先日取り上げた玄田有史さんの本『希望のつくり方』と講演録では、「勉強をやる意味」という部分もとても面白かった。
10月17日付け朝日新聞では、「算数大嫌いだったけど…」という見出しで、「元算数嫌い」の数学者や研究者を紹介しています。東大で航空宇宙工学を学ぶ院生は、高1くらいまで数学が嫌いだったという。その理由は、「やってることの意味が分からなかった」から。たとえば、分数ってなぜ必要なのか、よく分 . . . 本文を読む
大学院の授業で、「研究方法論」というコマを取っているのですが、その1回目の授業が先日ありました。
テキストはロバート・K.インの『ケース・スタディの方法[第2版]』。ところが、これがいたって読みにくい本で…。訳し方もあるのだろうけど、意味の分からない用語が次々と出てくる。そのたびに、意味を一つ一つ調べて、しかし、言葉の意味が分かっても、今度は文章全体の意味がつかめなかったり。
各章末に「練習」 . . . 本文を読む
先日の週末2日間は、弘前大学で北原啓司先生の集中講義を受けてきました。2日間とも、朝9時半から夕方4時半までびっしり。外では楽しそうな学祭の風景が…。でも、こっちの空間も、時間を忘れるほど楽しく内容の濃いものでした。
2日間の内容は、
1 地方における都市計画とは
2 コンパクトシティとは
3 中心市街活性化と都市計画
4 高齢社会に必要な都市・住宅政策
5 景観からのまち育て
6 まち学習の . . . 本文を読む
小学校6年生の女の子が自殺してしまいました。
記事を読んで、
あまりに切なくて、
涙が止まりませんでした。
大人が誰一人、彼女の死を止められなかったこと。
その責任は、私たち全員にあります。
たった一人の女の子。かけがえのない女の子。
その命が、なぜこんな形で消えなければならないのか。
切なすぎるよ。
この写真に出てくるいろんな子どもたち。
笑ってる子どももいるし、怒ってるような . . . 本文を読む
来年、北東北3県合同で全国高校総体(インタハイ)が開催されるということで、青森県でも着々と準備が進められていますが、今日、その一環として「カウントダウンイベント」が開催されました。司会、あいさつ、パフォーマー、ほとんどすべてが高校生によって行われたイベントでした。
金木高校、五所川原第一高校の生徒による勇壮な津軽三味線演奏で幕を開け、高校生の一人一役運動の紹介、今年の夏の沖縄インタハイの視察報告 . . . 本文を読む
「リケジョ」とは、理系の学部で学ぶ女子学生。全国の大学で、「リケジョ」を増やそうとする試みが盛んに行われているのだそうです(2010年10月4日付け朝日新聞)。
女子高校生限定のオープンキャンパスや宿泊型の体験入学を開催したり、あるいはトイレの改装、女性専用のロッカー室の新設など施設・設備面でアピールしたりと、理系の学部になんとか女子を引き入れたいというわけです。「リケジョ」もそうですが、「サイ . . . 本文を読む
職員研修で「講義・演習」を担当する機会がありました。
持ち時間は100分。演習で何をやろうかとさんざん考えた挙げ句、「問題分析・目的分析」を体験してもらうことにしました。
私たちは、ある事業を企画する際、まず現状の「問題点」に着目し、それが「解決された状態」を目指すことになります。つまり、「問題解決の手段」としてもっともふさわしい取組を考えていくわけですが、時にそれが的を外れたものだったり、ニ . . . 本文を読む
文部科学省が今年度から始めている「熟議カケアイ」という試みは、ネット上の掲示板で教育の「当事者」が様々な意見を述べ合うもの。登録さえすれば誰でも書き込みができて、意見に対しては、文部科学省の人たちが答えてくれたりもする。この「カケアイ」を、政策形成に生かしていこうというものです。
で、バーチャルだけでなく、リアルにも意見交換する場を設けようということで、全国各地で展開されているのが「リアル熟議」 . . . 本文を読む
今朝の朝日新聞「英語助手と話せぬ教師」という記事には驚きました。
英語を教える外国語指導助手(ALT)は、今や全国の学校で当たり前の存在になっていますが、同じALTでも、その雇用形態は異なります。文部科学省の調べ(2010年)によれば、
① 国のJETプログラムによって日本に来た人を自治体が雇用している。(971自治体)
② 自治体が独自に直接雇用している。(434自治体)
③ 自治体が . . . 本文を読む
2003年にNHKスペシャルで放映された「こども 輝けいのち」シリーズ第3集「涙と笑いのハッピークラス~4年1組 命の授業」。1年間にわたって「4年1組」に密着取材した番組ディレクターが「金森学級」を紹介しています。
「金森学級」とは、金沢市内の小学校の金森俊朗先生のクラス。当時56歳、あだ名はゴリラ。金森先生は、「学校に来るのはハッピーになるため」と言い切る。だから「金森学級」は「ハッピークラ . . . 本文を読む
相次いで起こった中学生の悲劇には、ご遺族の心情を察するに、言葉もありません。
昨日の、八甲田山中での火山性ガスによる中毒死と見られる事故は、家族・親戚でタケノコ採りに来ていたさなかに起るというまことに痛ましいものでした。八甲田では、十数年前にも自衛隊の訓練中に3人が火山性ガスで命を落とすという事故がありました。その教訓も既に風化していたということなのでしょうか。「立入禁止」の立札も、今や地面に崩 . . . 本文を読む
PISA(生徒の学習到達度調査)で常に上位に位置するフィンランドの教育方法が注目されていますが、その中でも、とりわけ「言語教育」は、日本にはないユニークなものです。
フィンランド式言語教育とは、「自分の言葉」で「表現し」「話し」「プレゼンテーションする」ことに主眼を置き、そのベースになるものとして「読書」を位置づけています(田中正博「自治体職員の危機管理の要諦」、「都道府県展望」2010年7月号 . . . 本文を読む
ネアンデルタール人(旧人)は、アフリカで生まれたヒトと共通の祖先から50万年前以降に分かれ、3万年前までヨーロッパから西アジアにかけて分布していた、ヒトに最も近い種です。
しばらく前の新聞ですが、ドイツの研究所が、ネアンデルタール人女性3体の骨の化石の細胞核からDNAを取り出し、ゲノム(全遺伝子情報)を解析したという記事がありました(2010年5月7日付け各紙)。それを、現代のヒトのゲノムと比較 . . . 本文を読む
2006年に国連総会において採択された障害者権利条約の批准を目指して、政府は、障害者制度改革の新方針をこの6月にも閣議決定する予定となっています。障害者施策の推進に関する事項について意見を求めるため、内閣府に「障がい者制度改革推進会議」が設置され、議論が進められているようですが、この会議に、文部科学省をはじめとする教育関係者が神経をとがらせているという(2010年5月25日付け「内外教育」)。
. . . 本文を読む
全国の大学初のブランド食品を集めて展示、即売するイベント、「大学は美味しい!!フェア」が東京・新宿高島屋で開催されています(6月8日まで)。小学館と各大学の教員で組織する実行委員会が主催し、今年で3回目だそうですが、こういうイベントならぜひ行ってみたいと思いました。
そもそも、このイベントは、小学館の社員のある思いから始まったと言います。「「食」というテーマは理系の農学部などで、安全面や機能性が . . . 本文を読む