香港では、今、香港政庁のトップ、行政長官の選挙方法を巡って、学生を中心とする多くの市民を巻き込んだ抗議活動が広がっている。北朝鮮の市民の皆さんも、選挙権はあるが、立候補権が無いので、市民の皆さんはただ、単に、信任投票をおこなうだけにとどまる。香港の場合も、複数の立候補者が出ることは北朝鮮よりはましであるが、事実上は、信任投票と同じである。だから、長く、香港市民の不満がくすぶっていたのだが、その方法が長期化するとの懸念が、今回の抗議活動になったものと思われる。だが、この運動が、一香港の問題だけで収束するのであれば、平和的に終わろうが、武力弾圧という形がとられようが、今年の10大事件にも登場しないような扱いを受けるだろう。しかし、この運動が、中国大陸に伝播していったとしたら、中国共産党政権にとって、致命的なダメージを受けることになるだろう。