カクレマショウ

やっぴBLOG

ホ・オポノポノの「クリーニング」

2009-03-21 | ■つながり・コミュニケーション
ホ・オポノポノの「クリーニング」の基本は、4つの言葉を繰り返し口にするか、もしくは心の中で唱えることだと言います。

 ありがとう(Thank you.)
 ごめんなさい(I'm sorry.)
 許してください(Please forgive me.)
 愛しています(I love you.)

なあんだ、そんなことかと思いますね。ありがとう、とかごめんなさいが大事な言葉だということは幼い子どもだって知っています。コミュニケーションの基本中の基本だし。

ただ、ホ・オポノポノの場合、これらの言葉を言う相手が、他人ではなくて、自分に向かって言うというところに特徴があります。正しくは、自分の中の「インナーチャイルド」に対して言う。すべての問題の原因は自分にあるのだから、その記憶を支配する潜在意識を、この言葉を使って消していく。キリスト教では「汝の敵を愛せ」と教えますが、自分が気に入らない誰かに対して「ありがとう」、「ごめんなさい」、「愛しています」とあえて言うのではなくて、相手を気に入らないと思うのは、自分の中の潜在意識のせいなのだから、それを消すことによって、嫌いという感情をなくしていくわけです。確かに、先入観や偏見で相手を見るから気に入らないということってありますからね。

インナーチャイルド。ハワイの言葉で「ウニヒピリ」。潜在意識を司るこの厄介な存在に対して、あくまでもやさしく、それこそ母親が優しく愛情を注ぐように扱わなければならないと言う。「頭」をなでて、ハグしてあげる。もちろん、イメージの中で、ですが…。

イハレアカラ・ヒューレン『みんなが幸せになるホ・オポノポノ』には、作家のよしもとばななさんの「私のホ・オポノポノ体験」が紹介されていますが、これがとても興味深い。よしもとさんは、子どもの頃から自分のインナーチャイルド(彼女は、「自分の中の小さな人」と呼んでいます)の存在に気づいていて、そのために、周囲から神経質とかうっとうしいとか、挙げ句の果てにそれでは生きていけないと言われ続けてきたという。で、彼女は一時、「小さい人」から逃げた。でも決して逃げ切れないこともよくわかっていた。彼女はすっかり自信を失い、弱り、傷ついてしまった。そのリハビリの過程でホ・オポノポノと出会った。ヒューレンは、「私の中の小さい人」を大切に育てていくべきこと、そして、その技法を教えてくれた。すると、それまで彼女に向けられてきたののしりの言葉をすべて肯定することができるようになった。

「それで私は猛然と変わりはじめた。変わりはじめたら、これまでに出会った数少ない理解者たちがどんなに私を思って、ほんとうの私に戻るためにどんなにはげましてくれていたかが、はじめてわかった。」とよしもとさんは書いています。

よしもとさんのように、「自分の中の小さい人」を意識できる人は、ある意味で幸せなのでしょう。普通は、それができない。できないから、表面的な人間関係に傷ついたり、疲れたりする。深いところで人とつながることができない。心を穏やかにして、静かにインナーチャイルドと「会話」してみることから始めてみるのがいいのかもしれません。「ありがとう」、「ごめんなさい」、「許してください」、「愛しています」と、呼びかけながら。

そうして、苦しみや悲しみの原因になっている潜在意識がクリアになっていく。すべてのことから「自由」になれる。仏陀の説く「空」、つまり無の境地に至る。自分ばかりか、他人の苦しみも解放してあげることができる。

「四つの言葉に代わってクリーニングしつづけてくれるもの」というのもあるそうです。

たとえば、「ブルーソーラー・ウォーター」。青い瓶に入れた水を太陽の光に30分から1時間当てるだけで作れてしまう。その水を「1日2リットルくらい」飲めば、「愛しています」と言うのと同じ効果があるのだそうです。専用の瓶もネットで売っていますが、別に青い瓶なら何でもいいのだとか。なぜ「ブルー」なのかは説明されていませんが、「アイスブルー」という言葉にも効果があるそうです。

ちょっとおかしいのが、「バニラアイス」。「考え事をしたりするときにクリーニングしてくれ」るのだとか。なぜバニラアイス? その理由もまたどこにも書いていません。ヒューレン博士は、自宅にアイスクリームマシンを持っていて、バニラアイスを一日2~3回食べるようにしているのだそうですが、それって、単に自分が好きなだけだったりして…。同じように、「我慢がつらいときのクリーニングツール」としていきなり「イチゴ」が出てきます。いや、バニラアイスにもイチゴにも、ハワイに伝わる何かしら霊的な効果が込められているのでしょう。

あとは、「ハー(ha)呼吸法」というのも紹介されています。"Hawaii"の"ha"は「聖なる霊感」を意味するそうで、この呼吸法によって、「生命エネルギーを活性化する」ことができる。ハワイの挨拶"Aloha"(「私は神の前にいます」という意味)の"ha"も同じです。「アロハ」という言葉にも「清めの効果」があるという。

また、ネットで様々な「クリーニング・グッズ」を買うこともできます。総称して「Ceeport」(シーポート)グッズと呼ばれています。シールとかカードとかピンバッジとか、それを貼ったり持ち歩くことで自然にクリーニングが行われるのだとか。こういうグッズを常に身につけていることで、「神聖なる知能」から送られるインスピレーションを逃すことがない、と書いてあります。う~ん。こうなると、けっこう新興宗教っっぽくなりますねえ…。

ホ・オポノポノは、「信じていない人にも効果がある」という。もしある人にそんなこと信じないと言われたら、それもまた自分の記憶がその人に言わせているのだという。その潜在意識の記憶を消してしまえば、その人が信じていなくても、ちゃんと効果があるというわけです…。徹底してますね。

ホ・オポノポノをきちんと理解するためのセミナーも開かれていますが、あっという間に定員が埋まってしまうようです。一度受けてみたいものです。

『みんなが幸せになるホ・オポノポノ』≫Amazon.co.jp


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ポノポノ (amun)
2009-04-21 16:24:03
はじめまして。
数日前、たまたま書店でポノポノというのを見つけました。『ハワイの秘法』と『みんなが幸せになるホ・オポノポノ』があり、後者を買い実践し始めたかけ出し者です。
『ハワイ・・』にはクリーンとI love youという言葉だけで1億5000万ドル相当の車を販売した方の話が載っていました。効果のほどはどうですか?
そうですね、講演会にも行きたいです。
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Unknown (やっぴ)
2009-04-30 08:11:56
amunさん
こんにちは。
先日、講演会に行ってきた方がいるので、様子を聞いてみたいと思っています。
オ・ポノポノは、自分自身の生き方にプラスになるものなのではないかと思っています。結果としてお金儲けにつながるとしても…。
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