日本のゴールデンウイークなど、世界各国の祝日は長期化する傾向にある。西洋のバカンスは長いひとになれば、1か月というものだそうだが、これまで、低開発国の人たちのように、休暇とは無関係であった人たちも生活が安定するとともに、国家は長期の休みを取れるように、法整備を進めている。中国の国慶節に連なる休みも、10日前後と長く、この間、今年は中国人の旅行者で、東京の街はあふれかえっているのである。そもそも、休みというのは宗教にまつわるものが多い。欧米のクリスマス休暇もそれにあたる。日本のお盆休みも、同じである。インドの東に位置するバングラデシュはイスラム教の国である。11月3日はイスラム教の祭日「犠牲祭（イード・アル・アドハ）」である。バングラデイッシュでも、日本のお盆の帰省ラッシュのような状況が生まれる。多くの人が故郷で、この休みを過ごそうと、列車に乗る。列車の屋根にまで、人があふれている。これで事故をおこさないのだから、列車はゆっくり、ゆっくり進んでいく。長い旅になりそうである。
