一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

原発ゼロ、口で言うだけなら幼稚園生でもできるよ

2012-10-21 05:48:06 | 日記

日本のエネルギー事情がどうなっているのか、将来どのように推移すれば経済発展ができるのか、という基本的なことが何も協議されないまま、ただ、原発ゼロを叫んでみても何にもならない。しっかりとした議論をするための土台も作らないで、ただ、「原発ゼロ」では話にならない。日本人の悪いところは何時も同じ事の繰り返し。例えば、後期高齢者医療制度についても、末端の小さな議論はするが、もっと基本的なことを何も議論しない。例えば、負担増になることは当たり前のここなのに、厭なことは先に回してしまう。

日本のエネルギーは、原子力を除くと殆ど全て化石燃料か天然ガスなどである。全てを外国に頼らなければ維持できない状態である。今の自分たちの生活の中で、電気とガスと石油を除いたエネルギーは何があるのだろうか。風力、太陽光、燃料電池、などすべてのエネルギーを合わせても輸入される化石燃料と原子力発電などには到底及ばない。このまま原子力発電をストップさせながら、今の日本のエネルギーコストを考えたら、日本はそのうち破滅してしまうだろう。経済的に持つわけがないのである。日本はそんなに豊かではない。今の経済の活力から見ると、日本はどうしてもある程度原子力に頼らなければならないはずだ。

過去の経済発展の陰に原子力発電があったことを日本人はすっかり忘れている。確かに原子力発電にはリスクが高い面がある。しかし、それを何とか乗り越えていかなければ、これからの日本経済はやっていけなくなるのではないか。リスクがあるなら、そのリスクを小さくするためにお金をかけることが必要だ。原子力発電に頼らないようにするなら、そのための投資が必要であり、本当に原発ゼロで日本がやっていけるのかどうかも試算しなければならない。

ただ「原発ゼロ」を掲げるだけでは何も進まない。将来の日本を見越した計画を立てないで、言うことだけ言って何もしない、では済まない。日本の将来の設計図はどうなのか、誰も青写真を描かないで議論はできない。誰だって、原発をゼロにした方がいいと思っているはずだ。しかし、それが簡単に出来るということ自体おかしいのである。どのような青写真のもとに原発ゼロができるというのか。家庭生活の中で、電力料金が2倍、3倍になることを覚悟の上で原発ゼロを叫んでいるのか。恰好いいから原発ゼロを叫んでいるような気がしてならない。

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