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やっぴBLOG

学びから行動へ!─「人権学習ハンドブック実践編」

2006-05-25 | └人権教育・学習
一昨年度の「基礎編」に引き続き、青森県人権教育・学習推進協議会による「人権学習ハンドブック」の「実践編」ができました。「基礎編」が「気づきから学びへ」だったのに対し、今回は一歩進めて「学びから行動へ」としています。

人権学習事業で実施したモデル講座や「じ・ん・け・んファシリテーター養成講座」の成果をもとに、参加体験型の人権学習を進める上での実践的なノウハウを盛り込んだ内容としています。

モデル講座を企画・担当した方々による座談会では、プログラムの企画するときの苦労や楽しかった点、人集めのコツなど、担当者ならではのホンネを知ることができます。人権に限らず、ワークショップを企画しようとする人にはとても役に立つのではないでしょうか。

アソビ的に、「ワークショップを楽しくするための小道具いろいろ」というのも掲載しています。ダックコール(アヒルの声のする笛)、「プリットひっつき虫」といったちょっとした小道具がワークショップをとりあえずは「楽しい」ものにしてくれます。

「実践編」では、ワークショップのプログラムのほかに、ワークショップを進行する「ファシリテーター」についても詳しく記しています。ファシリテーターには、一定の「技」も必要ですが、もっと大切なのは「心」。ファシリテーター自身が参加者一人一人を「大人」として認めること。さらに、参加者同士がお互いを「大人」として認め合うことができるような雰囲気づくり。そのためには、ファシリテーターが「自分らしい心」を出せればいいのです。そうすれば「心と心が共鳴する学びの場」が自然と生まれていきます。

ただ、ワークショップの場で学びを「仕切る」ことだけがファシリテーターの役割ではありません。 よく見ると、"facilitator"という単語には"act"という言葉が含まれているではありませんか…! 地域を舞台として、「行動/活動するファシリテーター」を目指そう、というメッセージがこのハンドブックのしめくくりです。

「人権」をキーワードとして、「学びから行動へ」。いろんな方に読んでもらえたらと思っています。

「人権学習ハンドブック実践編─学びから行動へ─」は、同「基礎編」と併せて、青森県教育庁生涯学習課のサイト「あおもりの生涯学習 ─楽しむ 高める 生かす─」から全文をダウンロードできます。


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