隠ぺいを平気で行う体質は日本の組織の根本にある。国会、官公庁、教育界、JONなど全ての組織に隠蔽体質が備わっているのである。こんな日本で再びオリンピックが出来るのだろうか。外国から見たら、体育会系はまるで暴力組織である。暴力を「愛の鞭」という言葉で誤魔化している。民主主義社会ではなくヤクザの社会と同じである。暴力団が暴力を奮うと法律に触れるが、教育界や体育会系で暴力を奮うと不法行為に問われないという。
JOCと日本体育連盟は役員を全員交代させるべきではないか。暴力沙汰を起こしても平然と構えている姿は、暴力団と同じである。今回は女子柔道が問題になっているが男子柔道はどうなのか。暴力を指導の一部と考えている今の体育会系の人間は、スポーツを名乗る資格はない。スポーツとは暴力を以って支配するものではない。暴力を使わなければ強くなれない、と勘違いしている体育会系の人間にスポーツは向かない。
監督が暴力を使って選手に当たっていたことが表面に出ても、処分できない組織は解散すべきである。新しい組織を造って、近代的な育成システムを確立しなければならない。それが出来なければ日本で再びオリンピックは開けない。オリンピックはスポーツの祭典である。勿論参加するからには勝たなければならない。しかし、暴力を使ってでも加藤、という考え方は捨てるべきである。スポーツ科学、スポーツ医学という分野をもっと尊重して指導者、専門家を育成し、立派なスポーツ選手を造るべきである。
JOCは文部科学省の役人が天下りをしている団体である。天下り役人には恐らく今の体制を変えようという意欲はないだろう。過去に作られた体制を維持することがお役人である。新しい組織に生まれ変わることが出来ないのは天下り役人が牛耳っているからだ。この組織を違う形にすることが先決かもしれない。体質改善ではなく、全く新しい組織に生まれ変わることが必要である。
テレビの報道を見ていると、こんな人間が組織のトップにいるのかと思うほどひどい人間たちである。これでは次のオリンピックでは今回以上のメダル獲得は無理であろう。オリンピック招致も難しくなってきた。教育委員会もひどいがJOCも同じようにひどい組織である。