厚生年金保険料率は、2004年(平成16年)10月から年0.354％ずつ14年連続して引き上げ、2017年度以後18.30％となることになっている。つまり１０月は値上げになる月に当たる。ニュースもべた記事で、値上げになること。さらに、確定拠出年金の非課税限度額が2000円ほど引き上げられること、最低賃金の引き上げなどを伝えている。もちろん、10月1日は値上げのしやすい日で、コーヒー豆の値上げやそれを使用するスターバックスのコーヒーなどが相次いで値上げされるのである。さて、最初の記事に戻ろう。厚生年金保険料は値上げされるが、公務員などの共済年金との比較は進展しない。来年の10月には一元化が実施される予定なのである。一般のサラリーマンなどの加入する厚生年金の保険料率は16.412%に対して、公務員の共済年金の保険料率は15.862%である。しかも、給付は2万円ほど多い。計画では、その格差が縮まるのは合併後の2018年で、18.30％に統一されるということだが、2004年から2018年までのサラリーマンたちの負担増で、公務員の皆さんの年金をやりくりすることになる。
