一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

勇み足をしてしまった読売新聞

2012-10-13 09:24:35 | 日記

「誤報」という一文字で終わりにできない記事であった。科学記事の場合、特に注意を要するのは、新しい物、新しい現象の発見や発明であろう。誰もが見たことのないものを発見者、発明者の意見だけを或いは論文だけを聞いて見て報道することの難しさである。過去においても、このような過ちは何度も起きている。何故繰り返されるのだろうか。

科学記者は、取材に際して、取材したことが事実かどうか、第三者に確認をしたり、過去に論文が出ていたりしたことを、どのように取り扱ってきたのだろうか。小生は今回の記事は決して「誤報」ということではなく、科学記者が確認を怠ったまま発表してしまったのではないかと考える。科学的な根拠を何も検証しないで発表すれば今回のことのようなことが今後も起こり得るのである。その昔、「フロジストン」という新しい化学物質が存在する、という発表をし、それを多くの科学者が信じてしまったという事件が起きた。実際にはこのような物質は存在しなかったのだが、それを証明した科学者がいたということで片が付いた。今回のiPS細胞に関しては、それ以前の検証作業を怠っていたということではないか。

科学は毎日、毎時間、毎秒進歩をしている。そのような中で、新発見、新発明は必ず起きているはずだ。しかし、新しいと思っていたことが既に存在していることもあり得る。科学者でも知らなかったことが既に存在していれば、それは新しい発見でも新しい発明でもない。存在を確認しただけのことである。新しいものを造る、新しいことをやる、ということは如何に難しい事か、ということだ。科学の世界では、今ある物質をどのようにしたら新しいものに生まれ変わるか、ということではないか。全く新しい物質を見つけることは困難な作業の連続であろう。しかし、それでも新しい物質を見つけ出すことに命を懸けている科学者が大勢いる。発見、発明は人類を幸せにすることもあれば不幸せにすることもある。ダイナマイトを発明したアルフレッド・ノーベルは本来平和的に使われることを望んでいたものが戦争に使われたことを悲しみ、ノーベル賞を設立した。ノーベル医学生理学賞受賞の発表のすぐ後に、いかがわしい科学記事を載せてしまった読売新聞の罪は大きい。せっかくのノーベル賞が泣いてしまいそうだ。

山中教授が考えているiPS細胞を使った医療は、今後大きく人類に貢献するはずである。もし、不幸な使い方をする科学者が現れたら、それは人類への背信行為である。そんなことがないようにiPS細胞を大きく発展させてもらいたい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国と韓国は、政治と文化、ごちゃまぜの思想

2012-10-13 05:45:39 | 日記

現在、政治的に問題が発生するとどういうわけか文化にその影響だ出てくる。政治と文化がごちゃ混ぜになっている証拠である。思想的に別のものだと認識できないということか。化学と国語を一緒の授業で行うようなものではないか。中華民族や朝鮮民族には、政治と文化の違いが殆ど解っていないように見える。どうしてそんなことになってしまったのだろうか。中国の場合は、第2次世界大戦のあとは確かに政治と文化がごちゃ混ぜになっていたように思える。

何故このような考え方が普通になってしまったのか。この国では、政治思想の統一が重要である。共産党という一党独裁国家である。従って、共産党を否定する思想はすべてを否定するのと同じになってしまう。国語でも文学作品を取り扱えば、必ず政治的な場面が出てくる。そのような場合、共産党を否定する表現があれば、この教科書は最初から作られることはなくなる。ここが民主主義国家と大いに異なるところだ。多くの国民は、思想統一を子供の時から徹底的に叩き込まれ、大人になっても別の考え方に進むことは決してない。ところが、海外に行った人は民主主義国家で行われている教育が思想統一ではない方法を取っている。自由に物を考え自由に物を言うことが出来るという環境に置かれているのである。

小さい時から政治と文化をごちゃ混ぜに教育をされているため、大人になってもそれがどういうことか理解できない。民主主義国家では通常思想統一という教育を受けていない。ここが共産主義国家と大きく異なるところである。今の中国や韓国が、政治的な考え方の違いを文化的な考え方に持って行ってしまうという教育は、教育の基本が間違っているからである。中国などは5000年の歴史があるといわれているのに、なぜか過去の文学の評価が極めて低い。歴史と政治が別のものであるということが理解できないのだろう。今の政治形態がとっている教育方針を過去の歴史を否定することで保っているのだろう。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする