
 中央官僚が一番嫌がる方法
です。

既得権益を一気に失うことになるからです。

今は、地方事務所を作って、中央が支配し、
 そこに中央官僚を送り込んだりしていますが、それができなくなってしまう。

地方事務所から仕事をもらいたい会社にも、中央官僚が天下れなくなる。

 再就職先を失う。
これが、省益に反することは明らか。

そのため、地方分権は絶対に阻止したい。

できれば、増税で、中央にお金が入るようにして、
 中央にたくさんの権限を残しておきたい
というのが、本音。

今は、それで動いています。


民主党はマニフェストで地方分権を掲げていましたが、
 まったくその動きはない
わけです。

これは、当たり前のこと。

本音では、国会議員もやりたくない。

国会も中央の人間だからです。


このブログなどでは、
 橋下知事が人気になる前から地方分権について触れていますが
 地方分権くらいしか、この国をよくする方法は思いつかない。

結局、中央集権国家は、
 時代遅れ
なわけです。
昭和のシステム。大量生産大量消費。
効率よくモノを作れのシステム。

中国ですら、各省(山東省、河南省など)に権限を結構与えている。


今は、スピードの時代。

機動的に動くためには、ちまちま法案を衆参かけて決めていたのでは、無理。
その過程で、族議員が反対しまくって、結局動けなくなるわけです。

抵抗勢力が国レベルになると、どんどん増えていくので、何も決められない。
TPPの議論を見てみるとよく分かるはず。

地方であれば、人気の知事が出てきて、地方議員に影響を与えながら、
 条例を可決することは十分に可能。

地方であれば、ある程度、利益団体にまとまりがあるので、理解も得られやすい。
例えば、農業がメインの自治体と都市がメインの自治体とでは、
 政策の方向性が異なる
ため、
 国レベルではまとまらないが、
 それぞれの自治体レベルではまとまる可能性が高い。

そうなると、
 ソウルやシンガポールのように、都市がどんどん成長していくようになる。

 スピーディーな決定と時代にあった政策が可能。

農業がメインの自治体も、農業国家(オランダ、デンマークなど)を見習って、
 農業が発展する仕組造りをすることで、農業を中心とした成長が可能となる。

※これが参考になります。
http://www.katch.ne.jp/~anjomuse/exhibitions/nihon-den/namae02.htm

農業も大学と連携を強化し、イノベーションを起こしていけば、
 成長する産業になりえるが、JAにはそういった理念があまり感じられない。



国家に、成長する自治体が10程度できれば、
 その連携によって、国家も成長するようになる。

今は、地方が何かしようとすると、
 国家がしゃしゃり出てきて、法律でできないよ。
とじゃまをする。

その間に、海外都市がチャンスを奪っていく。

そうこうしているうちに、日本全体が沈没していく。



弱肉強食だ。
弱い自治体は、滅べと言うことか!

基本は、そうです。

弱い自治体は、
 強い自治体になるために、人材を育成し、産業を興し、独自性を発揮して、
 成長する方法を模索すべき。

今は弱くても、強くなることは十分に可能。
これが、自治体の知的成長戦略。

優秀な人物や、雇用を生み出す企業や事業主の税金を安くして、呼び込むのも方法の一つ。

地方の高校と連携して、地方の学生が東京の大学に行かないように囲い込むのも方法。
奨学金制度で、地方の大学へ入学させる。
税制優遇措置で、地方で起業させる。

お金を生み出す優秀な人材を育てたり、外から呼び込むようにする。

今の自治体が弱いのは、
 優秀な人材がいない
ため。

お金がないのは、稼ぐ人がいないため。

そういう人や企業を呼び込んでくる発想を持つ優秀な人が、
 政治や行政に携わっていない
ため。



すでに、グローバルな競争社会になっています。
働かざる者食うべからずの世の中です。

人や少しでも安くて、質の良い物が欲しいと思います。
そのためには、商品を提供する者は、必死で努力しなければならないわけです。

競争社会だからこそ、安くて、質の良い物が手に入る。
競争社会でなくなったら、イノベーションも生まれないし、つまらない商品ばかりになる。

それは嫌だ。でも、競争も嫌だ。
これは、両立しない。


日本は、もう一度、そういった原点に返る必要があるということです。
 
 ゆとり教育で失ったのは、グローバルな競争社会で一番必要なハングリー精神
です。

ゆとり教育の被害者は、そういう教育を受けてしまい、そういう環境に慣れてしまった生徒です。
職にありつけず、スキルも身につけられない。

これは、国家の責任です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安倍総裁をどう読むか。

2012年09月26日 | スキルアップ
安倍晋三元首相が自民党総裁になりました。
ロイター 平成24年9月26日
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE88P03720120926?feedType=RSS&feedName=topNews

