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カクレマショウ

やっぴBLOG

青森人の生んだ「BORO」の世界

2010-03-18 | ■青森県
先日いただいた鈴木さんのコメントにあったNHK「美の壺」で放送された「BORO」を見ることができました。 今回の主役は、青森市在住の民具研究家、田中忠三郎さん。忠三郎さん、久しぶりに拝見しましたが、相変わらずのお元気な姿と変わらぬ語り口にうれしくなりました。 しかし、忠三郎さんが、これほど古着に執着していたとは知りませんでした。何枚ものツギを当てながら、何代にもわたって青森の人々を寒さから守っ . . . 本文を読む

ストーブ列車は今日も行く。

2010-01-25 | ■青森県
地元では「津鉄(つてつ)」の愛称で親しまれている津軽鉄道は、津軽五所川原駅と津軽中里駅を結ぶ私鉄ローカル線です。総延長20.7km、駅数12(内9駅は無人駅)という小さな鉄道ですが、津軽の「冬の風物詩」として有名な「ストーブ列車」は、よく知られていますね。 全国各地のこうしたローカル線は、どこも経営難にあえいでいますが、津鉄もご多分に漏れず、年々乗降客が減り続けています。 そこで、2006年、 . . . 本文を読む

「はやて」に代わって、津軽弁の愛称をつけてみる。

2009-12-04 | ■青森県
来年の今頃には全線開通して青森市まで延伸される東北新幹線。これから1年間、全線開業に向けた様々なイベントが予定されています。 ところで、車輛が新型になるのに合わせ、これまで八戸までの新幹線に使われていた「はやて」という愛称も変わるらしいですね。 列車の愛称って、けっこう大事です。ある一定の年齢以上の青森県民なら、かつて東北本線を上野まで走っていた「はつかり」とか寝台特急「ゆうぎり」、「はくつる . . . 本文を読む

堅実に。でも、時にはチャレンジも。

2009-01-21 | ■青森県
朝日新聞の土曜版「be on Saturday」に、「意外に強い地域の実力」という小さなコーナーがあって、毎回、1都道府県を取り上げて、その「実力」をいろいろな角度から明らかにしてくれています。筆者は地域経済アナリストの藻谷浩介さん。合併前の市町村のほとんどすべてを訪ねたことがあるというだけあって、地域を見る視点の鋭さには毎回感心しています。 平成20年11月8日に、「青森県」が掲載されました。 . . . 本文を読む

謎のポール

2008-10-27 | ■青森県
2008年3月16日付け朝日新聞(青森版)に、「岬のポール 正体は」という記事が掲載されました。八戸市の種差海岸の小さな岬(葦毛岬)に、直径40cm、高さ5mほどの鉄筋コンクリート製のポールが1本立っている。これが、何のためにいつ頃建てられたものなのかが分からないという記事でした。 「霧笛の装置」、「旧日本海軍のレーダーアンテナ」、「船のコンパスの修正用」など様々な説がある中で、有力な説として浮 . . . 本文を読む

「田んぼアート」とスポンサー

2008-07-12 | ■青森県
昨年、このブログでも紹介したことがある田舎館村の「田んぼアート」。今年の「作品」のテーマは七福神の「恵比寿様と大黒様」。 ところが、今年の田んぼアートに、ちょっとした事件が持ち上がりました。 田んぼアートを見るために、毎年多くの観光客がやってきます。昨年は約24万人が見物に訪れたのだとか。小さな村にしては、この集客力は大したものです。 昨年も書いたように、田んぼアートを見るためには、隣接する . . . 本文を読む

ミステリーな青森─青池の「無」の世界

2008-05-24 | ■青森県
四川大地震では、各地で大規模な土砂崩れが発生し、川がせき止められていくつもの「地震湖」が形成されているといいます。自然の圧倒的なパワーをつくづく感じます。「山をも揺るがす」というのは決して比喩の世界だけでなく、実際にそういうことが起こるのが恐ろしくもあります。 青森県にも、300年ほど前の大地震でできたと言われている湖沼群があります。世界遺産・白神山地の一角にひっそりとたたずむ十二湖です。その名 . . . 本文を読む

北へ帰る人の群れは誰も無口か。

2008-03-12 | ■青森県
「青函連絡船」の記事で触れた「津軽海峡冬景色」の一節、「北へ帰る人の群れは誰も無口で」。 「北へ帰る人」つまり東北の人は口が重いとよく言われますが、それはたぶん偏見でしかないと思う。津軽の人の口の重さ、あまり口を開きたがらないということの証左としてよく挙げられる「どさ」「湯さ」という会話。「どこに行くの?」「湯(風呂)に行くの」という意味の会話ですが、これだって、寒くて暗い冬の夜に、しんしんと雪 . . . 本文を読む

