東京都の空き家率が下がっているのだそうだ。5年前の10.9%から10.4%と0.5%も下がったのだ。これまでは5年ごとに1%づつ上昇してきたことを考えると、逆転化している。これはどうも想定と異なる。人口減少は確実に空き家を増やしているはずである。もちろん、東京の場合には世帯数は増加しているので、需要は増えている。しかし、これも数年の話である。さて、なぜ、空き家率が下がっているのかというと最大の理由は耐用年数を過ぎた家がカウントから外されていることらしい。木造だと耐用年数は22年。コンクリート造りだと47年だそうだ。耐用年数を過ぎた家でも、人は住むことはできる。私の実家などは木造だが、50年近くも人が住んでいた。立派な古民家なら、もっと長いこと人が住み続けることができるはずである。まあ、計算的には、総じてまとめてしまうことは分かるが、実態とかけ離れてくると、どこかにこの計算方法はおかしいと思わなければならない。少なくとも、東京は西部を中心に空き家が進んでいる。大開発した多摩ニュウータウンなどでの夜の明かりは日々、少なくなっている。(くちなし亭、9月26日)
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