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RETURN TO FOREVER / Where Have I Know You Before

2005年12月27日 13時56分54秒 | JAZZ-Fusion
 コナーズに代わってギターがディ・メオラにチェンジしたRTFの74年の第4作、邦題は確か「銀河の輝映」。音楽的にはほぼ前作路線の、ロック的なアグレッシブなパワー感、シャープでスピーディーな展開、ゴリゴリしたテクニカルさが前面に出したもので、1~2作目あたりに濃厚だった浮遊感だとか詩情みたいなものを重視した音楽とはほぼ完璧に決別した内容となっている。

 旧A面は、スタンタリー・クラーク作の名曲「ヴァルカン・ワールズ」とレニー・ホワイト作なる「ザ・シャドウ・オブ・LO」をフィーチャー。前者はとにかくスピード感あふれるめまぐるしい展開とコリアのフリーキーなシンセ・ソロが印象的でこのアルバムを象徴するような仕上がり。後者は様々な要素を取り込んだ複雑な構成、ディ・メオラの俊敏なギターも動き回る。
 一方、旧B面はチック・コリアが仕切ったようで、スペイン情緒とスペイシーなムード、そしてバルトーク的なゴリゴリ感が奇妙混在した曲が並ぶ。オーラスの「ソング・トゥ・ザ・ファロア・キングズ」は序盤にコリアが弾く幾重にもオーバー・ダビングされたシンセ・オーケストレーションとでも呼びたいようなサウンドがフィーチャーされ、中間部以降は複雑なキメを多用しつつ山あり谷ありで展開していく、15分近い大作だ。

 という訳で、きちんと聴いたのは実はこれが初めてなんだけど、総体的な印象としてはディ・メオラが以外と地味ということと「ヴァルカン・ワールズ」でぶっとばしたはいいが、それ以降はどの曲も今一歩決めてに欠く....というところか。

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