これをどう読むか。

民主党としては、
 石原氏よりも選挙が戦いやすいかな。
という感じでしょうか。

日本維新の会は、安倍氏に入党してもらいたかったことから、
対応が難しくなりそうです。

民主党・自民党とは、敵対的なスタンスで選挙を行ったほうが、
国民の支持が得られるからです。

そうなると、安倍氏個人の攻撃ではなく、
 古い利権団体としての自民党
というラベルを張って、選挙を戦い、
 ある程度の議席を得たところで、安倍氏と協力して連立を組む
という戦略になりそうです。

ただ、
 叩き具合を間違えると、根に持たれて、その後の協力がしにくくなる
と言う点が難しい。

叩かないと国民の支持が得られない。
叩きすぎても、うまくいかない。

そのため、叩き具合で職人芸が必要となるわけです。
橋下氏はその辺が上手そうですが。


アメリカ大統領選などで、
 同じ政党で選挙戦を繰り広げた後に、副大統領になって協力する
という仲直りのケースがあります。

叩きすぎると、相手政党に有利となるため、仲直りをアピールするわけです。
前回の共和党の大統領候補者選挙では、ネガティブキャンペーンをやりまくった結果、
 国民の支持を失い、遺恨を残し、オバマに漁夫の利を与えた
という苦い経験があります。


日本維新の会としては、
 民主党は自滅
しているので、
 狙いは、議席数を大幅に伸ばすであろう自民党
なわけです。

そうすると、 
 自民党叩きに力を入れる
必要がある。

ただ、叩きすぎると、民主党に漁夫の利を与えた上、
 その後の選挙協力もしにくくなる。

橋下市長は、政治家になった後、公明党との関係を改善し、
 票田を確保した。
その上、
 日本維新の会でも公明党と一部選挙協力を行う
と報道されています。

これは、選挙戦略です。
公明党と自民党は選挙協力をするはずなので、
 公明党がバランスをとる
ような形になりそうです。
(公明党は日本維新の会のネガティブキャンベーンはできなくなる。)

日本維新の会は、
 候補者の質という点で、層が薄い
ので、
 選挙後は、自民とうまく協調しながら、自分たちの声(地方分権)を国政に反映させる
必要があります。


 候補者の質
というのは、結構重要です。

候補者の要件は、
 ある程度、知識があること(勉強会)

 ある程度、お金があること(維新の会では金は出さないとのこと)

これらの要件を満たす場合、立候補者となる確率が高い。
ただ、
 お金がある人は叩けば何かが出てくる
虞がある。

それが重なると、政党のイメージは一気に悪くなる。

これは、名古屋市議選で、減税日本から出馬した議員の不祥事を見るとよく分かります。
この議員は、辞職勧告を無視し、議員の椅子にしがみついています。
当て逃げは犯罪です。「名古屋市議 当て逃げ」で詳細が出てきます。

これが、日本維新の会が恐れていること。
大量の立候補者を集めると、チェックのミスがどうしても生じる。


では、自民党は?

安倍氏が総裁になったことで、目新しさがないのと、
一度逃げたというマイナスイメージが重なって、
 選挙という点からみると苦戦を強いられる
可能性が高いと思います。

逆にいえば、維新の会の躍進の確率が高くなったと言うこと。

石原氏が総裁になり、
お父さんと小泉進次郎議員あたりが担ぎ出された場合、
大きな起爆剤となった可能性があります。

自民党が勝利する方法は、
 小泉首相がとった戦略をアレンジして使う
というもの。

敵を設定して打ち砕く。
自分が正義のヒーローになる。
その際に、
 石原親子+小泉ジュニア
という戦闘力が高い議員がヘッドとして動くことで、
 抵抗勢力の破壊
というドラマが誕生するわけです。

しかし、安倍氏は過去に総理を経験している以上、
 何でそのときにやらなかったの?
 もう一回やっても、同じでしょ!
というクリティカルヒットが炸裂する疑問になす術がなくなる。

