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カクレマショウ

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「ワーニャおじさん」

2005-11-30 | ■つながり・コミュニケーション
ロシア・オフロプコフ名誉イルクーツク・アカデミックドラマ劇団による「ワーニャおじさん」の青森公演を見てきました。

「かもめ」のチェーホフ原作。彼の4大戯曲の一つです。主な登場人物は、イワン・ヴォイウニーツキイ(ワーニャ)、彼の姪のソーニャ、ソーニャの父セレブリャーコフ(ワーニャの亡き妻の兄弟)、ワーニャの友人であり医師のアーストロフ、セレブリャーコフの後妻エレーナ。

ロシア語のセリフだし、字幕もなかったので、セリフの中身はほとんど理解できませんでした。せめて英語なら、時々はセリフが理解できたのかもしれませんが、なにせほとんど単語すら知らないロシア語ですから。しかし、これでもかというくらい悲痛な表情と、渡されたプログラムに載っているあらすじから、どの登場人物も、みんな心になにがしかの病を抱えていることがなんとなく理解できました。

国際理解教育の分野で、「沈黙のゲーム」というアクティビティがあります。UNOに似たオリジナルのカードゲームですが、言葉が通じない時に感じるストレスやディスコミュニケーションを体験してもらうためのワークです。今回の公演では、その感覚がとてもよくわかりました。一方的に勝手に「予想」しているのと、ちゃんと双方向のコミュニケーションが図られていることのギャップ。でも、相手の目線に立って一生懸命「話す」ことによって、そんなギャップも乗り越えられるのかもしれない、とも感じました。

イルクーツクの劇団員はみんな一生懸命でした。どうせシナリオどおりにセリフを言っても…という人が一人もいませんでした。そんな気持ちは、言葉が通じなくてもちゃんとつながるのかもしれない、と感じました。

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