〔奥庭より〕 〔屋根裏に〕 〔雨の鈴〕 〔異形のひと〕 〔潮滿ちの井戸〕 〔檻の外〕 の5編からなる 表題通りの 怪異譚です。
古い建物にまつわる話なのは その怪異に立会うのが 大工である若い営繕やさんだから。
始めは怖いので 夜寝る前に読むのは止めることにしたのですが だんだんどの話も特定の人にとり憑いているのではなく 現象としてあるのだ 大工である営繕屋さんが 双方に支障のないように対象を改修する 優しい物語なのだと気づきました。
作者の小野不由美さんは 1960年、大分県中津市生まれ。
小さいころから怖い話が大好きだったそう。
日本有数のパワーゾーンには 不思議な話には事欠かなかったようです。
中津藩といえば 福沢諭吉のふるさとでもあります。
あるかもしれないものと 共存、もしかしたら この世は 二重構造なのかもしれない。
風呼 でした
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます