カクレマショウ

やっぴBLOG

こんな日本にも未来はあるのか?

2009-05-22 | ■社会/政治
新型インフルエンザの国内感染者の数が依然として増え続けています。

国内で初めて感染が確認されたのは、海外に短期留学していた大阪府の高校生たちでした。「隔離」されていた4人を含め、彼らの周囲にいたことから「停留」措置を取られていた高校生48人も、ようやく元の生活に戻りつつあるようです。ところが、府や市、学校に、多くの批判の電話やメールが来ているのだとか。

「成田から帰ってくるな」「どうしてあんな学校がカナダ留学にいくのか」といった理不尽な電話や、「なぜマスクをしなかったのか」「早く帰国させるべきだった」といった留学中の行動にも批判が寄せられた。「謝れ」「賠償しろ」「バカヤロー」といった罵声を一方的に浴びせたり、生徒や教員を個人的に中傷したりする内容の電話もかかっているという。(2009年5月15日付け産経新聞)

校長自らが認めているように、確かに「対応は不十分だった」のかもしれません。でも、だからといって、感染した高校生たちを責めるのは筋違いだし、それ以前に、病気を抱える人たちに対する偏見と差別意識が見え隠れしています。

そういう理不尽な非難を浴びせる人は、きっと想像力に乏しいのでしょう。自分も同じ立場に立ったことを少しでも想像できたなら、そんなことは言えないはずです。

やれやれ。

匿名の非難からは何も生まれませんよね。一方的に非難された人が傷つくだけ。でも、現実には、そういう人たちが少なくとも百何十人もいた。そんな社会をつくってきた日本に、未来はあるのだろうか?と多少大げさかもしれませんが、そんなことさえ思ってしまう。

一方で、大阪府、兵庫県下では多くの学校が休校措置をとっていますが、学校が休みになった高校生たちが向かった先はカラオケだという。学校を休校にする意味を高校生たちがほとんど理解していない。というか、大人がちゃんと伝えていない証でしょうか。一部のカラオケ店では、中・高校生の入店を断るところもあったようですが、なんだかどこかおかしい。

まあ、パンデミックに陥る前に万全を期すことは大事ですが、マスコミもちょっと騒ぎすぎです。いつものことですが。それに私たちが煽られていることも含めて。喉元過ぎれば熱さ忘れる…んでしょうね。今回も。


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