一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

中国に握られたアフリカ心臓部

2013-01-26 06:20:47 | 日記

アフリカには今、中国の豊富な資金が注入され、その心臓部にまで達している。中国の魂胆は、豊富な資源である。今の中国には、使い切れないほどの資金をどこに注入するか、極めて重要な時期なのである。今後、中国が抱えるエネルギー不足に備えて、アフリカのエネルギーを根こそぎ持っていくつもりなのである。当然ながら、アフリカ諸国には、埋蔵されている資源を有効活用できる状況にない。中国が目をつけたのは当然のことである。問題は、注入された資金は、今後どのように活用されるのか。

最も恐れていることは、経済だけに止まらないことである。当然政治のことにも介入してくるだろう。その一つが国連での決議である。中国が関係した決議に対しては、中国の意向に従って決議をしなければならなくなる。賛成とか反対とかではなく、中国の意向が強く働くということだ。南シナ海で起きている領土問題でも、ある国は中国の意向に従って行動しなければならなくなっている。アフリカの場合、現段階では具体的な事件や事故が起きていないが、今後発生したことに対しては中国の意向が強く働くことになる。

アフリカには多くの国が存在し、多くの民族が対立をしている。中国がどのような形でこれらの対立をうまく利用していくかである。民族の対立を利用することによって、最終的に武器も売買できるようになる。現在は資源(エネルギー、食料品など)の確保を最優先にしているかもしれないが、そのうち牙が出てくるであろう。中国独特の文化を強制的に持ち込むことも考えられる。果たしてアフリカの民族の文化とどのように競合していくのか見ものである。

アフリカ諸国が中国資本を受け入れた背景には貧困がある。金で釣ってその国に入り込む、ということは19世紀にヨーロッパ各国が用いた手法だ。昔の言葉でいえば、帝国主義的な手法の一つかもしれない。領土の侵略はないかもしれないが、国の心臓部を握って、実質的な国の指導者になる。アフリカ民族はこれに納得するかどうか。またまた民族紛争が起きるかもしれない。あまり深入りしてしまうと、将来に禍根を残すことになる。中国政府はどこまで将来を読んでいるか。民族が複雑で、宗教が入り込むと混乱することは目に見えているからだ。

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