サウジアラビアの石油施設が無人機により攻撃を受けた事件は小さな事件で収まってくれないかもしれない。アメリカは直ちにイランによる攻撃だと非難し、トランプ大統領は報復をほのめかした。イランはそれに対してイランとは関係のないことだと声明を出し、続いてイランに近いイエメンの反政府組織フージが犯行声明を出したが、このような状況で、イランから目を叛けるために、出されたものの可能性もある。ただ、これがフージの犯行だとすると、これはこれで、われわれに問題を提起する。サウジアラビアはイエメン内線に介入しているが、目立った戦果を見せていない。むしろ、小さな国の武装組織にすぎないフージに苦戦しているのである。国力の点から見れば、圧倒的にサウジアラビアが上だが、戦い慣れしているという面ではフージなのである。日本の周りを見渡しても、国力という面では日本を凌駕しているのはアメリカと中国だけである。だが、どこの国も日本よりも戦い慣れしているようだ。軍事力も大きい。まあ、だからと言って、戦い慣れすべきといっているのではない。戦い慣れしていなくても国土を防衛できる工夫をしておくべきだと思うのである。話は戻る。イラン問題は火をつけたくて仕方がない人たちが確かに存在していて、つまらぬきっかけで、くすぶりの火が大火にもなりかねない状況だ。(くちなし亭、9月16日)
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