行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ノアザミ、キツネアザミ

2022-05-24 20:00:21 | 花,植物
4月下旬の散歩道、
ノアザミとキツネアザミが咲き出していました。


ノアザミ(野薊)。
キク科アザミ属の多年草、
日当たりのよい山野に生え、初夏から夏に花を咲かせます。
アザミは秋に咲くものが多く、この時期に咲くアザミはノアザミです。


草原に何株かのノアザミを見つけましたが、
まだ4月の下旬、どの株も咲いて間もない花や蕾の状態です。
マクロレンズにつけ換え、その蕾と萼片の模様を写して見ました。


アザミの花はいくつもの小さい筒状花の集まりです。
その筒の中から雄しべが伸びてくると開花の始まり、
外側から中心に向かって咲きます。


花序は頂に上向きに直立してつく頭状花序で、
すべてが筒状花(管状花)で構成されます。
花色は紅紫色、まれに白色のものもあるようですが、
見たことはありません。


5月になって撮ったノアザミ。
筒状花から雌しべが現れた雌性期の花です。
雄性先熟のアザミ、咲き始めは筒状花から雄しべが現れ、
昆虫などの刺激により、雄しべが花粉を出す雄性期。
そして雄しべが引っ込むと、雌性期、雌しべが顔を出してきます。
他の花からの花粉をつけた昆虫がそこにとまり受粉します。


4月の田んぼに群生したキツネアザミに
春の小さなアゲハチョウが吸蜜に来ていました。


キツネアザミ(狐薊)はキク科キツネアザミ属の2年草。
4月~ 6月、道ばたや田畑にごく普通に見られるいわゆる雑草です。
花がアザミに似ますが、キツネアザミ属でアザミとは属が異なります。
名はアザミのようであるがアザミではない、
まるでキツネに化かされているようだというところからつけられたとのこと。
コメント
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