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カクレマショウ

やっぴBLOG

社会科の「問題解決学習」、今こそ。

2010-06-03 | ■教育
教科「社会科」は、中学校と小学校では残っていますが、高校では今はありません。1994年から、なぜか「地理歴史科」と「公民科」に分けられてしまいました。 「社会科」が教科の一つとして取り入れられたのは、戦後のことです。昭和22年版の「学習指導要領社会科編」では、次のように述べられています。(『日本の戦後教育とデューイ』、藤井千春「第3章  第2節 問題解決学習」より) 社会科の任務は、青少年に社 . . . 本文を読む

どうするの?子どもたちの「土曜日」。

2010-05-18 | ■教育
私たちが子どもの頃は、土曜日はお昼で学校も終わって、午後はのんびり友だちと道草しながら帰るのが楽しかった。明日は日曜日だし、夜はドリフが入るし…。懐かしいですね~、あの開放感。 いつのまにか(ではないけれど、なんとなくいつのまにか)、土曜日も学校が休みになって、そんな楽しみもなくなって、子どもたちの週休2日は当たり前になってしまいました。 「いつのまにか」と感じるのは、日本では学校週5日制の導 . . . 本文を読む

幕内秀夫『変な給食』

2010-05-17 | ■教育
学校給食って、大人にとっては、ノスタルジーをもって語られることが多いですよね。牛乳一気飲み競争とか、好きだった献立とか、「ミルメーク」とか、「先割れスプーン」とか、給食当番とか、残されて完食させられたとか、休んでいる子の給食を届けてあげたとか…。給食の思い出は、年代によっても違うし、それより何より、個人によってずいぶん思い入れが違うなあといつも思います。かくして、給食の話はいつまでも尽きることはな . . . 本文を読む

「言葉」にとらわれないこと

2010-03-03 | ■教育
「ボランティア」という言葉が初めて広辞苑に載ったのは、1969年だそうですから、もう40年以上も経つのですね。 日本語としてもうすっかり定着し、使われる頻度も高いし、言葉だけじゃなく、ボランティア活動そのものへの関心度も高い。でも、じゃ実際に「ボランティア活動」をしている人が多いかというと、それほどでもない。国の調査でも県の調査でも、ボランティア活動している人の割合は、だいたいいつも25~30% . . . 本文を読む

「学習」も「科学」もない時代に。

2009-12-05 | ■教育
学研の「学習」と「科学」がついに休刊、だそうです。 1979年のピーク時には、両誌合わせて670万部を誇った発行部数も、最近はその10分の1に落ち込み、「学習」の方は2006年から年4回の発行に。先日の小学館の学年別学習雑誌に続いての休刊は、時代の流れを感じずにはいられません。 1970年代の前半に小学生だった私にとって、「学習」と「科学」の発売日は、月に一度の楽しみでした。学校が終わると、販 . . . 本文を読む

熱い高校生がいた。

2009-05-13 | ■教育
高校生や大学生から大人が学ぶことは、実はとても多い。 2009年5月10日付け朝日新聞の投書欄に、「身の回りのこと「哲学」しよう」というタイトルで、青森県八戸市の高校生の投書が載っていました。 友だち11人と「若者の哲学研究会」を立ち上げたというもの。「ここでいう「哲学」とは「身の回りのことについて考える」こと」だと彼は言う。「死と生」、「男女の価値観」、「勉強の意義」、「本当の友達とは」など . . . 本文を読む

自尊感情を育む場は。

2009-03-22 | ■教育
「6年生の4割「自分に否定的」─都教委 小学生に“自尊教育”」(2009年3月11日付け産経新聞)という記事がありました。 2002年に(財)日本青少年研究所が実施した中学生対象の国際調査で、「私は他の人々に劣らず価値のある人間である」という問いに「よくあてはまる」と回答した人は、米国51.8%、中国49.3%だったのに比べ、日本の中学生は8.8%と非常に低い結果が出ていました。 「謙虚さ、控 . . . 本文を読む

悩みごとは、イスに座って電気をつけて考える。

2009-02-28 | ■教育
今朝の朝日新聞「be on Saturday」連載の「フロントランナー」は、読売ジャイアンツの原辰徳監督。タイミングとしては、近々始まる「ワールド・ベースボール・クラシック」の「侍ジャパン」の監督、ということでの登場。この人も、確かに「おじさん」にはなったけど、それでも50歳にしては若いですね。 父が監督を務めていた東海大相模高校時代から「親子鷹」で注目されていた「若大将」タツノリ。今日の記事で . . . 本文を読む

「バカ」と「犬野郎」

2008-12-19 | ■教育
橋下・大阪府知事が、「文部科学省は本当にバカ。選挙で選ばれた文科相以外は全員、入れ替わった方がいい」と発言したのだとか。(産経新聞、2008年12月17日付け) 彼の怒りの原因は、もちろん、例の全国学力テストの市町村別データの開示をめぐる問題。開示に踏み切った大阪府に対して、文科省が来年4月に行われる次回テストでは、「都道府県教委が市町村別のデータを必要ないと判断すれば、それは提供しない」という . . . 本文を読む

人は見た目で判断するものだけれど。

2008-10-30 | ■教育
「イメージ他己紹介」というワークがあります。 知らない人どうし二人ペアになって、それぞれ、ペアの相手と一切話をしないまま、まずじっくり「観察」する。そして、お互いに、第一印象だけのイメージで相手のことを紹介し合うのです。相手のことは何も知らないまま、できるだけ想像をたくましくして、「こちらの○○さんは、家族5人暮らしで、仕事は保険会社の営業をしています。毎日帰りが遅く、つい疲れもたまりぎみ。スト . . . 本文を読む

「ウィン-ウィン」の合意形成はできなかったのか?

2008-08-08 | ■教育
「県立学校教育改革第三次実施計画」が、8月6日付けで公表されました。 計画案が発表されたのは3月末。その後、通算4回目のパブリックコメント(県民からの意見聴取)を実施、また、計画案で「閉校」の対象となった学校の関係者は、反対署名を集めるなど、再三にわたって計画案の見直しを求めてきましたが、そうした意見はほとんど取り入れられることはありませんでした。計画を見直すにはあまりにも時間が短かいこともあり . . . 本文を読む

「ひらめきアート」の可能性

2008-08-02 | ■教育
以前、東京の研修で知り合った福岡のOさんから、素敵な冊子が送られてきました。「幼児版 ひらめきアートハンドブック」。 彼は、当時は私と同じ社会教育の仕事をしていたのですが、その後ある大学の美術館に転職し、主に子どもの美術教育に携わっています。今回いただいたハンドブックは、文部科学省の「総合的な放課後対策推進のための調査研究」の報告書として作成したものらしい。「すぐに使える」という意味で素晴らしい . . . 本文を読む

「最果ての村」のテレビ教育

2008-07-21 | ■教育
東奥日報(夕刊)に連載中の「ふるさとあの瞬間(とき)」。現在、「テレビがやって来た」というテーマを取り上げていますが、先日、3回にわたって「佐井村の放送教育」が紹介されていました。 佐井村は、下北半島の北端にある漁業の村。青森市から車で行くとなると、大間町を経由してゆうに3時間はかかります。大間もそうですが、この村も、生活圏という意味では、青森よりも津軽海峡をはさんだ函館の方を身近に感じているら . . . 本文を読む

教員採用試験システムと「教育委員会」制度

2008-07-19 | ■教育
大分県の教員採用をめぐる贈収賄事件、まだまだ波紋が広がっていますが、新しい事実を伝える報道に接するたびに、気持ちが暗くなります。 様々なコメントの中で必ず触れられるのが、「大分だけではないのでは?」という感想ですが、そう思われても仕方がないでしょうね。大分県で採用をめぐる金銭の授受が横行していた背景の一つとして、教員採用試験の倍率の高さが挙げられています。でも、それを言うなら、青森県だって大分県 . . . 本文を読む

キャリアは自分の力で描くものなのに。

2008-07-17 | ■教育
「キャリア」という言葉は、もともとラテン語で「轍(わだち)」を意味するそうです。後ろを振り返ると、1本の(轍だから正確には2本か)線が見える。ひたすらまっすぐな人もいれば、くねくねとカーブを描いている人もいるでしょう。どういう形を描いているにせよ、「自分のたどってきた足跡」が、すなわちキャリアということですね。 曲がり角は、曲がってみなければその先に何があるのかわからないわけで、「くねくね道」の . . . 本文を読む