カクレマショウ

やっぴBLOG

「カタリバ」に向けた大学生研修

2009-05-16 | └キャリア教育
野球のコーチとか水泳のコーチとかの「コーチ」"coach"は、もともと「馬車」という意味なのだそうです。馬車は、乗客を目的地まで運んでくれることから、転じて、1880年代の米国でスポーツの指導をする人をコーチと呼ぶようになりました。最近では、ビジネスの世界でもコーチ、コーチングという言葉が使われます。上司が部下に対して、仕事をコーチングする、といったように。

コーチングは、基本的には1対1の関係で行われます。コーチは、相手の持っている力を最大限引き出し、主体的な行動ができるように促していく。「教育」も本来は「引き出す」という要素があるはずなのですが、実際には、少なくとも学校教育の場では、そのへんあまり強調されていないような気がします。学校では、「1対多」になりますから、全員から「引き出す」というのは確かに難しい。ただ、個々の子どもたちと接する際には、コーチングの考え方を踏まえておくことはとても大切なことだと思います。

今日は、今年度の「カタリバ」の開催に向けた、大学生研修を行いました。大学生が高校に行って「カタリバ」ワークショップを行うために、参加を希望してきた大学生に、まずは「コミュニケーション」、「コーチング」、「ファシリテーション」といった内容の研修を受けてもらうものです。先週、計30名ほどの大学生を集めて1回目の研修を行い、今回は、先週参加できなかった大学生4名が対象です。午前中はコミュニケーション、午後はコーチングとプログラムの内容はけっこうハードですが、体を動かすワークや演習も適宜取り入れながら、また時には脱線しながら、人数が少ないこともあって、終始和気藹々とした雰囲気で進めることができました。私は「コーチング」の部分を担当。何せ、にわか勉強でしたので、ちょっと申し訳なかったなあと思っています。

みんなそれぞれに夢を持っていて、「カタリバ」に参加しようと思ったのも、その夢を実現するための一つのステップと位置づけてくれていることがとてもうれしい。彼らの話を聞いていると、決して「白ける」ことなく、まっすぐに前を向いている姿っていいなあと、つくづく思う。自分にもあんなふうに「青春」していた時があったなあと、昔々の自分の姿を少し思い出しました。

こうしてみっちり研修を受けた大学生たちが、これからいよいよ県内各地の高校に出向いて、自分の高校時代の話をしたり、今思っていることやこれからの夢を語ったりします。高校生にとって、年が少ししか違わない「お兄さんお姉さん」の真剣な「語り」は、とても刺激的だと思います。そして、大学生自身にとっても、高校生の前で自分の夢についてプレゼンしたり、高校生の話を聞いたりすることは滅多にないチャンスですから、きっと得るものは大きいはず。大学生、高校生どちらにも"win-win"なのです。

今日は、研修会と並行して、昨年度から参加している大学生たちが自主的に集まって、大学生会議も開催されました。いずれ、大学生たちが大学の枠を超えて「カタリバ」を運営していくことも視野に入れながら、ワークショップの進め方や情報発信について活発な意見が交わされました。こういう元気な若者が、いずれ社会のリーダー、ファシリテーターとして活躍してくれることがとても楽しみです。

 

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2 コメント

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Unknown (ふみえ)
2009-05-17 13:21:16
先日は研修お疲れ様でした!
研修でやったことを両親にも話しましたが、とても興味を持ってくれました♪

これからサイトをゆっくり読み進めていきたいと思います。また機会があればコメントするのでよろしくお願いします。
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ありがとう (やっぴ)
2009-05-17 17:06:08
おー、ふみえさん!
さっそくアクセスしてくれてありがとうございます。

研修お疲れ様でした。
いろいろなことに興味を持っているふみえさん、発言もなかなか個性的で楽しかったですよ~。またお話ししたいですね!
これからもよろしくお願いしますね。
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