しかも、古き良き自民党の香りがしているので、
抵抗勢力の仲間のようなイメージを作られやすい。


日本維新の会にとっては、まぁ、良かったのかもしれないです。

とりあえず、
 民主と自民をセットで、旧態依然の政党。
 なにもできなかった政党。
とレッテルと貼る。

その上で、
 自分たちは、地方分権を推し進める新しいことをしようとしている
 変革の政党。

*****
現状を打破します。

今に不服がある人は、現状を変えることができる唯一の政党を応援して下さい。
自民も民主も、現状を変えることはできなかったわけです。
彼らには、もうすでにチャンスを与えた。
にもかかわらず、できなかった。
もう一度、チャンスを与えても、同じことの繰り返しではないでしょうか。

さぁ、今こそ、変革すべき時です。
*****


このロジックなら、
論理的整合性はあるので、説得力があります。



選挙は、個人的には、ぎりぎりまで延ばすのではないかと思います。
近いうち解散のあたりも、延ばすだろうなとは思っていたのですが、
一部のメディアは、9月説を報道していました。

今回も年内解散説が出ていますが、
 民主党にその度胸があるとは思えない
というのが、その理由。

責任感があれば、法案が通らない状況ならば、解散をするというのが、
責任ある政治家としての姿。

予算が執行できないと国家がパニックになるからです。
今、自治体にお金が払われず、財務力の弱い自治体は大変なことになっています。
(借入したりしています。)

国家としての責任ある姿とは言えないわけです。

ところが、平気な顔をしていられる。

さらに、違憲状態の解消に動いていない。
これは、司法権を馬鹿にしているわけです。

民主党というのが、
 労働者思想の塊でうんざり
ですが、
 責任感のなさでもうんざり
です。

自民党は民主党の自滅で、票を伸ばすでしょうが、
 維新の会は安倍総裁のおかげで、さらに票を獲得するチャンスを得た
と思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

問題を発見する

2012年09月25日 | スキルアップ
問題とは?

定義を
 回答を求める問い(デジタル大辞泉)
としておきます。

ただ、若干深めておきます。
 何のために、回答を求めるのか?
 →成果を出すため。

そうすると、ここでは、
 成果を阻害している要因
が、問題となりそうです。

要は、ボトルネック。
ボトルの首は、細くなっています。
その首が取り除かれると、スムーズに流れる。

このボトルネックが問題。


ただ、ここで分かるように、
 回答を求める問いかけ
をしない人にとっては、
 問題は存在しない
ということ。

別に、ちょびちょび流れていて何が悪いの?
なぜ、成果を求めるの?
現状でいいよ!

こういう人にとっては、問題は生じない。

ただ、
 問題は、より深刻な問題を生む。

つまり、
 別に、現状でいい
と思っていたのに、
 時代の流れで、現状の維持すらできなくなっていく。

現状でいいと思っていた人にとっては、
 現状が維持できなくなって初めて、
 現状を維持するためにはどうすればいいの?という回答を求める問い(問題)
が生まれる。

この段階で初めて、
 問題が露呈する。

この問題意識の差は、
 危機意識の差
につながるわけです。

日本人の多くは、危機感を実感していないので、
 問題の深刻さが見えていない。

韓国はIMF危機で、グローバル経済の恐ろしさを実感して、
 危機意識が芽生えた。

国家の破綻を防ぐため
国民が家中の金製品を持ち寄ったことがあるほど。

日本は、
 生活保護でなんとかなる
と思っている若者が今でも結構いるわけです。

きついガードマンなどは、どんなに広告を出しても集まりにくい。
仕事探しといいながらも、選んでいるというのが、若者の現状。


危機意識は、
 学ぶことで、生まれる。

世界を見たり、本を読んだりしていくうちに、
 まじめにやばいかもな
と思えてくると思います。

一番の違いは、
 危機意識のなさ
です。

飽食の国で、ハングリー精神が消えつつある。
日本の美徳を維持しながらも、
 肉食獣に食われずに、生き残るために、
 明治政府のような外交戦略が必要。

これは、個人でも同じです。
今やグローバル企業では、出世競争の相手は、韓国人、中国人、インド人。

国籍があまり関係なくなってきている。

安定した状況も、一気に変化する可能性がある。
アイフォン5が普及すれば、
 光フレッツなどの契約はどんどん解除されるはず。

激変の時代。

そのため、自分で問題を設定して、
 どうやれば、自分や自分の家族が幸せに生きられるだろうか?
という解決方法を模索していく必要があるわけです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

韓国の成長3

2012年09月21日 | 国家論
うまく自分に取り入れ、自分が幸せになる方法を考えて、実行する。

韓国の成長を個人に応用するなら、
 ITで自分の経費を削減する方法を見付ける。
 自分の取り柄となるコンテンツを磨く。
 他の人や智恵をうまく取り入れ、総合的なコンテンツを作る。
  (魅力的な友人を作って、自分のコンテンツ力を上げる。)
 戦略をつなぐ。
  チャングム⇒観光地の整備、コンテンツの充実⇒宮殿復旧(大規模プロジェクト)⇒歴史教育


もちろん、
 韓国には大企業頼みの経済システム、
 貧富の差の拡大、
 学歴偏重、
 知的財産権に対する意識の低さ、
 国際的協調に対する理解の不足、
 独創性の乏しさ、
 弱者保護の視点の欠如、地方の切り捨て、
 行き過ぎた競争優位の思想、
 他者との相互理解の不足、感情に流されやすい気質
といった問題もたくさんあるわけです。

ただ、
 大した資源のない国家が成長するための方法
のモデルケースとしては、一つの例になると思います。


ちなみに、
 今後、ウォン高になると、韓国経済はかなり厳しくなる
と思います。

日本からの観光客にとっては、エステと買い物でメリットが大きいから行くのであって、
 コンテンツの優先順位はそれほど高くない。

そのため、買い物の魅力がなくなると、観光客は激減するはず。

さらに、なんでも、飽きられるので、韓国ドラマも目新しさがなくなるとすたれていく。

サムスンやヒュンダイもウォン高になると、
 価格競争力を失う。

日本のシャープ、ソニーが苦しんでいるのも、円高の影響がかなり大きい。
多少良くても、価格が異常に高ければ、売れなくなる。

それを、すべて会社のせいにされても…
というのが、おそらく、シャープの言い分。

電化製品は、
 コモディティー化している
ので、
 価格競争になりやすい。

そのため、自国通貨が安い国家の方が得であるということ。
サムスンの売上上昇も、ここのところのウォン安に理由の一つがある。
もちろん、ソニーなどから技術者を引き抜いたりもして、技術力を上げてはいるが、
 最終的には価格。

日本はどうしたらよいのか?

これを、国家ビジョンとして考える必要があるわけですが、
 代表選挙で手いっぱい
なわけです。

問題意識はいろいろ見て回ると深められると思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

韓国の成長2

2012年09月20日 | 国家論
前回の続き。


仁寺洞(インサドン)や北村(ブッソン)あたりの町並みは、
統一感があって、観光客のみならず、地元の人でごった返している。

韓国では、地方自治体が中小の商品の保護のため、大型店舗を規制している。


韓国のインフラ整備が進んでいると感じるのは、
 地下鉄。

日本の場合、地下鉄では、駅以外ではネットに接続できないが、
 ソウルの地下鉄では、普通に通信可能。
ビジネスにとっては、ロスがなくなる。

さらに、駅のホームには、自殺防止の設備が完備。
(日本でもある駅が増えているが、ソウルでは天井までの壁になっている。)
加え、ソウルでは地下鉄の駅がやたらきれいで大きい。
(毒ガスに備え、マスクもある。)

日本でも、インフラ整備としてネット環境の整備、駅のリフォームは必要。
銀座や霞が関などは、
 天井も低く、駅もあまりきれいではない。


外国人観光客が快適に観光をするには、
 地下鉄などの整備は大切。

ただ、駅の外国語の標記などは、日本の方が進んでいる。


今、韓国が進めているのが、チャンドックン(昌徳宮)の復元事業。
チャングムが東南アジアでも人気になったのを受け、
 宮殿全体を復元し、観光資源と歴史教育の場とする目的。

IMF危機で、韓国の産業基盤の弱さが露呈。
外貨獲得には、観光やコンテンツ産業しかないと危機感を持ち取り組んだ。


日本は、
 ハイテク産業、自動車産業などの高い技術力、
 1億2000万人の市場、
 言語という参入障壁、
 固有の文化
などから、
 海外企業が入りにくい環境
であったため、
 自国産業が栄え、外貨獲得にも苦労しなかった。

国債発行もかなり多いにもかかわらず、
 国民がお金をたくさん持っていることから、信用力が維持され、
 低金利が実現している。
(世界的に見ても珍しい。)

その上、各国が通貨安を狙っているため、
 相対的に円高になっている。

これで、割りを食ったのがシャープなど電気機器メーカー。
シャープの凋落が明らかになっているものの、
 シャープは国内生産の割合が多く、円高で価格競争に負けたようなもの。

どんなにきれいな液晶でも、価格が為替変動の影響で2倍近くになれば、誰も買わない。


国家もそれほど、危機感を持たずに、漫然と国家運営をしていた。
そのすきに、
 韓国が破綻の危機感
から、
 国家運営を戦略的に行ったという印象。
(予算配分など。社会福祉など弱者保護は進んでいないのが特徴的。)

