ゴルフアーの皆さんやゴルフ場などが入るゴルフアー保険には、保険の中でも珍しい、ホールインワン保険という特約がある。保険の大部分は災害や被害，傷害などのあった時に、それを補償するもので、少数の被害を受けた人を多くの人で助けあうという共助の精神に基づいている。だから、基本的には、一部の人のよろこびに供するものはない。それをするのは宝くじとか、ばくちの類である。しかし、ホールインワン保険は違う。ゴルフで、ほとんどの人が人生で巡り合えないとされるホールインワンの快挙だから、本人は喜ぶ。周りに人たちのお祝いをしろとせがむ。そんなわけで、特別な出費があるだろうということで、この保険ができた。しかし、兵庫県警は２日、プロゴルファーの中山飛翔と林周平ら３人を、ホールインワン保険金の１００万円を詐取したとして、逮捕したのである。一般的には、キャデイさんらゴルフ場の関係者の証言が必要なのだが、彼らはプロである。多くのプロはキャデイをつけない。だから、一緒に回った数人の証言で、事実を隠ぺいしてしまう。そもそも、プロに「ホールインワン保険」をつけてよいのかという疑問もあるのだが、彼らは甘い汁を何度も吸い、結果、悪事を繰り返し、こうして、捕まった。
