PISA(生徒の学習到達度調査)で常に上位に位置するフィンランドの教育方法が注目されていますが、その中でも、とりわけ「言語教育」は、日本にはないユニークなものです。
フィンランド式言語教育とは、「自分の言葉」で「表現し」「話し」「プレゼンテーションする」ことに主眼を置き、そのベースになるものとして「読書」を位置づけています(田中正博「自治体職員の危機管理の要諦」、「都道府県展望」2010年7月号)。
田中氏は、記事の中で、「「表現力」を高めよ!!」として、特に公務員の表現力、プレゼン力を磨くことの重要性を説いています。
公務員の仕事は、税金という県民の出した金を“より効果的に”、「より目的的に」活用して県民サービスを図ることにある。そのためには県民に対して、あるいは県民を代表する議員に対して、そして県民に伝える文字どおり“媒体”であるマスコミ記者に対して、分かりやすくて魅力ある説明をしなければならない。
ところが、実際には、そういう意識が低いがために、公務員の「プレゼンテーション力」、「メッセージ力」は弱い、という。あるいは、「揚げ足をとられないための「役人ことば」「言語明瞭、意味不明」の表現」も確かに多い。そういえば、プレゼン力って、何も議員やマスコミ向けだけではなく、日常的な会議の際にも必要だと思うのですが、席上、要領の得ない発言を長々とする人は決して珍しくないし。決められた発言時間を守らないことも日常茶飯事だし。やれやれ。
田中氏は、プレゼンの第一条件は「簡潔さ」であると言います。たとえば、どんなプレゼンでも、資料はA3一枚にまとめるとか。実際にそういうルールでやっている車メーカーがあるのだそうです。もちろん、資料がいくら簡潔でも、プレゼンそのものがだらだらと長くては意味がない。「長たらしい説明」、「屋上屋をなす詳細な説明」、「まわりくどい説明」、「難解な言葉を使った説明」ではダメ。
東京都では、全国で初めて、職員対象の「表現力(文章、話し方、しぐさ)スキルアップ研修」を行うのだそうです。「全国で初めて」というのはちょっと疑問符も付きますが、いずれにしても、公務員がこれまでいかに「プレゼン力」を軽視してきたかということでしょうね。
表現力を高めようとするとき、「自分の言葉」で表現する、というフィンランドの教育に学ぶところは大きいのではないかと思います。それはやっぱりトレーニングによって身に付くものだと思うし、そういう研修を積み重ねることが大事なのですね。
このブログも、今日で6年になりました。読んでくださっている皆様には心から感謝しています。
表現力という意味では、それこそ「長々、だらだら」、的を射ていない文章ばかりで反省しきりです。これからは「コンパクト」、「簡潔さ」を心に留めて書いていきたいと思っていますので、これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
フィンランド式言語教育とは、「自分の言葉」で「表現し」「話し」「プレゼンテーションする」ことに主眼を置き、そのベースになるものとして「読書」を位置づけています(田中正博「自治体職員の危機管理の要諦」、「都道府県展望」2010年7月号)。
田中氏は、記事の中で、「「表現力」を高めよ!!」として、特に公務員の表現力、プレゼン力を磨くことの重要性を説いています。
公務員の仕事は、税金という県民の出した金を“より効果的に”、「より目的的に」活用して県民サービスを図ることにある。そのためには県民に対して、あるいは県民を代表する議員に対して、そして県民に伝える文字どおり“媒体”であるマスコミ記者に対して、分かりやすくて魅力ある説明をしなければならない。
ところが、実際には、そういう意識が低いがために、公務員の「プレゼンテーション力」、「メッセージ力」は弱い、という。あるいは、「揚げ足をとられないための「役人ことば」「言語明瞭、意味不明」の表現」も確かに多い。そういえば、プレゼン力って、何も議員やマスコミ向けだけではなく、日常的な会議の際にも必要だと思うのですが、席上、要領の得ない発言を長々とする人は決して珍しくないし。決められた発言時間を守らないことも日常茶飯事だし。やれやれ。
田中氏は、プレゼンの第一条件は「簡潔さ」であると言います。たとえば、どんなプレゼンでも、資料はA3一枚にまとめるとか。実際にそういうルールでやっている車メーカーがあるのだそうです。もちろん、資料がいくら簡潔でも、プレゼンそのものがだらだらと長くては意味がない。「長たらしい説明」、「屋上屋をなす詳細な説明」、「まわりくどい説明」、「難解な言葉を使った説明」ではダメ。
東京都では、全国で初めて、職員対象の「表現力(文章、話し方、しぐさ)スキルアップ研修」を行うのだそうです。「全国で初めて」というのはちょっと疑問符も付きますが、いずれにしても、公務員がこれまでいかに「プレゼン力」を軽視してきたかということでしょうね。
表現力を高めようとするとき、「自分の言葉」で表現する、というフィンランドの教育に学ぶところは大きいのではないかと思います。それはやっぱりトレーニングによって身に付くものだと思うし、そういう研修を積み重ねることが大事なのですね。
このブログも、今日で6年になりました。読んでくださっている皆様には心から感謝しています。
表現力という意味では、それこそ「長々、だらだら」、的を射ていない文章ばかりで反省しきりです。これからは「コンパクト」、「簡潔さ」を心に留めて書いていきたいと思っていますので、これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
プラトンのイデア論について調べていたら、こちらにたどり着き、ブログが始まった最初の頃から読んでいました。
わかりやすい文章で表現力はあるし、短い文章の中に深い内容が含まれていて、すばらしいと思います。これからも楽しみにしております。
いつも暖かい励ましのお言葉ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
ありがとうございます。
こちらこそいつも感謝しております。
夏休みのワークショップ、ぜひ参加したいと思っております。楽しそうですね!
②数年前、フィンランド言語教育にはまり、「フィンランド語は猫の言葉」等を読みました。業界を読むに「出羽の守」A副学長より外務省出身のB先生の本が良心的で2回も授業聞き感激。実践校・京都市の某中学校も紹介していただき早速見てきました。新分野進出には業界トップの方から話を聞くのが最短時間で現状を理解できます。
③都庁でもB先生と三森先生を呼んだようです。三森女史の「サッカーのためのロジカルコミュニケーション本」さっそく読みました。バスケとサッカーは似ているゲームなので参考になります。岩波新書を読んでいた私の中学時代と異なり、現は大学生が岩波ジュニア新書を読めるかどうかの超低学力時代。過度の暗記力勝負の旧体制も問題ありましたが本を読めない子どもを作った「ゆとり教育」も課題多くなんとかせねば、と思います。幼い中学生に言葉でバスケを伝えるのは難しい。練習日記すら彼らは書いてないようです。これでは日々の進歩は望めない。俊介の「サッカーノート」読んでくれたでしょうか。