日本は、どこへ行こうとしているのか見えていないため、
 ビジョンがはっきりした後に、成長する可能性もある
ということ。

それが、インフラ整備、都市や地方のリフォーム、IT化の促進。
許認可権限の剥奪。若者の起業の促進など。

ただ、国家全体としてみると、
 韓国の地方経済は低水準
 韓国国民全体の生活水準は厳しい(ソウルは別)
ことからすると、
 問題が山積していることに変わりはない。
 
 地方経済、格差、失業(特に若者の失業)をどうするか。
大統領選も、この辺りが争点。

ちなみに、女性の大統領が誕生すると、
 世界に与えるインパクトは大きくなる
可能性がある。



*****

実際に目で見てみると、
 人から聞いたり、本で読んだりする
よりも、
 多くのことが学べる
と思います。

これが、問題意識につながる。

日本のどこが問題なのか?

なぜ、GDPで世界3位の国家なのに、
 幸せだと感じている人が少ない
のか?

なぜ、生活が厳しい人が多いのか?

どこに無駄があるのか?


こういったことは、他との比較から見つかることがあります。

他との比較をするには、
 他を学ぶ
必要があります。

韓国に対する国民のアレルギーは酷くなっていますが、
 個人的にはあまり関心がありません。

研究対象の一つに、主観を持ち込む必要はないからです。
 戦略的に優れていれば、積極的に取り入れたり、
 珍しいことをしていれば、モデルケースとして、自分に生かせばよい
ということです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

韓国の成長1

2012年09月19日 | 国家論
韓国の成長は、
 IT化とデザイン
がメインになっています。

今回、ソウルに行ってきたので、
ここでは、ソウルに限定して、まとめておきます。

まず、中国と異なり、領土問題の影響は全く感じませんでした。
日本人は、韓国国内の人から見れば、お客(お金を払ってくれる人)。
ビジネスにおいては、国籍よりも、利益を重視する。
これは、日本でも中国人観光客に優しいのと同じ。

中国の場合、いろいろな要素がからんでいるので、一概にはいえないものの、
地方からの出稼ぎ労働者の不満のはけ口となっているという面も大きい。

*****
最近では、ソウルのタクシーでナビは当たり前。
さらに、運転手は、スマホでやり取り。

タクシーの料金は、初乗り200円程度。
日本と比較した場合に、タクシーの料金でかなりの安さを感じます。
(日本人用のタクシーとして、10倍以上の請求をするケースがあるので、観光客は注意が必要。)

なぜ、その値段で済むのか?
これが、韓国のここ10年の成長の理由の一つ。

 低コスト=競争力

ガソリンは、日本のように暫定税率がないので、比較的安い。
(日本では、暫定税率で国に徴収され、国土系の利権団体の安定財源になっている。)
同様に、韓国は電気代が日本に比べて、かなり安い。
(これで、電力会社の待遇はかなり厳しい。日本のように準公務員のような手厚い給与ではない。)


 電気代が安い=コストが安い(全業種に通じる)

そのほか、日本の場合、
 法律による規制など許認可の関係で様々なコストがかかってくる。
最低賃金、雇用保険、社会保険など労務コストも、競争力からみると、マイナス要因。


また、そのほかのインフラも、
 天下り団体が関与しているので、かなり高くなっている。
高速道路が良い例。
韓国の場合には、有料道路はあるが、限定的で料金も安い。

高速道路の料金は、物流コストに影響するので、
 日本で高速道路料金が下がれば、アマゾンなどでの送料が劇的に安くなる可能性がある。

物流コストの削減により、個人のネットビジネスがさらに活性化する可能性がある。


このように、インフラは安く競争力もあるが、その反面、福祉には厳しい。

韓国の場合、国家の予算が、
 福祉にはあまり使われない。

福祉をどのように捉えるかは、かなり難しい問題だが(手厚ければよいというものではない)、
 日本のように生活保護で自治体(国家)が破綻に追い込まれるリスクは少ない。

韓国という国家は、
 ある意味、小さな国家。
そして、競争国家。

シンガポールなどをモデルにしている可能性が高い。
そのため、金浦や仁州などの整備や、チェジュ航空などの格安航空会社の参入など
 人の流れ
を活性化する方向に向かっている。

