カクレマショウ

やっぴBLOG

勝間和代さんの「人生を変えるコトバ」

2009-05-27 | ■つながり・コミュニケーション
本屋に行くと、経済評論家・勝間和代さんの本が山積みになっていますが、私はどれも読んだことがありません。そもそも、そっち(金融・経済)関係にあまり興味がないのと、ちょっとテレビで見ただけですが、彼女自身のイメージがなんとなくエキセントリックな感じがして…。ただ、4月から朝日新聞の土曜版に連載している「勝間和代の人生を変えるコトバ」というコラムにはいつも感心させられています。「人生を変えたコトバ」じゃなくて、「人生を変えるコトバ」というのが前向きでいい。

たとえば、2009年5月9日付けでは、「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」。これは、勝間さんが若い頃に大きな失敗をやらかして上司から叱られた時に言われたコトバなのだそうです。「失敗はしかたがない。しかし、愚者は自分の失敗からしか学べないのに対し、賢者は他人の失敗からも学べる」。自分の経験できることなんてたかが知れています。他人の経験・歴史をいかに自分の中に取り込んで消化していくかが大事なのですね。

先週号(2009年5月23日付け)の「自分の扱い方を人に教えよう」も含蓄あるコトバです。「どうして自分がこんなに不当に扱われるのか、私ばかり損をしている、そう感じている人は少なくないはず」、「私も30歳過ぎぐらいまでは、ずっとそのように感じていました」。でも、それは「私はそのように扱われるよう、周りに対応してしまっているのだとわかったのです」と勝間さんは言います。つまり、何か不満があっても、それを相手に伝えないで相手の言うとおりに従っていると、「相手はどうやってこちらを扱えばうまくいくのか、学習してしまう」ということ。だから、できるだけ「自分がどのように扱われたいのか、堂々と主張する習慣を身につければいい」と。

思慮深い人は、この人はどう扱えばいいのかをわきまえた上で接してくれます。しかし、そういう人はなかなか少ない。自分だって、いちいち他人の立場に立って接したりはできません。でも、こういう扱い方をしてくれたら心地いいとか、こんな扱いは不愉快だとはっきり示してくれたら、そのように接することはできるでしょう。…とは言っても、なんか逆に疲れそうな気もしますけどね。

最近一番ぐぐっときたコトバは、「やる気に頼るな、仕組みに頼れ」(2009年5月16日付け)です。

やる気があっても、あるいはこうしようと心に決めてもなかなか長続きしないことが多い今日この頃、自分でも漠然と感じてはいたのですが、そうしなければならないような状況をつくり出すことが先、ということをはっきり示してもらえました。「あなたに欠けていたのはやる気ではなく、仕組みです」。そう言ってもらえて、私のように意志が弱い人間は、そういう「仕組み」に頼るしかない、頼ってもいいんだなと思ったらとても気が楽になりました。

勝間さんの本も、食わず嫌いしてないで、一度読んでみようかなあ…。


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4 コメント

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教え子meguです (megu)
2009-05-30 09:51:32
こんにちわ!
勝間さんの本は私も何となく読んでいませんでした。
今朝の勝間さんの「人生を変えるコトバ」読みました。
「起きていることはすべて正しい」・・・
これは今の私の中にあるテーマでした。
「正しい」というよりは「必然」。自分に起きるいろんなことは必然でそれから何か学びなさいということなんだと思っています。
それを乗り越えないとまた同じようなことが必ずやってきます。
コラムの最後の言葉「私たちを思い込みから解放する」も私のテーマで、思い込みを手放すととても楽になるんです。いろんな事が・・・
私も勝間さんの本を読んでみたくなりました(笑)
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私、勝間さん嫌いです。 (鈴木輝一)
2009-05-31 08:02:59
馬路村大好きのスーさんです。勝間さんの講演会に出席したことあり。90分の公演時間のうち20分が私にとり関心0のアフリカ・スーダン支援の話。私の聞きたかったフォトリーディング(速読術)の話は1分。以来、勝間さんのテレビを見るとチャンネル変えます。勝間本は1冊買ってしまったが以来立ち読み。勝間本の仕掛け人・千場社長にあったら「アフリカの話は鬼畜英米に責任あり。日本は関係ない。」旨伝える予定です。勝間さんは時間泥棒です。ちなみに演題は「私の読書論」。なぜアフリカが日本に関係するのか、地下資源はゴルゴ13、国連常任理事国昇格対策は政府にまかせたら。
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人それぞれ (yappi)
2009-05-31 21:24:51
meguさん 鈴木さん
コメントありがとうございました。

同じ人でも、とらえ方はいろいろですね。

「起きていることはすべて正しい」というのは、私も全く共感できます。正しいことだから「起こる」のだと言ってもいいかもしれませんね。

「勝間本」ってあんなに本屋に並んでいると、一体いつ書いてるんだろうと思ってしまいますが、書きたいことが次々と湧き出してくるのでしょうか。
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スーダンの少女 (鈴木輝一)
2009-06-13 03:08:09
JAICA出身の某教授の公開講義があった。94年ピューリッツア賞を取ったスーダンの少女と禿鷲の写真をみた。映画「バオバブの記憶」でも見ようかと呑気に思っていたが、現実はいつも不条理の連続。西欧人が始めた奴隷貿易に起因するアフリカの貧困に我が国は「ルワンダ中央銀行総裁記」のように人道支援してきたが成果が乏しい。「ルワンダの涙」となってしまう。人道に訴える写真の意図が透けて見えるだけに、カメラを捨てて人命救助せよと反発したくなる。戦場カメラマンの商魂と純粋な報道使命の混在、人の悪魔性を感じる。国際支援には私はかかわりたくない。
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