2020年の夏季オリンピック招致合戦で、東京の対抗馬であった都市陣営が東京のネガテイブキャンペーンとして、福島の汚染水問題を持ち出してくれたことは、今、思えば、大変良いことであった。アルゼンチンの地に向かう安倍首相は、短い機内で、この問題の集中砲火を浴びることを想定し、対処を考えることになる。それがあの有名な「汚染水は福島原発の0.3平方キロメートルの範囲に・・・」という最終プレゼンでの発言につながった。そして、首相が世界の前で公言してくれたために、これまでの、ある意味、東電任せの態勢から、首相が陣頭指揮を執る国挙げての態勢へと変化したのである。そうなると、国は国の技術の総力を図ることができる。汚染水の問題も、東芝の技術をもとに、あと、1年半で、解決のめどが立つらしい。
Y-FP Office Japan
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