ただ、地方はまだまだ、成長の途上。
つまり、地方と都市部の生活格差が非常に大きいと言うこと。
日本のように全体の都市を整備していくというのではなく、
 ソウルに資源を投入して、シンガポールのような拠点をまず作る
というビジョンが見て取れる。

これは、おそらく、日本維新の会の国家ビジョンに近いはず。
大阪市周辺を拠点とし、成長のビジョンを作る。
そのためには、じゃまな国家の法律を変えていく。


このような小さな国家のビジョンは、一般に、
 貧富の差が激しくなる。

韓国の場合、
 一流企業に入れば、ある程度の生活レベルは確保される
のに対し、
 誰でもできるようなバイトなどは、時給300円程度なので、生活できないレベル。

受験競争が、激しいのは、そういう理由。
日本がゆとり教育といって、甘やかしているうちに、
 学習意欲や戦闘能力が高い学生を作っていた
ということ。

いかに国や日教組がグローバル化の流れを理解していないのかということの表れ。



韓国は、インフラ全体が安いので、
 仕事にありつけば、ぎりぎりの生活はできる。

若者などは、ITを駆使すれば、
 そこそこの生活はできる。

そのため、ITが重要となる。

ITの中心は、
 フリーコンテンツ。

ITを駆使すれば、
 必要な情報を無料で入手できる。

さらに、インターネットやメールを利用すれば、
 さまざまな手続も安くすむ。

ITは、コストを下げるために利用されている。


IMFで破綻して以降は、
 ITの導入や都市の再開発が進んでいる
のも、
 コストを下げながら、成長せざるを得ないという事情があったため。

このあたりは、
 日本の地方都市でもそのまま使える戦略。

例えば、
 学習塾で人気講師が呼べない地方
では、
 ITをうまく使って、ネットスクールを整備していく。

市役所の手続きなどもネットをうまく活用すれば、
 利便性が高いにも関わらず、低コストになる。

日本の場合、生活コストが異常に高いので、
 そのコストをいかにして下げていくか
ということが、問題。

日本はダウンロードの規制など、
ネット環境への介入方向に向かっている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

想像力を身につける。

2012年09月11日 | スキルアップ
短絡的な思考の人が増えています。

裁判官や警察官が盗撮して、職を失ったり、
一時の感情に任せて、暴行事件を起こしたり。

 この行動により、自分がどうなるのか。
この想像ができれば、
 大きな損失を招く
ことが分かるので、
 止めよう
という意識が芽生えるはず。

 想像力が足りない、あるいは、感情を止められない
ことで、
 誤った選択をしてしまう
ということです。


知識と想像力を身につけておけば、
 自分にとって最もよい行動がとれる
ので、
 目的達成に近づきます。


知識は、本や人から増やすことができる。


想像力はどうすれば身につくの?

経験。

想像力は、
 ある意味、視野を広げる
ということ。

例えば、井の中の蛙に、
 大きな海を想像してみな
といっても、無理。

見たことないので。

蛙が海に行けば、
 大海も想像できる
し、
 波

 魚
も想像できるようになる。

見ていない湖だって想像できる。
海から湖を想像するのは、類推解釈。

 同じようなものだけど、真水なんだよ。
 想像してみな。

なんとなく、こんなのかなとイメージできる。


想像力を磨くには、
 想像の基礎となる経験を積んでいく
ということ。

毎日同じ生活をするのではなく、
 いろいろなことにチャレンジしてみる。

同じ職場の友達だけではなく、
 あったことがない職種の人と話してみる。

いろいろな映画を見たり、音楽を聴いたり、美術館に行ってみたり、
行ったことのない街を探索する。

歴史を学んだり、史跡を探索する。


想像の基礎ができると、
 類推解釈

 反対解釈
により、
 想像できる領域が一気に拡大していく。


ただ、踏み込んだことのない領域は、
 不安がいっぱい。

そこで、勇気を持ってチャレンジ。

すると、新たな思考ができるようになる。

 今の自分の人生は、閉塞感いっぱいだなぁ。
と思ったら、
 新たな領域に足を踏み出す。


閉塞感いっぱいの日本を打開する方法も同じ。
 新しい国家ビジョン、新しい組織を作る。

視野の広い政治家や官僚が増えれば、
 閉塞感を打ち破ることができる
かもしれません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

役立つ情報を手に入れる。ゴミを排除。

2012年09月06日 | スキルアップ
役立つ知識を手に入れる。

どうやって?

これが、ポイント。

最近は、フリー戦略がはやっているので、
 メアドを登録しようものなら、ガンガンメールが送られてくる
ことになるはずです。

初めはフリー⇒リスト化⇒メール送りまくる

喜ばれる情報ならよいわけですが、
 残念ながらゴミの方法が多い。


役立つ情報をいかにして入手するか?



