goo blog サービス終了のお知らせ 

カクレマショウ

やっぴBLOG

「環境コミュニケーション」。そして「生活者基点」であるということ。

2005-11-12 | └人権教育・学習
五所川原市で行われている3回シリーズの講座「人権とコミュニケーション」。人権落語に始まったこの講座も今日で最後です。

今日の講師は飯島ツトムさん。肩書きは「コンセプター、CO-WORKS代表」。今日のお話のテーマは「共感のコミュニケーション~伝える、伝わる、つながる」です。「環境コミュニケーション」を基本キーワードとして、フェア(公平)な社会、フェアなコミュニケーション、フェアなコミュニティづくりの在り方を、様々な事例を交えてお話しいただきました。

例えば「100万人のキャンドルナイト」という試み。もともと省エネや地球温暖化防止というコンセプトで始まったイベントですが、電気を消して、ろうそくの灯りでコミュニケーションしてみましょう、という呼びかけでもあったのだとか。「江戸の打ち水大作戦」もそうです。「食と農をつなぐ」という取り組みもバックグラウンドには環境コミュニケーションの考えが潜んでいます。

後半は、「もののイメージ」として、様々な「商品」が生まれる過程におけるコミュニケーションの重要性を語っていただきました。作り手と使い手のコミュニケーションから生まれる「いいモノ」。共感→交流→統合という流れから導き出される「ユーザーの幸せプロセス」。これからは、「生活者基点」の商品こそ生き残っていくのだということがよくわかりました。

そんな中で、繰り返し出てきたのが「日本的な伝統の良さ」です。日本人の持つ色彩感覚、「とろりとした質感」、幕の内弁当やコンピュータの基板に見られる「配置の美学」、窓から見える景色を楽しむ「窓枠という額縁」、家の中で四季を楽しむ「微気候デザイン」、もったいない、おたがいさま、おすそわけという下町で培われてきた価値観…。そういうものが「生活者基点」の社会にはきっと見直されていくのだということ。

今日はたくさんの「いい言葉」を知ることができました。「自分の鮮度管理」というのもそうです。その日、その時の自分の感覚に合ったキャラクターを楽しむ、ということですね。これは簡単なようでムズカシイ。「自分を知る」ことが必要となりますが、「自分を知る」ためにも、ほかの人とのコミュニケーションが大切なんだな、と改めて感じました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。