高校の同期会『mina桜・ウロウロ会』のメンバー6名で芸北八幡湿原を訪ねる。
芸北・北広島町の八幡高原には、霧ヶ谷湿原や尾崎谷湿原、奥尾崎湿原等の湿原が点在している。現在,東に位置する霧ヶ谷湿原において『湿原自然再事業』が推し進められており、八幡湿原と言えばこの霧ヶ谷湿原を指すかのような扱われ方だが、八幡湿原とは、点在するこれらの湿原総称と言うべきであろう。
かつてはさらにより多くの湿原が存在したと言われる八幡湿原は、日本の湿原の分布においてほぼ南限地帯に当たり、中間湿原の代表群落となっているヌマガヤーマアザミ群集が発見・命名されたことによって、一躍世界にその名を知られるに至った学術的にも価値の高い湿原であると説明される。
霧ヶ谷湿原で再生事業が進められていると言うことは、元の状態が損なわれていると言うことで、実際に霧ヶ谷と尾崎沼周辺を訪ねてみると自然度の違いは歴然である。
現時点の尾崎沼周遊の道はかなりクマザサが被ってはいるが道はしっかりしており、立ち込みや踏み荒らしも殆どなくて良好に保たれていると言える。
今回見られた花・植物は、ビッチュウフウロ.ツリフネソウ,オトギリソウ,サワキキョウ,ヌマアザミ,ヌマガヤ,ナルコユリ(実),メタカラコウ,シラヒゲソウ,等(推定を含む)。
期待のシラヒゲソウには会えたがウメバチソウは見かけず、またアケボノソウはすでに花が終わっていた。
ウロウロ会諸氏はいずれもここを訪れるのは初めてと言うことだったが『よかった。変な施設を造ったりせず、このままの状態を保って欲しい』等と満足してもらえたようだ。
急編成の『ウロウロ会』による湿原探訪で同期会の懐かしい顔に接することができたが、5人中3人は卒業以来48年ぶりの再会だった。
この後は昨秋起きた女子大生遺棄事件の現場を確かめて花を手向けるべく、舞台とされた臥竜山に向かう。
八幡湿原ではシラヒゲソウがドンピシャで、一緒に歩いた同期生達は『初めて見た』と喜んでくれました。サワキキョウも珍しかったようです。
ビッチュウフウロは備中風露で、中国地方の中・南部(備前,備中は岡山,備後は広島)に見られる地方種ですからハクサンフウロが優勢な長野では無理なんじゃないでしょうか・・。
赤紫の花びらに葉脈のようなハッキリした筋模様が見られるのが特徴です。
シラヒゲソウに思った通りに逢えて良かったですね。
シラヒゲソウも喜んでいる様に見えます。
ビッチュウフウロって言うのですか?
初めて見せて頂きました。
長野県辺りでも見られそうですね。
見て見たいものです。