実は、この視点がある人とない人で、かなりの差がつくと思います。
例えば、
 補助金。

リフォームすると、国や市町村から補助金がもらえることがあります。
しかし、これは、申請しないともらえない。
情報があれば、お金がもらえる。

災害なども、どこで支援物資の配給があるかの情報があるかないか。
情報は死活問題。


最近は、携帯やブログ。インターネット。

ただ、
 問題は、玉石混交である
ということ。

デマも問題となりました。

ここで、一つのファクターがお金を払うかどうか(有償か無償か)。
フリーは、大して責任が生まれないので、情報の精度が落ちる。
このブログも、個人が空いている時間に書いているもの。
たいした価値がないとみる方が無難(笑)。

もちろん、何か売っていれば、別の目的があるので、
 情報の精度は上がる。


一般的に、お金を払う情報(有償)の方が精度が上がる。
これは、提供する側の立場に立てば、明らか。


そこで、
 本というツールは、情報の精度が高い
とみることができるわけです。

ところが、
 最近は、この本もマーケティングツールとして使われる
ので、
 すかすかな本もいっぱい。

そこで、
 著者を見る。

 1か月で●億円売り上げた系
は、
 自分の目指すところと違うかな
と排除したり、
 大学教授だと、実務的なものではないかな
と排除したり、
 目的に応じて、ファクターを設定し、ふるいにかけていく。


それでも、分からないよね。

確かに。

そうなると、
 書評。
 口コミ。

ただ、それだと、情報の均一化が起きる。



この情報の均一化は、
 本のインフレが進んでいる現在、かなり深刻。

特に、ぽっと出のコンサルタントの本を読むと、
 同じエピソード!
 同じ例え!
 同じ手法!
なんてことが・・・

これは、ネタ本が同じということ。

だったら、
 ネタ本、読んだ方が断然いい!


そのため、僕が重視しているのは、
 大きな本屋の散歩。

こうすると、
 口コミにもかからないレア本と出会える。

案外、そういう本の方が、
 セールス目的でないので、良書だったりする。


イメージは、骨董屋で本物を見極める目を養う。

口コミで買うのは、
 いかさまの親父や商用広告で商品を買うのと同じ。

通は、
 自分の気に入ったものを自分の目で判断して買う。


映画もそうだと思います。
必ずしも、ヒットする映画と、良い映画・役立つ映画は、同じではない。

マーケティング戦略がうまくいけば、ヒットすることもある。


ここで、目的に戻る。

 その情報が、ヒットした本に書いてあるかどうかなど、どうでもよい。
 その情報が、自分の人生を豊かにするかどうか。
これが大事。

そのためには、
 情報の目利きになる。

そのためには、
 できるだけ、多くの本を読んで、自分の目を育てていく。

 その本を手にするたぁ、お兄さん、目利きだね。
と、知的な人に言ってもらえるような、
 そんなスキルを身につける。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

知的成長の方法論2 問題の発見

2012年09月04日 | スキルアップ
では、どうやって、問題を発見するのか?
問題発見能力は、どうやったら身につくのか?


これが、
 問題意識を持っているかどうか
です。

世の中には、問題意識を持っていない人がたくさんいます。

なんとなく、毎日を送っている。
それほど、変わらない毎日。

そして、気が付いたら、
 自分がとんでもなく不利な状況に追い詰められているということに気づく。

この時点では、
 コントロールできない領域にいる
ので、
 打つ手は限られている。

*****

例えば、
 自分の会社がつぶれたらどうなるだろう。

これが、問題意識。

 今、再就職できるかな。
 俺が他の会社で通用するスキルあるのかな。

仮に、失業保険受給期間までに再就職できなかったらどうなるだろう。

これも、問題意識。
 住宅ローンが払えなくなりそうだ。


住宅ローンが払えなくなったらどうなるのかな。
 えっ、6カ月で強制執行される可能性!!

