行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ニホンカワトンボ

2022-05-21 20:00:41 | 昆虫
4月下旬、
今年も谷戸の小河川でニホンカワトンボを撮りました。
美しい翅色、体色をした、
イトトンボより太く、シオカラトンボなどより細身のトンボです。


発生して間もない未成熟の個体、
体色は光沢のある美しい青緑色です。


これもまだ未成熟個体、
成熟個体に比べ翅の橙色は少し淡色。
また、橙色の翅を有すのは全部雄だそうです。


煌く水の上、
成熟しだしたニホンカワトンボの雄、
腹部が白い粉をふきだしています。


成熟した雄は全体に白い粉を吹き、
体色が水色ぽくなります。


水辺に繁ったクレソンに成熟したニホンカワトンボの雄。
ここにはホタルの幼虫の餌となるカワニナを増やすため、
クレソンが植えられ、それが川のところどころに繁っています。


翅が無色透明の個体を写しました。
翅の縁紋が紅色なのでこれも雄です。


翅が無色透明で縁紋が白色なのでこれは雌、
腹部が全体的に太いことからも雌と確認できます
体色は青緑色、未成熟な雌です。


成熟した雌。
体色が光沢のある金色になります。
上の未成熟個体に比べて、尾部の産卵器も発達して見えます。
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小さな谷戸の小道にて

2022-05-20 20:00:30 | 花,植物
4月27日、
京王線のガードを抜けて、
小さな谷戸道を歩いて見ると、
谷戸の景色は春から初夏に移り変わっています。


ここは舗装のされていない土道、
そんな雨上がりのぬかるみ道を進むと、
道を覆うようにフジが薄紫色の花を垂らしていました。


林縁には早くもミズキの花、
階段状に広がる枝葉にたくさんの白い小花が上向きにつきます。


ミズキの横には下向きにたくさんの蕾、
エゴノキです。
もう10日もすれば枝いっぱいに白い花が見られそうです。


エゴノキの下の藪の中に、
クワ科ヒメコウゾが花をつけていました。
雌雄同株異花、白い球形の花は雄花、
上の方に少し見えている紅い球形の花が雌花です。


休耕地に群生して咲いたハルジオンにアオスジアゲハ、
近寄ると、すぐ近くに来てくれました。


田んぼの用水のコンクリートにトンボの姿、
春に見られるシオヤトンボ、その雌です。
黄褐色で腹部に黒条が入ります。


シオヤトンボの雄。
このトンボ、コンクリートや地面によくとまります。
体色はシオカラトンボに似ますが、
少し小型、腹部がシオカラトンボに比べて太目です。








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ハクウンボクの花

2022-05-19 20:51:04 | 花,植物











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ギンラン、ササバギンラン

2022-05-18 20:00:15 | 花,植物
4月下旬、今年はギンラン(銀蘭)も何株か見つけました。
キンランに比べて小さく目立たなく、
見ることの少ないギンランです。
そしてよく似たサササバギンランがあり、
少しややこしい感のあるギンランです。


ギンラン(銀蘭)
ラン科キンラン属の地生ランの一つです。
4~5月、茎先に数個の小さな白色の花をつけます。
花はキンラン以上に開きません。


草丈はキンランより小さく、
林間の薄暗い所に咲き、見逃してしまうことも多いギンランです。


ササバギンラン(笹葉銀蘭)。
ラン科キンラン属の多年草、
ギンランによく似た白い花をつけ、ギンランと同じような場所に生育します。


ササバギンランはギンランよりやや大きく、
葉が花序より高い位置にくるか、同じ高さになります。


また、長い苞葉があり、
下部の1-2個の苞は花序より長くなることもササバギンランの特徴です。


この個体、葉の一つが花序とほぼ同じ高さ、
しかし、苞は花序より短い。
ギンランかササバギンランか迷います。
ギンラン、ササバギンランともに距は突出ますが、
ギンランの方がやや長いとの記載があり、距からギンランと判断しました。


これもギンランと思って写しましたが、
葉の一つが花序とほぼ同じ高さで、
距が上のものに比べて少し短いようにも見えます。
これはササバギンランでしょうか。
ササバギンランは苞が花序より上に伸びることが特徴ですが、
中には苞が花序よりも低い個体もあるとのこと。
筆者には、両者の判断は難しい。
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キンラン

2022-05-17 20:00:32 | 花,植物
自宅近くの公園の林間に今年もキンランが
たくさん咲きました。


晴れ日の4月24日、
そろそろキンラン(金蘭)が咲いている頃と、
久しぶりに稲城中央公園の林間の遊歩道を歩いて見ました。


遊歩道の横や林の中のところどころ、木漏れ日の中に、
予想どおり、キンランの黄色の花が開いていました。
毎年4月下旬になると、
ここ中央公園の林間には数多くのキンランが咲き出します。


キンランはラン科キンラン属の多年草、
山や丘陵の林の中に生える地上性のランです。
名は黄色(黄金色)の花をつけることに由来、
よく似たギンラン(銀蘭)は白い花がつきます。


落ち葉や倒木などを栄養源にする腐生菌と共存、
周辺環境と土壌環境が生育の絶対条件であり、
庭などに移植しても生育しません。
もともとは里山に普通に見られる野生ランでしたが、
里山の環境悪化、乱獲などにより、個体数が減っています。


4月~5月、茎を30-70cmに伸ばし、茎の先端に黄色の花を総状に咲かせます。
花は全開せずに半開きのまま、
花弁は5枚で3裂し、唇弁には赤褐色の隆起があります。


南山のキンラン(4/30)。
ボランティアの人により、
森の手入れがされるようになり、
南山にもキンランが増えてきているようです。
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河原でセッカ

2022-05-16 20:00:11 | 
4月25日の多摩川河川敷、
セッカが「ヒッ ヒッ ヒッ ヒッ」とさえずりながら茅原の上空を飛び、
チャッチャッと鳴きながら茅原に下りてきました。


チャッチャッと鳴いて下りたあたり、
川岸の茅の枯れ茎の中にセッカを発見。


乱立する茎の中にいるので安心しているのでしょうか、
かなり近づいて、小さなセッカが撮れました。


川岸のオギの枯穂にもとまりました。
少し遠くでしたが、逃げられる前に一枚。


いつも思うのですが、
穂が折ることなく、こんな細穂にじっととまっていられるのが不思議です。


逃げられるかもと思いながらそっと近づいて一枚。
小鳥の中でも小さなセッカですが、
背景に邪魔がないので、ピントがしっかり合いました。


全長は約13cmほど、
成鳥夏羽は頭の上が褐色で、体の上面は黄褐色に黒褐色の縦斑が見られます。
体下面は淡い黄褐色で、尾羽は黒褐色で先端が白色です。
ピンク色の脚が目をひきます。



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ツマグロヒョウモン、ミヤマチャバネセセリなど

2022-05-15 20:00:14 | 昆虫
4月25日の多摩川河川敷の草原、
ギンイチモンジセセリ以外にも春の蝶がいろいろ見られました。


ツマグロヒョウモン♂がイタドリの若葉にとまりました。
今年初見のツマグロヒョウモンです。
よく見るとイタドリの若葉には、小さな甲虫がたくさん発生しています。


ツマグロヒョウモン。
他のヒョウモンチョウは年1回、6月ごろに発生しますが、
ツマグロヒョウモンは年に何回も発生します。
そして、4月に最初の発生があるようです。


やはりイタドリの若葉にミヤマチヤバネセセリ。
イチモンジセセリなどに似ますが、
後翅中央の大きな白斑が特徴的、近似の他種と区別ができます。
4~ 9月にかけて年2回発生、
ミヤマの名がありますがなぜか河川敷でよく見られます。


ハルジオンの花にモンキチョウ。


ヒメウラナミジャノメ。
春の河川敷にこの蝶はたくさん発生していました。


ベニシジミ。
ハルジオンの花は春の虫たちの重要な蜜源、
特にベニシジミはこの花によく吸蜜しています。


カラスノエンドウの葉に
ルリシジミがやっととまってくれました。


カラスノエンドウの花にセセリ蝶?
調べて見ると蛾、ヤガ科ツメクサガです。


ハルジオンの花にもツメクサガ。
この形でとまると蛾ということが分かります。
ツメクサガは日中に活動する蛾、花によく吸蜜するようです。
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ギンイチモンジセセリ春型

2022-05-14 20:00:02 | 昆虫
多摩川の河川敷に
ギンイチモンジセセリの春型がたくさん発生していました(4/22、4/25)。


ギンイチモンジセセリ。
小型のセセリチョウ、
4月に発生する春型は翅裏の後翅の付け根から外縁に向かって、
1条の銀帯が入り、これが見どころであり、名の由来でもあります。


