ウワミズザクラ、イヌザクラ

ウワミズザクラ(上溝桜)とイヌザクラ(犬桜)。
開花時期がほぼ同じで、ブラシ状の花をつけることで、
似た植物として一緒に扱われる両者です。


谷戸の湿地の林のウワミズザクラが
たくさんの白いブラシ状の花を咲かせていました(4/17)。
３日ほど前に来た時には気が付かなかったので、
あっという間に咲きそろったようです。


林のすぐ横は京王線の線路、
ウワズミザクラの向こうに電車を入れて見ました。


週一回、テニスを楽しんでいるコートの近くにも
ウワミズザクラが咲いていました(4/19)。
ウワミズザクラはバラ科ウワミズザクラ属の落葉高木、
山野に自生し、やや湿潤した環境を好みます。
名のようにサクラの仲間ですが、
ブラシのような房状の花は他のサクラとは様子を異にします。


4月中旬過ぎ、葉の展開後に開花し、
新枝の先からのびた長さ8〜15cmの総状花序に白い花が多数密集してつけます。
一つ一つの花は直径約6mmほどと小さく、花弁は5枚。
花序の下部には葉が3〜5個見られます。


4月19日、イヌザクラも花をつけていました。
バラ科ウワミズサクラ属、
山野に自生するサクラです。
ウワミズサクラとよく似て穂状の総状花序にたくさんの花をつけます。


葉の展開後に開花、
花色は緑色かがった白色で鮮明な白色のウワミズザクラに比べて目立ちません。
また花序は10cm以下と小さく、
花序の下部に葉がないのもウワミズサクラとは異なります。