強制執行されたら、どうなるのかな。
 売りに出た近くの家が、1680万円だったな。
 そうすると、残債を全部払えないぞ。
 


*****

これが、問題意識。

問題意識を高めるためには、
 知識と想像力
が必要であるわけです。

無知であれば、世の中の流れに、ただ流されていくだけ。
 バブルに踊り、不況を嘆く。

この場合だと、会社がつぶれたり、リストラされた時点でようやく気がつく。


知が加わると、
 流れの先を読み、流れに乗ることができる。

つまり、
 知識は、サーフィンのスキルのように、波に乗って、目的知を目指すための道具。


知識は道具にすぎないので、逆にいえば、
 道具ばかり持っていても仕方がない
のと同じように、
 知識ばかりあっても仕方がない
わけです。

大切なのは、
 自分の目的地にたどりつくために必要な道具(知識)
を用意する。

テレビタレントの名前を全く知らなくても、
 たくさん稼いで幸せに生きていく
ことはできる。


*****

問題の発見のためには、
 役立つ知識と想像力を手に入れる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

知的成長の方法論

2012年09月01日 | スキルアップ
今よりも、知的に成長したい。

でも、どうやって?

よし資格を取ろう。
予備校で、契約。

無事に合格。
あれっ、稼げないぞ。

自分は、知的に成長したのだろうか?

*****


知的に成長するということは、
 スキルアップする
ということと同じようなもの。

ただ、お金を稼ぐということとは、
 必ずしも直結しない。

これが、重要。

資格ビジネスの広告を鵜呑みにすると、
 なんか違うなぁ
と言う感じになってしまいます。

資格を取ったからと言って、
 その人がガラリと変わる
わけではない。

最高級の資格といわれる医師や弁護士なら別では?

最近のニュースでは、そうではないということが、伝えられているはず。
食べていけない若手弁護士がいるとか。


知的成長において、一番重要なものは、
 問題を解決する能力
だと思います。

ただ、解決能力が高ければよいというわけでもない。

そもそも、
 何が問題かが分からない
のでは、どんなに問題解決能力が高くても無意味。


そのため、
 問題を発見する能力
と、
 問題を解決する能力
を共に身につけていかなければならない。


では、どうやったら身につくのか?


*****

今の政治家は、この両方のスキルが足りない。

そもそも、
 今の日本で、何が問題なのか。
 それを、同解決すればよいのか。


いや、分かっているさぁ。
 少子高齢化が問題だ。
 年金が問題だ。
 既得権益が問題だ。
 食料の自給率の低下が問題だ。
 農業が問題だ。
 エネルギー不足が問題だ。
 いやぁ、円高が問題だ。
 生活保護の急増が問題だ。
 地球温暖化が問題だ。
 韓国との領土問題が。
 アメリカとの関係が。
 日本企業の空洞化が・・・
 ・・・・・

 フリーズ。


問題の発見不可。

国会議員は、さらに、
 自分たちの利権団体が問題としていることに縛られる。

そのため、
 そもそも、問題の発見がうまくいかない。

ここ数年で、抜本的な改革で成功したことはなく、
 付けたしや修正的な政策がほとんど。

(あえて、抜本的な改革をあげると、
 裁判員制度。これは、制度としてのインパクトがかなり大きい。
 国民に司法権に参画させる義務を負わせるという憲法構造に関与するため。
ただ、なんとなく、法務省の予算取りのような感じで、
ロースクール制度と同じように、国益にかなっているのか微妙。)

*****

国家ビジョンが描けないというのも、
 問題が把握できていない
からです。

 一番の問題を解決する
というのが、
 国家ビジョン
と繋がるためです。


例えば、自分の家族を国家ととらえる。


問題。
 この狭いぼろぼろのアパートから引越ししたい。

問題解決の手法。
 家を建てよう。

○○家ビジョン
 「2013年秋までに頭金1000万円を貯めて、家を買う」

これにより、
家族のメンバーに、必ずやり遂げなければならない役割が生まれます。
 父 収入を増やす。残業するぞ。
 母 パートをする。家計は節約。
 長男 絶対に公立高校に合格する。交通費が安い自転車で行けるところ。
 次男 パート中の母の家事をサポートする。
 長女 アルバイトでおこずかいを稼ぐ。パートの母をサポートし、食事を作る。

これで、家族念願の家を買う!

これが、ビジョン。


こういう家族は知的な家族です。
 目的を設定し、
 最も効率的な方法を考え、
 自分の役割を自覚し、
 共同体の利益を実現する。
 
 共同体の利益の実現により、その共同体に所属する個の利益を実現する。

みんな
自分の部屋が欲しい。
快適な大きなお風呂が欲しい。
近代的なシステムキッチンが欲しい。
大画面のテレビを備えたリビングが欲しい。
と思っている。
その実現のため、
 目的を達成するために協力する
というわけです。

これは、国家も同じ。

それを議論により定めていくのが、
 国会。

それが機能していないのが、現状。


知的成長のステップ。
 何が問題かを見極める。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする