年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

社会復帰準備のための講演

2016-08-08 20:24:00 | Weblog
 毎月の月初めの1週目か2週目にまだ釈放が決まっていない刑余者を集めて90分の講演を持っている。聞く方の人はある一定の能力、ある程度似通った年齢層を集めているわけでもなく、バラバラだから教室に入って初めてのご対面につき瞬時に話の内容をどれくらいのレベルで話す方が良いか、などと一瞬の判断を求められることが多い。
 でも自分はひとえに教室にいる刑余者全員と勝負するような挑み方をしている。というのも90分間のうち一人でもよそ見をさせたりあくびをする者がいれば私の負け、逆に90分間私を凝視させ瞬きもすることもないほど惹きつけさせれば私の勝・・と云うようなことである。しかし私の独りよがりの気もするが・・・。
 本日の私の案

 まぁエエ加減な話の中味ではあるが・・
今日のメインは、これにした。つまり永六輔作詞その歌のこと。

坂本九 の歌   永六輔作詞
「上を向いて歩こう」の歌の意味を考えてみる

上を向いて歩こう 涙がこぼれないように 思い出す 春の日 一人ぼっちの夜
上を向いて歩こう にじんだ星を数えて 思い出す 夏の日 一人ぼっちの夜
しあわせは 雲の上に 幸せは 空の上に 上を向いて歩こう
涙がこぼれないように 泣きながら歩く 一人ぼっちの夜
思い出す 秋の日 一人ぼっちの夜
悲しみは星のかげに 悲しみは月のかげに
上を向いて歩こう 涙がこぼれないように 泣きながら歩く
一人ぼっちの夜 一人ぼっちの夜

涙が出るのを押えきれないが、こぼれるのを我慢するほど耐えているものはいったいなんだろう・・と問いかけてみた。一人ずつ聞いてみた・


「生きているということは」 の歌をじっくり考えてみる

生きているということは 誰かに借りをつくること
生きていくということは その借りを返してゆくこと

誰かに借りたら誰かに返そう 誰かにそうしてもらったように
誰かにそうしてあげよう

生きていくということは 誰かと手をつなぐこと
つないだ手のぬくもりを 忘れないでいること
めぐり逢い 愛しあい やがて別れの日 その時に悔やまないように
今日を明日を生きよう
人は一人では生きてゆけない 誰も一人では歩いてゆけない

生きているということは 誰かに借りをつくること
生きていくということは その借りを返してゆくこと
誰かに借りたら誰かに返そう 誰かにそうしてもらったように
誰かにそうしてあげよう


皆借りを作ったと思えることはないか、娑婆の生活で・・と尋ねてみた。一人ずつ。
答えの中で独りまっとうな意見だと思う人の両腕は文身が彫られていた。

そして、「こころ塾」のすでに卒業された人、うつで苦しんだ人が上梓した本「自分とのたたかい」から皆の気持ちと共通するのではないかと自分が思える個所をピックアップして皆に問うてみた。