車の進歩は目覚ましいものがあるのであるが、それでも、これまではどうしても、解決できないものもあった。例えば、雨の日にフロントガラスなどに備え付けられているワイパーなども、ある意味、うっとうしいので、それが不要なガラスの開発などが待たれているのだが、いまだに、できない。空気の膜なども、所詮、見えにくさが解消されるわけでもないことが分かると、開発は遅々として、進まない。さて、これまで、そのほかに開発の進まなかったものの一つに、ヘッドランプの上向き、下向きのチェンジのわずらわしさである。気が付かずに、上向きのままで運転していて、突然に、対向車から、上向きの光が掃射され、事故にならなかったものの、慌てた記憶も多い。そのような中で、このたび、スタンレー電気はハイビームの配光を自動車制御することで先行車や対向車にまぶしさを与えることなく、夜間走行時の視界を確保できるという自動車用ヘッドランプを開発したそうだ。開発したヘッドランプは車載カメラで把握した先行車や対向車の位置に応じてハイビーム配光の一部を消去し、これまでの下向きの光に比べ、投射範囲を広げることができるようになったという。