環境省によるレッドリストでは
準絶滅危惧に評価されているギンイチモンジセセリですが、
局所的には多く見られ、
時期があえば、河川敷の草原にたくさん発生しています。
食草はススキやオギなどイネ科植物。


4月22日、ギンイチモンジセセリを探して、
ススキやオギの枯れ藪を探ると、
ギンイチモンジらしき蝶が飛び出して来て、ヒラヒラと飛び続けます。
しかし、生い茂る萱藪の中、追いかけるのが難しく、証拠写真しか撮れません。
あきらめて帰路、土手下の草原を歩いていると、
咲き始めのハルジオンの花に吸蜜するギンイチモンジセセリが数頭いました。


4月25日、再び土手下の草原へ。
バルジオンの花を探すとギンイチモンジセセリが簡単に見つかりました。
しかも、吸蜜しているときは逃げずにいるのでじっくりと写せます。
ギンイチモンジセセリも花に吸蜜し、特に白色の花を好むとのことです。


雌雄で翅色は同じですが、
腹部の太さの違いで雌雄が分かります。
この個体は腹部が太いので雌。


この個体、
上のものに比べると腹部が長くて細く見えます。
雄です。


2頭がハルジオンの花の周りで絡んでいました。
ギンイチモンジセセリの翅表は黒褐色、
飛ぶとこの黒褐色と裏面の黄土色が交互に現れます。


ハルジオンの花にカミキリムシに似た青色の甲虫が写っていました。
春の河川敷にはいろいろな昆虫が見られます。
ギンイチモンジセセリは年2回、暖地では年3回発生、
春型は4~5月、夏型は7~8月に発生、
夏型は銀色の帯が薄くなり、魅力度が落ちます。
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雌雄ツバメシジミ

2022-05-13 20:00:27 | 花と虫
春の河川敷で雌雄のツバメシジミを写しました(4/22)。


土手下の草原に咲き出したハルジオンに
ツバメシジミが懸命に吸蜜。
羽化して間もない新鮮な個体、傷みもなく、色もきれいです。


少し覗いた翅の表が濃褐色、雌の個体です。


上とは別の雌の個体です。
翅裏面は灰白色で後翅に朱色紋があり、尾状突起があります。
これらはツバメシジミの雌雄共通仕様です。


カラスノエンドウの葉に翅を広げたツバメシジミがいました。
春から秋まで姿の見られるツバメシジミですが、
春のツバメシジミ雌の翅裏表は濃褐色の地に
淡青色が混じりけっこうきれいです。


ツバメシジミの雄が翅裏を少し見せて、
カラスノエンドウにとまりましたいました。
よく見るとカラスノエンドウの花は珍しい白花です。
幼虫の食草はマメ科植物、
カラスノエンドウの花はツバメシジミのお気に入りのようです。


別の日の撮影になります。
翅を広げたツバメシジミの雄を写しました。
雄の翅表面は淡紫青色、ヤマトシジミの雄とよく似ます。

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オニグルミ

2022-05-12 20:00:55 | 花,植物
多摩川の河川敷にて、
雌雄異花のオニグルミを写しました(4/22)。


オニグルミ(鬼胡桃)。
クルミ科クルミ属の落葉性の高木、
日当たりの良い水辺を好み、川沿いによく自生し、
ここ多摩川の河川敷にもよく生えています。


オニグルミは雌雄同株異花。
4~5月、全く形状の異なる雌花と雄花が同じ木に咲きます。
雌花序は長さ10cmほどで、7〜10個の雌花がまばらについています。
花柱は2裂し、柱頭は濃赤色、緑の葉の中で目をひきます。


雄花序は尾状で緑色、
前年枝の葉腋から複数がまとまり垂れ下がります。
雄花序にはたくさんの小さな雄花が密集してついています。


葉は互生し、大型の奇数羽状複葉です。


4月7日に写していた咲き始めの雄花。
花も葉も若葉色、この時点では雌花はまだ見られません。


子房が膨らみ、クルミの原型ができていました(5/8)。
日本で自生するクルミで実が食べられるのはこのオニグルミとヒメグルミ。
オニグルミの実は縄文時代から食用として利用されていたようです。
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