東京出張の機会に三十年ぶりに浅草へ行った。テレビドラマの”あんどーなつ”を観ているので行きたくなったからだ。
上が浅草寺(せんそうじ)で下が浅草神社(あさくさじんじゃ)
仲見世を抜けると正面が浅草寺で、右手の奥まったところが浅草神社である。その立地の所為だろうか、浅草寺は大層な人混みだったが浅草神社は閑散としていた。
浅草寺の創建は推古天皇の時代にまで遡り、地元の漁師が隅田川で漁をしているときに見つけた聖観音像を本尊としたものだが、寺の秘仏であるため誰も見たことがないらしい。有名な雷門や仁王門は平安時代の10世紀に建てられ、浅草寺が文献に登場するのは鎌倉時代の吾妻鏡からだそうだ。鎌倉時代の後”深草”院二条による”とはずがたり”にも浅草の寺が語られていたが、これは”深草”に懸けたシャレだろうと鈴木小太郎氏は言っていた。
浅草神社の縁起は聖観音を見つけた漁師を祀ったものなので社格は江戸一低いそうだ。人気がなかったのは社格の所為だったのだろうか。確か先週のドラマ”あんどーなつ”でほおずき職人の内儀がお参りしていたのも神社ではなく浅草寺のほうだった。三社祭で有名である。
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