青函連絡船─開業100年、廃止から20年。

2008-03-07 | ■青森県
1988年3月13日に運航を終えた青函連絡船。もうあれから20年にもなるのですね。今の高校生や中学生は連絡船を完全に知らない世代なのか。やっぱり一昔が過ぎたんだなと思います。 青函連絡船が開業したのは1908年3月7日。つまり今日が開業してちょうど100年目に当たります。これを記念して、現在残っている3隻の連絡船(青森市の八甲田丸、函館市の摩周丸、東京・お台場の羊蹄丸)が、今日午前10:00を合 . . . 本文を読む

早寝早起き、そして「学習」

2007-10-11 | ■青森県
総務省統計局が行った社会生活基本調査(2006年)によれば、青森県民は、平日の就寝時刻・起床時刻とも、日本で最も早いのだそうです。就寝時刻は平均が午後10時32分で、全国平均より44分も早い。起床時刻は6時22分、こちらは全国平均と比べると17分早起き。 青森県は農業や漁業の従事者が多いし、高齢化率も高い。冬は雪に閉ざされる…といった要因を考えていけば、青森県民の「早寝早起き」傾向は当然といえば . . . 本文を読む

“日本一 空に遠い場所”─八戸キャニオン

2007-02-25 | ■青森県
八戸市には意外な「日本一」があります。キャッチフレーズは「日本一 空に遠い場所」。「日本一 空に近い場所」はもちろん富士山の頂上ですが、ということは…。そう、空が見える最も深い地底、ということです。 その場所とは、八戸市の郊外にある八戸石灰鉱山。セメントの原料となる石灰岩の露天掘り鉱山です。このあたり一帯は江戸時代から石灰岩の産地として知られており、大正時代から本格的な採掘が始まったのだとか。現 . . . 本文を読む

高山稲荷神社の朱色の鳥居

2007-02-22 | ■青森県
朝日新聞(2007年2月22日付け)に、全国の神社をまつられているカミサマ(祭神)ごとに分類した結果が載っていました。それによると、全国で最も多くまつられているカミサマは「八幡さま」(7,817)、2位が「お伊勢さん」(4,425)、3位が「天神さま」(3,953)なのだそうです。 で、続く4位にランクインしているのが「稲荷神社」です。全国に2,970のお稲荷様があるのだそうです。お稲荷様は、土 . . . 本文を読む

「自殺は深刻な、しかし防ぐことのできる公衆衛生上の問題である」

2007-02-09 | ■青森県
イラク・バグダードで、またもやイスラム教多数派のスンニー派による自爆テロがあり、多数のシーア派の死傷者が出た模様です。イスラム教では自殺は禁止されているはずなのに、なぜ自爆テロが多いんだろうと不思議に思っていましたが、調べてみると、スンニー派の教義によれば、「敵」つまり非スンニー派に対する自爆はジハード(聖戦)としてアッラーによって天国に召される。ただし、民間人に対する自爆テロは単なる「自殺」であ . . . 本文を読む

青森の食材・料理は青森でこそ。

2007-02-01 | ■青森県
今日の日経新聞に、「首都圏1000人調査」として、「東北の食材・名物料理で思いつくもの」を23項目の中から選択してもらった結果が載っていました。 1位から3位までは、7割以上の人が選んでいます。1位は秋田のきりたんぽ鍋。ふぅ~ん。2位は仙台の牛タン。なるほど。3位は福島の喜多方ラーメンか。今や全国区ラーメンだもんね。 以下、4位が山形の米沢牛、5位は岩手のわんこそば。ここまでは6割以上をキープ。 . . . 本文を読む

本当の「人材県」って?

2007-01-23 | ■青森県
地元紙に、青森県出身で、現在ある経済雑誌社に務める女性(1962年生まれ)による「青森再生への第一歩 教育振興 目指せ「人材県」」という意見が掲載されていました。 彼女は、就職してから米・スタンフォード大学に留学したそうで、スタンフォードが「地方」にあって、いかに優秀な人材を輩出してきたか、そして、スタンフォードのような世界に冠たる教育機関を青森につくろうという志はあるのかと問いかけます。いきな . . . 本文を読む