大都市の生き残りの道。

２０２０年のオリンピックを契機に、都市の在り方について、考えるのも悪くない。スーパートレンドと呼ぶ世界の流れは①グローバル化②高齢化③IT化である。日本の場合には、それに人口減が加わる。そもそも都市になぜ、人が集まるのかといえば、そこに職があるということであるが、もう一つは便利さや楽しさがあるからである。だから、トレンド的に大都市はよりコンパクトに変わっていくはずである。今、巨大な都市も、巨大なままでは、どこからか崩壊が始まる。崩壊が始まれば、その都市自体の魅力も薄れ、人口の流出や荒廃が起きる。そこで、提案である。東京の場合でいえば、ベイエリアへの人口流入は止まらないだろう。新しい街には、それだけの新しい魅力があふれるからである。ならば、他方の人口減地帯の対策である。山々を切り開いて造ったニュータウンを元の山に戻すことは難しくても、いくつかのマンション群を統一し、余った建物群を取り壊し、せめて、一部を森や林に戻していくべきではないか。東京周辺のニュータウンと呼ばれるところは、東京の真ん中の町の景観と変わらない。周辺地域の住居地はもっと広々とした空間をもつものに変えていくのも、大都市の生き残りの道である。

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