行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ギンイチモンジセセリ春型

2022-05-14 20:00:02 | 昆虫
多摩川の河川敷に
ギンイチモンジセセリの春型がたくさん発生していました(4/22、4/25)。


ギンイチモンジセセリ。
小型のセセリチョウ、
4月に発生する春型は翅裏の後翅の付け根から外縁に向かって、
1条の銀帯が入り、これが見どころであり、名の由来でもあります。


環境省によるレッドリストでは
準絶滅危惧に評価されているギンイチモンジセセリですが、
局所的には多く見られ、
時期があえば、河川敷の草原にたくさん発生しています。
食草はススキやオギなどイネ科植物。


4月22日、ギンイチモンジセセリを探して、
ススキやオギの枯れ藪を探ると、
ギンイチモンジらしき蝶が飛び出して来て、ヒラヒラと飛び続けます。
しかし、生い茂る萱藪の中、追いかけるのが難しく、証拠写真しか撮れません。
あきらめて帰路、土手下の草原を歩いていると、
咲き始めのハルジオンの花に吸蜜するギンイチモンジセセリが数頭いました。


4月25日、再び土手下の草原へ。
バルジオンの花を探すとギンイチモンジセセリが簡単に見つかりました。
しかも、吸蜜しているときは逃げずにいるのでじっくりと写せます。
ギンイチモンジセセリも花に吸蜜し、特に白色の花を好むとのことです。


雌雄で翅色は同じですが、
腹部の太さの違いで雌雄が分かります。
この個体は腹部が太いので雌。


この個体、
上のものに比べると腹部が長くて細く見えます。
雄です。


2頭がハルジオンの花の周りで絡んでいました。
ギンイチモンジセセリの翅表は黒褐色、
飛ぶとこの黒褐色と裏面の黄土色が交互に現れます。


ハルジオンの花にカミキリムシに似た青色の甲虫が写っていました。
春の河川敷にはいろいろな昆虫が見られます。
ギンイチモンジセセリは年2回、暖地では年3回発生、
春型は4~5月、夏型は7~8月に発生、
夏型は銀色の帯が薄くなり、魅力度が落ちます。
コメント
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